大学の学生生活の中では、これまで紹介してきました実習や国家試験のほかにも、就職活動が学生皆さんの大きなテーマになっていると言えます。
昭和女子大学は、周知の通り、1000人以上の卒業生がいる大規模な女子大学の中で、就職ランキングで1位を取り続けています(平成27年度までで連続6回1位)。
(昭和女子大学キャリア支援センターデータより引用)
こうした高い就職率の背景には、本学のキャリア支援センターでの多様なきめ細かい就職支援活動があることはいうまでもありません。
それとともに、各学科での学科の特徴や強みを活かした就職支援が学科で行われていることも大きな要因になっていると言えます。
例えば、クラスアドバイザーやゼミ担当(卒業論文作成のための演習の授業の担当)の教員による日常的な支援のほかに、学寮研修中に行わる「福祉キャリア塾」や「卒業生の話を聞く会」、「就職内定者の話を聞く会」などのイベントを通した支援のほか、キャリア支援センターと連携しつつ、福祉社会学科の中に就職情報コーナーを設けて情報提供もしています。
その取り組みの成果として、福祉社会学科では以下のような高い就職率を達成しています。また、その中ででも大きな強みとして挙げられますのは、常勤での就職率が高いことです。
(昭和女子大学キャリア支援センターデータより引用)
福祉の就職活動は、一般の民間企業のように定期採用をしているところもありますが、それとは別に個々に欠員募集をするところも多々あります。
そのため、福祉(保健・医療も同様の部分あり)の就職活動では、就職の解禁の時期に合わせて一斉に就職活動が始まるという状況でない部分があります。
民間企業から内定をもらいつつも、福祉の現場からのよりよい募集を待つ学生さん、民間企業の就職活動にはわき目もふらず、福祉の現場での就職活動に絞って活動や準備をしている学生さん、
まずは公務員試験の合格を第一に試験勉強を頑張っている学生さんなど、多様な就職状況がうかがわれます。
ただ、就職活動は、どうしても周囲の動きが活発であればあるほど焦ってしまう部分があるかもしれません。
また、早く落ち着きたいという気持ちから、何をしたいかということよりも、内定をとることに気が向きすぎてしまいがちになることもあるかもしれません。
福祉社会学科では、「ロングキャリア」ということを一つのキーワードにしています。
これは、福祉社会学科で取得できる資格は一生の資格であり、女性のライフスタイルや生き方に応じて職場や勤務の仕方を多様に選択できる資格です。
資格を持つことで、全国どこでも資格を活かした就職ができる(家族の転勤があってもキャリアが継続できる)、子育て中には子育てしやすい勤務体制が選べる(日中勤務・短時間勤務等)職場も多く、
福祉の職場は働く女性が多いことから、ロールモデル(見本)になる女性も見つけやすく、さらに女性の管理職の割合も高いことから、キャリアアップの可能性も高いなど、大学卒業時の就職時点だけではわからない多様なメリットがあります。
学生の皆さんには、ぜひ上記のようなメリットがあることを含めて、各自のキャリア形成を長期的な視点で考えつつ、それぞれにとってよりよい職場への就職をしてほしいと思っています。
また、学科の教職員一同、全員が応援しています。
(北本佳子)