ブータン王立大学との交流プログラム開催中!

現代教養学科では、この秋、ブータン王立大学(Royal University of Bhutan)との国際交流プログラムをオンライン開催しています。10月18日(月)からはじまったこのプログラムは、11月3日(水)までの間に、1週間に2日程度の頻度で合計5日間実施されます。そのなかには、現代教養学科の科目をブータンの大学生に体験してもらう内容や、ブータンの学生と日本の学生が一緒に参加する国際ワークショップなどが含まれています。

初日となった10月18日(月)は、まず、現代教養学科の学科長であるシム先生の開会挨拶で幕を開けました。ブータン王立大学の学生・教員あわせて25名が、みな正装である民族衣装に身を包み、オンライン上で参加してくれました。その後、オリエンテーションや現代教養学科の学生による日本や日本の学生についてのプレゼンテーションが行われ、和やかな雰囲気でプログラムがスタートしました。

続く10月21日(木)、10月25日(月)には、それぞれ特別講義と国際ワークショップが開催されました。特別講義は、現代教養学科の小川先生から、学科の特色であるプロジェクト活動と、それを学びにつなげるためのPBL(Project Based Learning)について、丁寧に説明をしていただきました。国際ワークショップは、外部講師として栗生はるかさん(一般社団法人せんとうとまち代表理事/文京建築会ユース代表)をお招きし、「まちのアイデンティティを継承するということ」と題して、東京下町の銭湯をテーマとした伝統文化の継承などに関する研究・実践の内容をお話しいただきました。また、その後は、同テーマについて、日本とブータンの学生を交えたワークショップが行われました。

10月28日(木)には、ブータンの学生たちに、PBL科目の一つである「プロジェクト・ファシリテーション」に挑戦していただきました。1グループ3~4名ずつに分かれ、身近なコミュニティの将来像を描き、それを実現するためのプロジェクトを立案するプロセスを体験していただきました。

ブータンという国はあまり馴染みがないかもしれませんが、「幸せの国」と呼ばれていたり、ブータン国王夫妻が来日した際に話題になったりと、どこかで一度くらいは名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。パンデミック下においては、留学をしたり海外旅行をしたりする機会が激減していますが、オンラインも活用しながら、普段は出会えない国の学生と交流するチャンスを増やしていきたいと考えています。今回実施しているプログラムが、日本とブータンそれぞれの学生たちにとって、異国の風を感じながら共に学びあう良い時間になればと願っています。

なお、このプログラムは、科学技術振興機構(JST)による、日本と海外の学生や若手研究者の交流を促進するための事業「さくらサイエンスプログラム」の一環として行われています。

 

担当教員 藤原