今日は6時にホテルを出発し、バスの中で朝食をとりながら、クアラルンプール空港に向かいました。
マレー半島のガイドをしてくださったチュアさん(中華系3世)にお礼を述べ、記念撮影をしました。
ボルネオ島に向かう国内線は出発が1時間以上遅れてしまいましたが、無事サバ州のコタキナバル空港に到着しました。今日の目的は、空港から車で45分ほどの距離にあるパパガ村での現地中高生との交流会とホームビジットです。
ボルネオ島には多くの先住民族が暮らしていますが、パパガ村はドゥスン族の村で多くはクリスチャンです。
今年新築された村の集会所に到着すると、手作りの首飾りと手編みで私たち一人ひとりの名前が入ったレイのようなものを首にかけてくれました。その後ホストファミリーの方と対面し、それぞれの自宅で昼食をいただきました。今回は3~4人ずつで5家庭に分かれました。どの家庭にも同年代の子供がいて、日本のアニメやアイドルの話題で盛り上がったりしていました。
昼食後に再集合して、近くの川にかかったつり橋を渡って、私立の学校を見学に行きました。ちょうど今は1年で一番長い休みの期間でしたが、校庭でバスケットをしている生徒たちを見かけることができました。
交流会は、まず先住民族の伝統的な民族舞踊を先方の小中学生が披露してくれました。その中で、昭和の生徒も踊りの輪に入って一緒に踊ったり、バンブーダンスや吹き矢にも挑戦しました。その後高校生中心のコーラス隊が加わり、クリスマスソングを2曲披露してくれました。
お返しに、昭和の生徒は日本の曲としてふるさとをアカペラの2部で歌い、そのハーモニーに拍手喝さいを受けました。2曲目に地元の方に馴染みのあるサヤンキナバルを現地の言葉で歌い、最後は全員で合唱しておおいに盛り上がって終わりました。終了後に全員で記念撮影をしましたが、頭上に掲げられた横断幕は私たちを歓迎するために用意してくれたもので、昨年の交流の様子が写真でレイアウトされていました。
これで終わりと思ったら、昭和の生徒の中に今日が誕生日の生徒がいることを調べていてくれて、サプライズでお祝いをしてくれました。バースデーケーキが用意され、全員でハッピーバースデーを歌ってくれて、その心がこもったおもてなしに本人はもとより他の昭和の生徒も感動を覚えました。全員でそのケーキを一切れずついただきました。交流会の最中はファミリーの大人たちが現地のお菓子をその場で作ってふるまってくれていましたが、楽しみにしていた人も多かったゾウムシの幼虫をまだ食べていないことに気づきました。さすがに生きたままは難しかったようですが、フライパンで炒めたものはかなりの生徒が挑戦してみていました。
交流会後はまた各自宅に戻って一緒に夕食を作らせてもらい、今日の思い出などを語り合いながらおいしくいただきました。
今日の一日が終わって、両親や子供たちともすっかり打ち解けあい、バスに乗らなければならない時間になってもずっと別れを惜しんでいました。
マレーシアの方はどこに行っても親日で、性格もやさしく親しみやすい人たちばかりでした。お互いの意思の疎通は、それぞれの母語ではない英語を使うことで、身振り手振りを交え何とか伝えようと頑張りました。コミュニケーション能力がグローバルな活動をしていくうえで最も重要なんだと実感したようです。その上で、言いたい単語や言葉が出てこなくて悔しい思いをすることも多く、英語学習の重要性も再確認できたようです。
現在まで17名全員元気です。人数も少なくて日程がスムーズに送れているのにも助かっています。明日からは、いよいよ最後の楽園と言われるここボルネオ島で、自然環境を考えるツアーに入ります。