第25回世界青年の船 体験紀行①

英コミ 大石さんが世界青年の船に参加しました。その紀行記を少しずつアップしていきます。ご期待ください!

 

 

2013年1月26日~3月3日の38日間、内閣府の青年国際交流事業の一つである、第25回「世界青年の船」事業に参加してきました。
このプログラムは、日本人青年と外国人青年が船内で共同生活をし、コースディスカッションやナショナルプレゼンテーション(各国文化紹介)等の船内活動や寄港地活動を行い、交流しながら友好関係を深めるものです。また、国際社会でリーダーシップを発揮できる青年の育成を目指して毎年実施されてきました。
第25回の参加国は、日本、バーレーン、チリ、コスタリカ、フィジー、ケニア、メキシコ、ニュージーランド、スリランカ、トルコ、アラブ首長国連邦の計11か国です。
200名を越える青年たちと、ふじ丸という船で一緒に過ごしてきたのですが、そこはまるで小さな地球のようでした。プログラム参加中は毎日が濃く、刺激的で、本当にかけがえのない時間を過ごすことが出来ました。下船し、半年以上たった今でも、またあの時に戻りたいなあと思ってしまうことがよくあります。それくらい充実していて、具体的に何が、とは言い切れないのですが、自分自身に大きな変化がありました。もう参加する前の自分には戻れない――、そんな気がしています。
私がなぜこのプログラムへの参加を希望したかと言うと、5ヶ月間のボストン留学を通じて、自分からアクションを起こし、積極的に挑戦することの大切さを知ったからです。また、様々な国籍・年代・職業の人と交流し、国際感覚やコミュニケーション力を身に付け、リーダーシップを取り、社会に貢献できるような女性になりたいと思ったからです。
実際に、このプログラムにはリーダーシップを発揮しながら様々な活動をしている日本と世界各国の青年が多く参加しており、彼らとの共同生活やディスカッションなどを通して、非常に多くのことを吸収しました。
リーダーシップセミナーでは、講師の「You are already a leader of your life.」という言葉を聞き、はっとさせられました。リーダーにも色々なリーダーシップスタイルがあっていいのだという気付きも、私の中では大きな収穫でした。
プログラム全体を通して、自分はやっぱり日本人だということを再認識したと同時に、みんな同じ人間なのだと感じました。思いやりを持つことやお互いを尊重することなど、人として大切なことはたとえ生まれた国や宗教が違っていても、一緒なのだと思いました。
船内での生活は、本当に毎日が濃かったです。文化の違いや初めて知ることに驚きを隠せなかったり、国籍の違いを忘れて笑い合ったり、冗談を言い合ったり、非日常的な空間が日に日に当たり前のようになっていきました。楽しいことばかりではなく、自分との葛藤や時には涙することもあり、毎日毎日色んな感情が湧き起こり、とにかく目まぐるしいほどに充実していました。
一日のアクティビティが終わると、その後はフリータイムなので、各々が好きなように過ごしていました。委員会などで忙しくしていた人もいましたが、仲の良い友達と談笑したり、真面目なテーマでディスカッションをしたり、お互いの文化に触れ合うなど、とても大切な時間だったように思います。
ここで、船内でのとある1日をご紹介します。
7:45-8:30 Breakfast
8:45-9:15 Morning Assembly
(グループで点呼を取り、その日のスケジュールを確認したりします。)
9:30-12:15 Course Discussion
(必ず全員が5つある中の1つのディスカッションコースに所属します。)
12:30-14:00 Lunch
14:15-15:30 Preparation for port of call
(寄港地に着く前に、その場所について事前に学びます。)
15:45-17:00 Club Activity
(参加青年が主体となりクラブを立上げ、一人ひとりが興味のあるものに所属します。)
17:30-18:00 Letter Group Meeting
(レターグループは家族のような、生活の基礎となるグループです。)
18:00-19:30 Dinner
20:00-21:00 National Presentation
(自国の文化などを紹介する、1時間のプレゼンテーションを各国披露します。)
こうして見ると、なんだかとてもタイトなスケジュールなのですが、きちんと休日もあるので、睡眠時間なども上手く確保していました。ただ、みんなと過ごせる期間は限られているので、寝る間も惜しんで交流していました。毎日3~4時間睡眠で最後まで乗り切った自分自身に驚きです。(笑)