授業紹介「精神保健福祉の原理Ⅱ」

精神保健福祉士の資格取得を目指す学生は「精神保健福祉の原理」という科目を履修します。この科目は、日本における精神障害者の処遇の歴史や、精神疾患と障害の関連性、そして国家資格である精神保健福祉士の成り立ちや業務の特性について学んでいきます。

私が担当している「精神保健福祉の原理Ⅱ」では、精神保健福祉士の専門職としての役割や視点などについて理論的に学ぶことが中心になっていますが、この日はゲストスピーカーとして公益財団法人 井之頭病院で働く前沢高志さんをお呼びし、実践的な話をお聞きしました。井之頭病院の変遷を踏まえ、精神保健福祉士がどのような仕事をしているのか、そしてその仕事の際には専門職として何を大切に実践しているのかについて分かりやすく語ってくださいました。

「多くの患者さんにとって病院で出会う精神保健福祉士が初めての精神保健福祉士であることが多い。」
「精神障害を抱えながらも地域でその人らしく生活し続けることを支えるために、病院の精神保健福祉士の役割は、地域との架け橋になることである。」
「この国の抱える精神科医療の課題に真っ向から取り組める場所。」

などなど、学生の心に響く精神保健福祉士の仕事のリアルと魅力を伝えてくださいました。本日はお忙しいところ、誠にありがとうございました。
(教員 坂入)