【英コミ授業紹介】現代メディアはviral communicationを支え、「今」と「ここ」を変容させる

英語コミュニケーション学科では、3年次から分かれる主専攻の導入科目として「文化・言語概論」と「国際コミュニケーション概論」という科目を開講しています。私は、「国際コミュニケーション概論」という授業で、メディアとコミュニケーションの関係性について半学期授業を担当しました(あとの半学期はビジネスとコミュニケーション)。

現在はネットメディアによって、大学生もマスコミュニケーションの発信主体になる時代です。一つのtweetが社会的な反響を巻き起こしたり―こういった現象は “viral phenomenon”と呼ばれます―、時や場所を超えて人同士を巻き込むことが起こります。このような現代メディア環境の中、どんなコミュニケーションが起こっているのか、自分の身の回りを学問的にとらえようとしています。

1学期にわたる「概論」で、大学の学びの楽しさや自由さを学んでほしいと、教え手として考えています。学びの振り返りとしては、学んだことと関連づけてレポートを書き、小グループ内でのプレゼンテーション、学生同士コメントの授業回を設けます。こうすることで、クラス内のコミュニケーションを通して、メディアとコミュニケーションについて学び、大学が授業が教室の外のより大きな社会につながっていることを実感してほしいからです。

参加学生からは振り返りの授業について以下のようなコメントがありました。

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今回のまとめ授業の発表のテーマは以下の通りでした。

◎ソーシャルメディアの普及は社会にいい影響を与えるのか
◎「バズる」とはどのようなものか
◎インターネットにおける発言の中、特に悪い発言に興味を注がれてしまうのはなぜか
◎インターネットにおける問題にはどのようなものがあるか
◎コロナ禍における参加型観光はどのように利用されるのか

授業内の発表ではテーマだけでなく、それぞれの意見や結論まで聞くことができ心惹かれる発表でした。一人一人のテーマが興味深く、上手にまとまっていたのでとても参考になりました。メディアということばに対し、広がっていく面白さを学ぶことができました。

英語コミュニケーション学科 小西 卓三