根本ゼミでは2017年度後期、専門演習Ⅰ(3年生ゼミ)6名、専門演習Ⅱ(4年生ゼミ)16名で、それぞれのゼミを開講しています。3年生ゼミでは、各自の関心のある障害者福祉に関連した文献講読、ディスカッション、個別発表を行っています。具体的には、障害のある方の自立生活、家族支援、特別支援教育、早期療育、障害者雇用、バリアフリー、発達障害などのテーマがあがっています。それに加えて来年度の卒業研究も念頭に置き、文献の探し方、アカデミック・ペーパーの書き方、プレゼンテーションの方法について確認しつつ、各学生が卒業論文のテーマを絞込めるよう進めています。このようなプロセスを経て、根本ゼミでは「調べる・考える・まとめる・報告する」方法を修得するとともに、自分の言葉で話し、伝える方法を学んでいきます。ゼミ教員としては、各自の研究テーマを深めるうえで、その研究プロセスを支援しています。
授業風景:テーマ毎にディスカッションした結果をKJ法で分析中
その他、授業外のゼミ活動として先輩の職場訪問を実施し、障害のある方々への支援を考える点で、学生が進路を考えるうえでも新たな知見を得る機会をつくっています。訪問先は毎年学生の希望で決定しますが、今年は3、4年生合同で、横浜市内の就労支援事業所、社会福祉協議会を訪問しました。その後、横浜中華街で先輩、後輩との交流会を実施し、学んで、楽しい企画となりました。
4年生ゼミでは卒業論文提出まで2週間あまりとなり、完成に向けてラストスパートをかけがんばっています。各自のテーマに基づき、アンケート調査やインタビュー調査、事例研究といった研究デザインで論文を執筆中です。4年生では就活、資格実習、卒業論文、国家試験対策と、いくつもの課題を乗り越えなければなりませんが、卒業時にはこれまでの経験が自信と誇りにつながり、それぞれの学生は大きく成長し、ゼミ教員として何よりも嬉しく思います。
♦根本ゼミ4年生の活動報告♦
「3年次から障害のある方の就労支援のアルバイトやボランティア活動を始めました。卒論ではアルバイト先にご協力頂き、ご家族の方々に将来の生活や不安に関するアンケート調査を実施することができました。ご本人の自立に向けた家族支援のあり方をテーマに論文を執筆しています。根本ゼミは、それぞれ選んだテーマに合わせて自分のペースで研究することの出来るゼミだと思います(4年0さん)。」
「卒論では障害のある方の就労、企業のCSRに関する研究に取り組み、特例子会社へのインタビュー調査を実施しました。卒論提出まであと2週間ほどなので、ゼミ生全員で頑張っていきたいです(4年Mさん)。」