【東京研修R02】社会調査研修2022 まちあるき初回!~巣鴨・滝野川エリア~

こんにちは。現代教養学科3年の成田です。
ゴールデンウィークも終わり、だんだんと雨の日が増えてきました。社会調査研修では、第1回のまちあるきが行われました。
前日の雨の影響もあり天候が心配でしたが、無事雨に当たらず、むしろ暑すぎるくらいのお天気となりました。第1回目の今回は巣鴨・滝野川エリアをまちあるきしました。

今回のゲスト講師としてお迎えしたサム・ホールデンさんは、アメリカ出身で、翻訳の仕事をするかたわら、空き家再生や銭湯のリノベーションなど、古い建物の活用に関心を持ち、東京・赤坂において築70年の民家を改修した宿泊・観光施設「TOKYO LITTLE HOUSE」の開業・運営に携わられています。

まちあるきは巣鴨駅前からスタートし、巣鴨地蔵通商店街、旧中山道へと向かいました。皆さんは、 “おばあちゃんの原宿” というとどこを想像しますか?実はこの巣鴨地蔵通商店街は、別名おばあちゃんの原宿と呼ばれています。江戸時代から栄えているお店が多く、昔ながらの婦人服や和菓子屋さんなど、大学周辺ではあまり見かけないようなお店が並んでいます。そしてこの商店街に入って100mほどのところにあるのが、とげぬき地蔵尊です。

昔お寺は、今でいう公園や歓楽街のように人が集まる場所としての役割を果たしていました。現在は、健康のお祈りのために多くの人が訪れる場所になっています。その後もサムホールデンさんのお話を聞きながら、ゴールの稲荷湯を目指して旧中山道を歩きました。


稲荷湯は、数少ない長屋が残っている銭湯です。昔銭湯の隣には従業員が寝泊まりする長屋があるのが一般的でした。この貴重な長屋を街の新たな交流の場として活用するべく、現在サムホールデンさんたちは長屋のリノベーションを行っています。

銭湯帰りの人がドリンクを飲みに来る、街の人が野菜やお菓子を売りに来る、普段銭湯に来ない人が来るきっかけになるなど、長屋を通して銭湯だけでなく周りの街も大切にしていきたいというお話は、とても興味深かったです。
銭湯は年々数が減少し、今後も減っていくと予想されています。生活スタイルの変化により求められているものが変化してきたことで、スーパー銭湯のような駐車場や露天風呂がついた施設は増えているといいます。この長屋は、銭湯を中心とした新たな街のコミュニティの形成に繋がるのではないでしょうか。完成が楽しみですね。

さて、次回は第2回目のフィールドワーク、谷根千エリアをまちあるきします。お天気に恵まれますように!

(記事:3年 成田)