修学旅行2日目は、まず新幹線で京都に移動します。
車中、ブレイクとして、広島名物もみじ饅頭と、杓子せんべいをいただきました。
京都駅で近鉄ビスタカーに乗り換え、本日の目的地、奈良・明日香地区へと向かいます。
昼食は、ビスタカー車内でいただきました。ひょうたん型に抜かれたご飯が可愛らしい、薄味で上品な味のお弁当を、皆美味しそうにほおばっていました。
橿原神宮前駅で下車してバスに乗り換え、明日香地区の史跡や仏閣を訪れます。
【石舞台古墳】
蘇我馬子が埋葬されたと考えられている、7世紀初頭に作られた古墳です。中に入ると、外の暑さがすっと引き、ひと時の涼しさにほっとさせられます。実際にその場に立つことによって、悠久の昔の息吹を感じ取ることができました。
【高松塚古墳】
7世紀頃に建造された古墳で、1972年に極彩色の壁画が発見されたことで一躍有名になりました。古墳の緑と、空の青さが、爽やかなコントラストを成していました。
【飛鳥寺】
6世紀末に蘇我馬子が創建したとされる、日本最古の本格的寺院である飛鳥寺です。お寺の歴史や、「飛鳥大仏」として親しまれている釈迦如来坐像についてのお話を伺いました。アルカイックスマイルをたたえたお顔は、左右・正面で、それぞれ異なった表情を浮かべているようです。
明日香地区を後にし、本日最後の見学地である談山神社に向かいます。
これは奈良県多武峰(とうのみね)にある神社で、678年創建と言われています。「談山」は、中臣鎌足と中大兄皇子が蘇我氏を倒す談合をこの多武峰で行い、「談い山(語らい山)」と呼ばれたことに由来します。
見学に先立って、これから4日間お世話になる、ドライバーさんとガイドさんとの対面式が行われました。
談山神社を後にし、本日お世話になる多武峰観光ホテルに向かいます。ホテルの方々が、優しく「お帰りなさい」と声をかけて下さいました。美しく並べられたスリッパにも、おもてなしの心が感じられます。
夕食は、名物「またぎ鍋」。猪・熊・鹿や雉・山鳥などを捕って暮らしていたまたぎが、持ち帰った獲物と山菜を手作りの五徳味噌で煮て食したと伝えられる鍋を、現代によみがえらせたものです。初めて食べる味は非常に美味しく、山盛りの野菜やお肉を、仲間とともにぺろりといただいていました。
夕食後は、ホテルのご厚意で、3年ぶりの皆既月食を屋上から見せていただくという、嬉しい体験もできました。奈良の広く漆黒の夜空に浮かぶ、幻想的に欠けていく月や多くの星々に、皆感嘆の声を上げていました。
古代ロマンに思いを馳せ、新しい知識と美味しい夕食で、頭もお腹も一杯になった、修学旅行2日目でした。明日は中日を迎えます。仲間同士で良い波紋を広げ、知識を深めるとともに、心の成長も目指していきます。