ノーベル物理学賞受賞益川敏英先生講演 [2010年12月09日(木)]

12月4日(土)は、今年度2回目の特殊研究講座でした。今回は、2008年度のノーベル物理学賞受賞者の益川敏英先生に「科学と社会」をテーマにお話いただきました。写真は、講演の司会をしてくださった常喜先生が書いていただいた色紙を手に益川先生と一緒に写っています。

 お好きな言葉のメッセージは、ギリシャ語のフィロソフィア、英語のphilosophyの語源となった言葉です。意味は「愛される知」ですが、ご出身が愛知県で重ね合わせているのだと、ユーモアたっぷりでした。
 ご講演では、ユーモアあふれるお話、幼いころのいたずら時代を髣髴とさせれれるような例(集積回路に触れる際には、流しに裸足でたって、体の電気を放電させるなど)、いくつもの印象に残り、笑ってしまうお話がありました。
「科学とは法則性を知ること」「科学を知ることはより多くの自由を準備すること」「科学的な考えは肯定のための否定の作業」など、なるほどと思うことが満載でした。
 現代教養学科は、社会科学の学びの場ですが、まさに社会を科学的に分析するための示唆的な言葉と受け止めました。
 また、趣味についての質問のお答の中にあったことも、音楽の好きな私にとっては首肯できることでした。好む作曲家としてバッハ、ベートーヴェン、バルトーク、ショスタコーヴィッチをあげてくださり、彼らは、作品を推敲を繰り返しながら創りあげているところが良いと。
 身近なところでお話を伺える貴重な機会だと、講演に駆け付けていた学科の卒業生達が、卒業してこのような講演がいかに大事かを再認識したと話してくれたことも嬉しい日となりました。

(記事:S.S.