現代教養学科ブログリレー ― 図書紹介・田中 ―

「世界の不思議な図書館」アレックス・ジョンソン (著), 北川 玲 (翻訳) 創元社 (2016/4/13) 
本書は、全ページカラー 縦横19㎝の正方形、総ページ数240p、厚さ2.5㎝、3250円もする本です。もう少し安くして欲しいけど、フルカラーだからしょうが無いですかね。
構成は以下の通り
1.旅先の図書館、2.動物図書館、3.小さな図書館、4.大きな図書館、5.ホームライブラリー、6.移動する図書館、7.意外な場所の図書館
取りあえず5章のホームライブラリーは「いや、うらやましいけどそれ図書館じゃないよね?」と言っときます。
さて、それ以外では、電子図書館列車? ワイルドブックケース? 公衆電話ボックス図書館? あたりはまだ「うん、それは図書館だよね」と理解できるんですが、6章にはリヤカー図書館、いかだ図書館、自転車図書館など目を疑う珍図書館が次々と紹介されています。日本人が考える公共図書館や大学図書館の固定観念を吹っ飛ばして,やわらか頭に作り直してくれる良書です。でも、アメリカ人に言いたい「電子図書館はわざわざ移動させなくても良いんじゃない?」もう無くなってるそうだけど。
☆ 本学図書館 4F開架室 010.2/Joh 貸出可

「世界の夢の図書館」清水玲奈ほか (著)エクスナレッジ (2014/1/20)
「日本の最も美しい図書館」立野井 一恵 (著)エクスナレッジ (2015/5/30)
著者は違いますが、どちらも同じ出版社です。ものすごく綺麗な図書館の写真をメインに紹介文を付けた画集に近い作りの本です。図書館が好き、本が好きという人はもちろん、アンティーク好き、歴史好き、建築物好きという人にお薦めです。
ともかく綺麗!美しい!行ってみたいぃぃ!という感想しか出ません。「世界の~」が30㎝、224p、「日本の~」が24.2㎝、153p、「日本の~」は貸し出して持ち帰れますが、「世界の~」はちょっと根性が必要です。写真集は紙も厚くて重くなりがちで、この本もかなりの重さ、しかたがないので本学図書館4Fの閲覧席でのんびりとページをめくります。けっしてじっくりと読む本ではありません。ボ~と、うっとりと、時にニマニマしながら眺める本なんじゃないでしょうか?
「世界の夢の図書館」4F開架室 010.2/Shi 貸出可
「日本の最も美しい図書館」4F開架室 010.21/Tat 貸出可

「世界の美しい図書館」アフロ (著), アマナイメージズ (著)パイインターナショナル (2014/12/10)
先に紹介した本に比べると持ち歩きやすいサイズ、A5判変型約16㎝、208p。ページ数はそこそこ有りますが大丈夫、鞄に入れて持って帰れます。オーストリアの修道院図書館やウィーンの国立図書館、フィンランド国立図書館のような古いものから、世界最古なのに新しい再建された新アレクサンドリア図書館、映画によく出てくるニューヨーク公共図書館など約100館。日本の図書館も10館紹介されています。図書館の建築は歴史と機能美のバランスが大事とよく言われますが、それを思い起こさせられる一冊です。1,980円と比較的に買いやすい価格なのでぜ手元にどうぞ。
本学図書館 4F開架室 012/Pai 貸出可