東京社会調査研修における今回の現地調査では、浅草・雷門の向かいに位置する台東区立浅草文化観光センターを訪れました。こちらを活動拠点の一つとしている善意通訳組織「東京SGG(Systematized Goodwill Guide)クラブ」の石関会長と市川副会長にお話を伺うためでした。
浅草文化観光センターには、4ヶ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)で対応している観光案内所があり、また展示スペースや多目的スペース(私達が訪問したときには、芸者さんによるお座敷踊りが披露されていました!)も設置されてあって、さらに展望テラスなどからは下町・浅草を一望に見渡せることができます。
東京SGGクラブは、このセンターで外国人観光客に旅の情報を提供したり、ツアーの同行ガイドなどを行ったりしています。現在会員153名、浅草文化観光センターを含めた都内6ヶ所の常設活動拠点で、年間約88,000人の外国人を案内しているそうです。
これまでの社会調査研修では谷中に住まれているご住職さんと職人さん達にお話を伺ってきました。今回は実際に外国からの観光客と接している東京SGGクラブの方々のお話を聞き、また違った視点から下町の魅力や訪日外国人へのおもてなしについて学ぶことができました。
最近では、日本文化を体験したいという観光客が増えているらしく、実際に私達が見学させていただいたお座敷踊りにも多くの外国人の姿が見られました。東京でのオリンピック開催が近づくにつれ、今後さらに増えるであろう外国の方々に下町の魅力を知ってもらうにはどうするべきなのか、改めていろいろと考えさせられました。
(記事:現代3年野村・2年大河原)