授業紹介⑩ ソーシャルワークの理論と方法Ⅳ

今日は「ソーシャルワークの理論と方法Ⅳ」という授業についてご紹介したいと思います。
この科目は、社会福祉士の資格取得をめざす学生が必ず履修する科目となっています。

ソーシャルワーク(福祉)の仕事というと、何か困っている方の相談にのったり、解決方法を一緒に考える場面をイメージされると思います。
それはとても大切なことなのですが、ソーシャルワークでは、人が何らかの生活上の課題を抱えたときに、その課題はその人を取り巻く環境との関係性(交互作用)における不具合によって生じたと捉えます。
つまり、環境(家族や職場、地域社会、文化、国の施策や国家観など)によって何らかの課題が生まれているのであれば、ソーシャルワーカーは困っている本人だけではなく、環境側にも働きかけて不具合を解消していくことが必要になってきます。
この授業は、環境側への働きかけについて取り上げていく内容で、社会資源の開発やネットワーク構築に関する理論や方法について学んでいきます。
まだ授業が始まったばかりですが、今後、地域の課題解決にむけて自治体に働きかけている社会福祉士や、災害支援を通して地域づくりをしている精神保健福祉士等のソーシャルワーカーをゲストスピーカーとしてお呼びして、実践と理論を結びつけながら学生の学びを深めていきます。 (教員 坂入)