2024年度後期の授業を紹介します。
今回は遠藤ゼミ(「教育学演習Ⅰ」3年生)についてです。
遠藤ゼミとは?
〈授業概要〉
テーマに沿った文献を読み、先行研究を収集することで、研究の焦点をより具体化します。
遠藤純子先生の保育現場での実務経験を活かした実践的な授業内容を通し、保育現場の課題を意識しながら、探求したいことを明らかにするためのフィールドワーク実施に向け、調査方法や分析の方法の検討をすすめていきます。
〈研究内容〉
①乳児保育に関する研究
②子育て支援に関する研究
③乳幼児期の発達・保育実践に関する研究
〈卒業論文題目例〉
・子育て支援の場での読み聞かせの意義と効果について
―子育て支援センターでの観察調査から―
・宿泊型産後ケア施設を利用した母親の実態と利用によりもたらされる効果
―宿泊型産後ケア施設利用者へのアンケート調査から―
・3歳以上児の午睡の意思決定に関する一考察~子どもの選択を支える工夫~
・子育て支援の情報提供におけるSNSの可能性~拠点利用者及び学生への調査結果から~
・保育現場での造形指導の課題と展望-保育学生の私生活と保育現場に対する意識の違いから-
・「つかむ」を育む遊具の意図と「つかむ」ことから得る力
-園庭遊具で遊ぶ園児の観察と保育者インタビューから-
12月21日(土)に校外実習で『こどもの視点カフェ』に行ってきました。
こどもの視点カフェは東京都港区にあり、子どもたちが見ている世界を体験することできます。
2歳の子どもには朝食(牛乳パック、コップ、トースト、ポテトサラダ、ミニトマト)はどれだけの大きさに映っているでしょうか?
2歳の子どもには、全てが大人の約2倍サイズに感じるそうです。
この大きさの牛乳パック!
子どもが牛乳をこぼした時、『なにやっているの!』と叱ってしまうこともあるかもしれませんが、
こんなに大きいとこぼしてしまっても仕方がありませんよね。
トースト、ポテトサラダ、ミニトマトはこの大きさ!
もしミニトマトが苦手だったら、大人でも『食べたくない〜!!』と思ってしまいますね。
続いてこちらの大きなランドセル!
小学1年生にとってランドセルはどれだけ大きくて重たいかを体験することできます。
大人の体感では、約19キロにもなるそうです。
ランドセルに水筒や手提げバックも追加して…
大人でも毎日この重さの荷物を持って通学することは大変です。
大人が必ず通ってきたはずの『子どもの世界』を大人になってから体験すると「こんなに大きくて重いの?」「こんなに大変なの?」と改めて考えさせられることが多くありました。
ゼミ生からの感想
・ランドセルとか水筒とか荷物を持つのが、すごい重かったので、自分も子どもの時に、こんな重いのをもって頑張っていたのだなと思いました(K)
・私たちがみている牛乳も、子どもからみたら倍の大きさになっていて、それをもちあげてコップに注ぐというのも大変なのだなということに気づくことができました(S)
・オリジナルの絵本がつくられていて、それを見るのが楽しかったです。子どもだけでなく、大人も楽しめるところがたくさんありました(K)
・実際行ってみないと、(子どもの視点からみたサイズの)大きさが分からない。写真に撮っても普通の大きさに見えてしまうけど、子どもの視点を体験しに是非行ってみてほしいと思いました(Y)
・牛乳など、大人が持ったら普通だけど、子どもにとってはすごく重くて、こぼしたり落としたりする理由が分かりました。ミニトマトが大きくて、子どもの口の大きさを考えて切ることなどの配慮が必要だと思いました(K)
大学の講義でも『子どもの目線』や『子どもの視点』という言葉をよく耳にすると思います。
今回体験したことがこれまでの学びをより深めるきっかけになったのではないでしょうか。
そして、今後の学びにも活かされていくことと思います。
「こどもの視点セット」というフードとドリンクを楽しむこともでき、素敵な思い出となりました。
4年次には「教育学演習Ⅱ」を履修し、卒業研究の完成を目指します!