こんにちは!
現代教養学科2年、CLA Creative Labコーセー担当グループの松崎瑛里、岩崎夏実です。
「ソーシャルデザイン ラボ」は、産学連携の学科プロジェクトである”CLA Creative Lab”活動のための演習型授業です。詳しくは2026年6月にアップした授業紹介ブログCLA Report-2026 Vol.1〜3をご覧ください!
7月17日の授業では、CLA Creative Labのコーセー担当グループが、コーセーさんに前期の研究成果を報告する中間発表を行いました。
これまで、私たちはコーセーさんから課題としていただいた「Z世代に向けたベースメイク」というテーマについてグループで話し合ってきました。話し合いを進める中、商品開発チームとプロモーションチームに分かれ、それぞれの視点からアプローチをしていきました。
商品開発チームのプレゼン
商品開発チームでは、「Z世代の学生が本当に欲しいベースメイクとは何か」という問いを設定し、潜在的ニーズを発見し、商品提案するという流れで話し合いを進めました。チームで話し合いを繰り返す中、大学生はベースメイクもスキンケアも含めて「コスパは重視しながらもお金はかけたい」と考えているのではないかと考えました。また、ベースメイクをする理由としては、肌を綺麗に見せるためという共通目標がありました。理想のベースメイクはマット、ツヤ、セミツヤなど人それぞれの好みがあるが厚塗り感がなく自然なトーンアップという点では共通しているとことが分かりました。
中間発表に向けて、下地、コンシーラー、ファンデーション、パウダーに分け、使用状況や悩み、理想との乖離についても何度も話し合い、分析を行いました。
また、大学生はタイパ、コスパを重視していることが話し合いから分かりました。何もない学校だけの日や時間がないとき、外に出る時間が短いときには、時短のため手やパフで下地やファンデーションを塗る人が多く、Qoo10のメガ割でコスメを購入する人がほとんどでした。
これらの分析、気づきから私たちは3つの商品提案を行いました。私たちがまず着目したのは、「タイパは大事にしたいが、ちゃんとメイクしたい」というニーズです。毎日使うものだからこそ、一人ひとりの肌や好みに合わせて選べることができる仕様があればと考えました。2つ目の提案は、もっと手軽に試せるミニサイズの展開です。数日間にわたって試して使用感や肌に合うかを確かめたいというニーズから、購入のハードルを下げるようなアイデアを提案しました。3つめの提案は「セミツヤの仕上がりにしたい」「トーンアップしたいけど白浮きはしたくない」といった細かなメイクの悩みに注目したものです。理想の自然な仕上がりを具現化するための提案です。

プロモーションチームのプレゼン
プロモーションチームでは、Z世代の購買行動について考察を行いました。Z世代は情報収集や購入の決め手となる際に、自分に似合うかどうかを重要視していると考えました。商品をネット上のおすすめ投稿や広告で偶然知った後、自分の肌悩みや理想に合っているかどうかをSNSのコンテンツや口コミで確認し購入する傾向があると分かりました。よって、認知は受動的、購入は受動から始まる能動行為であることが分かりました。さらに、Z世代はメディアごとに情報収集の役割を使い分けており、その中でも自分が使うイメージができるリアルな情報を信頼していると考察しました。つまり、商品の魅力を伝えるだけではなく、自分に合いそうと思えるコンテンツが、Z世代に届く発信であると、私たちは考察しました。

中間発表後のコーセーさんとのディスカッション
中間発表後は、別の教室に移り、商品開発チームとプロモーションチームに分かれて、コーセーさんとディスカッションをさせていただきました。
【商品開発チーム】
発表後のディスカッションでは、私たちが発表した内容と、コーセーさんが行っているアンケート結果において、ノーファンデの割合など合致している部分が多いとお話してくださいました。また、Z世代が求めているコスメを考えるにあたり、旅行というシチュエーションに着目しました。旅行先には普段使っているコスメをすべて持っていくのではなく、厳選した一軍コスメだけを持っていくため、Z世代がどのようなコスメを選んでいるのかを知ることができる良い機会になりそうという意見も出ました。最後に コーセーさんから、「なぜそもそも肌質を気にしてコスメを選ぶのか」など根本的なことを突き詰めていくアプローチの仕方が良いというアドバイスをいただいたので、今後のディスカッションで意識していきたいです。

【プロモーションチーム】
発表後のコーセーさんとのディスカッションでは、発表した内容について、なぜそのような傾向にあるのかなど、Z世代の購買行動やSNSでの情報収集の仕方について、さらに深く話し合いました。世代間で価値観が異なることが分かり、よりZ世代に向けた発信方法を考えていく必要があると感じました。

後期の活動に向けて
今回の中間発表では今までの考察をまとめ、コーセーさんに向けてグループごとにプレゼンを行い、コーセーさんから前向きなフィードバックをたくさんいただきました。そして、中間発表後、コーセーさんから、商品開発チームの3つの提案に関連した商品を送っていただきました。今後、使用感や特徴などをグループ全体で共有し、今後の商品提案に活かしていきたいです。
また、今回はグループ内での考察だったので、今後は具体的な数値やデータがあるとよりよい分析が可能になると、発表を終えて感じました。後期は、コーセーさんならではの要素を更に取り入れるための考察や工夫をしていきたいです。
コーセー担当グループリーダーより
今回の活動を通して、普段は消費者からの視点で商品や広告を見ていましたが、企業の方と一緒に考える貴重な経験ができました。私たちの意見に対してコーセーさんから丁寧にフィードバックをいただき、自分たちだけでは気づけなかった企業側の視点や考え方を学ぶことができました。私たちの「Z世代だからこそ分かること」を大切にしながら、一緒に考えてくださったコーセーさんに感謝しています。
また、今回の活動では、私たち自身も気づいていない「潜在ニーズ」について考えることの難しさと重要性を学びました。「Z世代が本当に求めているものは何か」「何が購買意欲をつくりだすのか」何度も話し合い問を深めていきました。私たちが消費者として求めるものだけではなく、企業が大切にしていることや、ブランドとして守るべきものにも目を向ける必要性を学びました。例えば、「コーセーらしさを残しながら、Z世代が親近感を持てるものをつくる」というように、消費者と企業、それぞれの求めるものの間にはさまざまなジレンマがあります。その両方を理解したうえで、どちらか一方に寄せるのではなく、その間にある新しい答えを探していくことが企画を考えるうえで重要だと実感しました。
自分たちの感覚を出発点にしながら、企業側の視点やさまざまな意見、データを取り入れることで、より深く考えられることも学びました。これまでの学びや経験を活かし、最後までグループで意見を出し合いながら、Z世代だからこそ気づける潜在ニーズを形にした提案をつくっていきたいです。(現代教養学科3年芳賀美海)
コーセーさんから学生へのメッセージ
素晴らしい中間発表と熱意あるご提案、誠にありがとうございました。Z世代の皆さまのリアルな声からは、企業目線では見落としていた部分に多く気づかされ、驚きと反省の連続でした。 ご自身の「なぜこのメイクをするのか」「なぜこの商品を買ったのか」という経験を洗い出し、何度も何度もブレストを重ねていただきましたね。「インサイト探索は『なぜ』を深掘りする過程こそが重要」という見山教授のお言葉通り、悩み抜いてたどり着いたプレゼンに私たちは大変感銘を受けました。 この深い考察をもとに、皆さまと企業視点のジレンマを乗り越え、共に「新しい形」を造りあげていきましょう。後期もよろしくお願いいたします!
以 上