12/16、19の2日間にわけて福祉社会学科2年生の学寮代替プログラムを行いました。
今回は「天使が舞い降りる村カノア保育園」の著者である鈴木真由美さんに講演をして頂きました。講演のテーマは「ハタチの挑戦~新しい世界知る~」です。
1回目の講演では、事前に鈴木さんの本を読んで気になったこと・質問したいことを基に代表学生と鈴木さんのQ&A方式で行いました。日本から来た鈴木さんに対しての現地の方の反応や卒園した子どもたちとの関わり、コロナ禍での活動についてお話をして頂き、その後ブレークアウトセッションへと移りました。ブレークアウトセッションでは、学生の私たちにできることテーマに話し合いました。学生からは、SNSを活用して学生と保育園を繋ぐことや、募金、文房具などの寄付、オンラインで遊びを教えるなどといった意見が出ました。これに対して鈴木さんからは、日本の文化を伝えることで新たに得られるものもあり、現地に生かせるのではないかということや、無理に支援するのではなく、「本当に必要としているのか」と考えることも大切だというお話をして頂きました。
2回目の講演では、鈴木さんが活動を行う上で重要視している子育て支援ネットワークついての講演を行って頂きました。「教育」「福祉」「医療」という別々の分野の人が同じ家族に対してアプローチしていることから、異なる分野の人たちが同じ方向を目指し協力していけば、より良い支援を受けられるのではないかという思いから、このネットワークを広げる活動をしています。また、地域住民が担うコミュニティリーダーの存在も重要視しているというお話を伺いました。
今回のブレークアウトセッションでは、「日本や他の国にはどのようなネットワークがあるのか」ということをテーマに話し合いました。この話し合いでは、虐待防止ネットワーク、子ども食堂ネットワーク、登下校時の見守りがあるということを発表しました。また、それに対する鈴木さんからのフィードバックでは、こういうネットワークがあることや、こんなこともできるのだという発見や自然発生的なネットワークの方が持続し、強いものになるのだということを教えて頂きました。
2回の講演を受けて、鈴木さんの活動やブラジルの現状について知り、新たな学びを得る
ことができたのではないかと思います。ブレークアウトセッションも短い時間でしたが、
お互いの意見を交換し合い、より深く考えることができたのではないかと思います。これからの学びに生かせていけたらいいなと思います。
最後に、お忙しい中講演をしてくださった鈴木さん、本当にありがとうございました。