みなさん、こんにちは!教員の伊藤です。
福祉社会学科では、保育士や社会福祉士国家試験受験資格のほかに精神保健福祉士の国家試験受験資格を取得することができます。
今日は、この夏に精神保健福祉士の資格取得に必要な実習に行ってきた4年生が、実習内容や感想を寄せてくれたのでご紹介します!
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福祉社会学科4年のS.Tです。
私は、9月1日から10月6日まで北里大学東病院にて約1か月の実習を行いました。こちらの病院では本学科の卒業生の方がワーカーをしています。
精神科病棟では、面談やカンファレンスへの同席、回診への同行、グループホーム見学やAA(アルコホーリクス・アノニマス;アルコール依存症患者さんの自助グループ)への同席、東病院のワーカーさん同士の勉強会への参加等々を体験しました。
精神科デイケアでは、各プログラムに参加し、患者さんとかかわったり、家族会や家族心理教育の場面に参加したりしました。
実習で学んだことはたくさんありますが、特にデイケアにおいて、患者さんとかかわる中で私が心掛けたことは、「患者さんの言いたいことを私自身が『わかりたい』と思いながら聞くこと」「患者さんの言葉の裏にある思いや、事実を確認するよう努めること」「患者さんが今いる状況や世界について理解するように努めること」でした。
また、退院支援のカンファレンスに参加したときには、精神保健福祉士さんもワーカーの方も、日々悩み、時には格闘し、色々な思いを抱えて支援をしているのだということを学びました。
実習をとおして、私は色々な患者さんに出会いました。
病気になってしまった患者さんの抱える思いや悩み、精神保健福祉士さんやワーカーさん、他の専門職の方々の患者さんや支援に対する思いに触れ、感じたことは、「患者さんを尊重すること」の大切さです。
東病院の精神保健福祉士さんやワーカーさんは、一人ひとりの患者さんの存在を確立しようとしていました。病気や障害になってしまったとしても、いまある患者さんの「ありのままの姿」を大切にしている姿が心に残りました。
北里大学東病院のみなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。