内閣府グローバルリーダー育成事業参加①

平成25年度内閣府青年国際交流事業 グローバルリーダー育成事業に
日本代表の一人として英コミの学生 サヤカさんが参加しています。
青木さんは昨年の大石先輩に続く参加。
歴史と由緒ある事業参加者に、難関を突破して選ばれました。
青木さんの手記を3回に分けて掲載します。
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みなさん、こんにちは。
私は今グローバルリーダー育成プログラムに参加しています。
サヤカです。

今日でこのプログラムが始まって5日目。研修場所でもあり、宿泊場所でもあるこのオリンピックセンターの使い方にもだいぶ慣れ、個人で与えられている部屋(一人部屋)にも生活感があふれるようになってきました(笑)
そして、「共同生活」というところで、とてもボストンの生活と似たものを感じます。ここではウィングではなくユニットと呼ばれ、日本人青年と海外青年、4:1の割合で生活しています。

今日は、私が今月25日から参加しているグローバルリーダー育成事業(Global Leader Development Program)の大まかな流れといままでどんなことを行ったのかについて紹介したいと思います。

このグローバルリーダー育成人材プログラム(以下GLDP)はもともと、「青年の船」という事業です。様々な国の人びとと一緒に陸上、船上、寄港地研修、テーマごとのディスカッションや外部からの講師をお招きしてのセミナーなどを通して、国際交流をする事業です。
今回の事業には、フィジー、タンザニア、トルコ、メキシコ、ブラジル、インド、スウェーデン、バーレーンの8か国が参加国、今回の寄港地は石巻です。海外青年が合流する前の準備期間として、2日、陸上研修を10日、船上研修を10日ののち、日本人青年はそれぞれのテーマごとに海外(メキシコ、トルコ、バーレーン、フィジー)を訪れることになっています。ちなみに、私はメキシコへ行きます!! 帰国後には、事後研修として2日日本人青年だけでの振り返りの時間も設けられています。

昨日は外部からの先生をお招きして、講義とその後20分間ロールプレイディスカッション(role play discussion)をしました。5人で1グループ、5人それぞれに役割が与えられ、その立場に立って一つの問題の解決策について話し合うものです。このディスカッションのスタイルはとても難しい。なぜなら、慣れない英語で、またさらに、今までに聞いたことのない役職の人間になりきって、その立場で話さなくてはならないから。正直、自分が正しいことを言っていたのか、相手に私の言ったことが通じているのか、手探りの20分間を過ごしました。そんなとき、全体をまとめてくれたのは海外青年。前半の講義の内容は「リーダーシップ」についてではなかったけれど、この後半の活動を通して「リーダーシップ」とはなにかを感じることができました。意見を出し続けることはその場の雰囲気をリードしていたとしても、それをリーダーシップとは言えません。『リーダーシップ』とはそこにいる人全員の意見交換を活発化させるようにリードすること。

全体的に感じることは、海外青年がとてもパワフルなこと。ディスカッションでも何か発言を求められていても、夜のミーティング(笑)の場でも、とてもよくしゃべり、よく笑います。今まで、そんな場でも黙ってしまう日本人、静かな日本人があまり好きではありませんでした。しかし、彼らと過ごしてみて思うこと。それはある程度は仕方のないことなのだということ。彼らの受けてきた教育と私たちの受けてきた教育は違います。今回の参加国の国々にとっての英語は小学生から授業として習っていた、あるいは、学校で母語を話すことが禁じられていた国ばかりです。そんな彼らと同じような早さで話したり、理解したりすることは不可能に近い。では諦めてしまうのか。 そうではなく、黙っていたとしても、いくら早く話せなくともできることはあるように思います。例えば、相手の言ったことを繰り返すこと、表情で自分の思っていることを相手に伝えること。相手の言ったことをより真剣に聞くことによって、こういえばわかりやすいのかと相手の発言を通してしることができます。言語は急には身につかない。だからこそ、積み重ねや経験することが重要なのだと感じる毎日です。話せるようになるには時間がかかる。だったら今何ができるのか、何が学べるのか。それを最優先に考えてこれからも行動して行こうと思います。

毎日、毎時間学び、驚きの連続です。このプログラムに参加できたこと、とても嬉しく思っています。本当に様ざまなひとが支えてくれたからこそ参加できたことだと思っているので、とても感謝しています。しかし、その感謝は「ありがとう」という感謝の言葉だけでなく、行動で返したい。だから、私はこの事業を全力で楽しみます!