「近現代日本研究」ゼミ担当教員の重松です。大学での4年間を始めるにあたり、皆さんは期待と不安が相半ばではないでしょうか。新入生へのアドバイスを求められたので、思いついたことをいくつか書きます。
1. 大学生は忙しい。
高校までは、クラスメイトや家族のする通り、言う通りにしていれば済むことが多かったかもしれません。一方、大学では授業の履修登録、課題、留学準備、サークル活動、アルバイトなどなど、自主的に準備し、スケジュール管理を行う必要が大変多くなります。
実は、最初からスケジュール管理が上手にできる大学生はあまりいません。自分に見合った方法を見つけ、それを少しずつ改良すると、毎日が過ごしやすくなりますから、この機会にこれまでのやり方を見直しておきましょう。おすすめは、大きな書店で「仕事術」や「ライフハック」などのセクションを見て、気に入った本を買って試してみることです。
2. 英語プラスアルファを考える。
気が早すぎる話ですが、大学卒業後のことを少し考えてみましょう。純粋に「英語だけ」が必要な職業は、世の中にはあまりありません。「教育」とあわせて「英語の先生」、あるいは「おもてなし」を加えて「インバウンドツーリズム」など、「英語とは別の何か」が、皆さんが進路決定をするにあたり、とても大切です。
その何かは、人それぞれですから、自分の好みやこれまでの経験を振り返って、何が自分のしたいことなのか、どのように自分は社会に貢献できるのか、ぜひ一度考えて見てください。そして、英語学習だけも大変忙しいと思いますが、大学では「プラスアルファのこと」にも時間をかけることが大事ではないでしょうか。
3. 映画を見よう、旅行をしよう。
私自身の学生時代を振り返ると、もっと勉強しておけばよかった!という定番の後悔とは別に、時間の余裕があって、心も若かったころに、もっと映画を見て、旅行をすべきだったと思っています。特に映画は、アメリカ留学をする学生には必要不可欠な知識で、ぜひ毎年のアカデミー賞受賞作品も押さえて欲しいです。世の中をより深く理解するために、映画より優れたメディアはなかなかありません。ちなみに私の好きな映画は(これを選ぶのにもずいぶん悩みましたが…)Bill Murray主演のGroundhog Dayと今敏監督の「パプリカ」です。
この写真は、2019年に家族旅行で行ったサンフランシスコのカストロ座、およそ100年前の建物です。暖房がなく寒くて参りましたが、上映前、奈落から突然パイプオルガンがせり上がって生演奏が始まりびっくりしました。見た映画は「ジュディ 虹の彼方に」。映画は何年経っても思い出に残り、それを見た日のことまで思い出せるのがいいですよね。