教員の坂入です。
みなさん、お元気でしょうか。
さて、今年も精神保健福祉士を目指す学生は実習に出ています。
昭和女子大学では、前期授業が終わる7月下旬から9月末を実習期間とし、この期間に4年生は精神科医療機関と障害福祉サービス事業所の2か所で実習を行います。
今夏もやはり新型コロナウイルス感染症の影響を受け、予定していた実習が延期になったり、学生もワクチン接種など感染対策に努めたりなど、制限のあるなかで、何とか実習を行っています。
実習中は配属先の実習機関で実習指導者から指導を受けながら実習を行いますが、教員は巡回指導と帰校日指導を行います。
巡回指導とは、教員が実習機関を訪問し、実習中の学生の様子を見て、実習が予定どおり行われているか、学生が何かに悩んでいないかなど、相談に応じながら現場で指導を行います。
一方、帰校日指導とは、実習中の学生が大学に戻ってきて、大学で教員から指導を受けるものとなります。
いったん現場から離れることで、自分がいま体験していることを振り返り、その意味を考え、今後の実習に向けた課題を整理します。
また、帰校日には他の実習中の学生も参加するため、お互いの実習体験から学び、視野を広げ、同級生同士の支えあいも行われます。
自分が現場で感じた疑問や利用者さんとのかかわりを通した悩みなどを学生同士で共有することで、悩んでいるのは自分だけではないと勇気づけられ、前向きな気持ちで再度実習に臨むことができます。
現場で様々なことを体験しながら、精神保健福祉士の資質として必要な人権意識、権利擁護の感覚を磨いていってほしいと願います。