授業紹介

専門科目「社会問題概観」より:大学国際化の重要なポイントの1つは授業形態! [2020年02月18日(火)]

シム先生が担当する「社会問題概観」という学生主導型授業では、各々の受講生が関心を持つ社会現象や社会問題について発表し、その内容と考え方について皆で議論をしています。今年1月下旬の特別授業では、テンプル大学ジャパンキャンパス・生涯教育プログラムのディレクターであられるJustin Scott Sanders先生をお招きして、「大学の国際化」について講義をしていただきました!

皆さんは「大学の国際化」と聞いて何をイメージしますか?外国語を学ぶこと、留学生との交流や外国人教員による授業などが挙げられると思いますが、果たしてそれだけでしょうか。

はじめに、Justin先生は高等教育についてお話いただきました。簡単に言えば、高等教育とは、大学や専門学校など、高校卒業後の教育のことです。Justin先生がご専門の一つとされている生涯教育(社会人向けの教育)もそうです。教育・研究・社会への奉仕を目的に行われています。また、「大学」という場所には、いろいろな人(学生、教授、研究者、管理者)や社会的要素(政治、学問的寡占、市場)が影響していることを、図を用いて分かりやすく説明していただいたことがとても印象に残っています。

私は教職課程を履修しているので、教育現場における国際化についてはとても関心が高かったです。そのため、Justin先生が「日本の教育の特徴は、伝統的である・あまり他国に興味がない」と仰っていたことは特に胸に刺さりました。確かに、自分自身が今まで受けてきた教育を振り返ると、対話型のアクティブラーニングや実践型の授業よりも、知識を詰め込む教育が主流であると感じました。

さらに「自分の親の世代と自分が受けてきた教育は違うと思う?どのように違う?」という質問には、なんと「結局あまり変わっていないと思う」と考える学生が多かったのです。加えて、「同じ学問なら、どの国でも学ぶことは同じだろうか?」という先生からの問いかけには、学生から様々な意見が出ました。「例えば別の授業で、留学生の意見を聞いて自分にはない考えを持っていると感じさせられた」「シム先生との議論はいつも良い刺激になる」など、ポジティブな意見が目立ちました。国際化によって、異なる視点から物事を見ることができたり、日本についての理解が深められたりするきっかけになると気づくことができました。

このことから、教育現場の国際化において、たとえ留学生や外国人の先生を積極的に受け入れても、教員が一方的に話すという従来の授業形態のままでは、留学生と日本人学生との交流ができないため、それほど効果がないのではないかとも考えました。

昭和女子大学では、テンプル大学が隣接しているだけでなく、留学生や外国人の先生も身近に多くいます。しかし同じ授業を受けても、意見交換をするといった機会が少なければ「国際化」も形骸化してしまうのでしょう。グローバルな環境を活用しつつ、積極的に交流をすることによって、大学での学びがより深く、充実したものになると強く感じさせられた特別な授業でした。Justin先生、お忙しい中、貴重なお話をしてくださり本当にありがとうございました!Thank you so very much!

記事:3年・千葉

【シムゼミ】中高生と日本のグローバル化について議論! [2019年11月19日(火)]

こんにちは!シムゼミ3年の佐藤です!先日、私達シムゼミ3年は、順天中学・高等学校にお邪魔しました。そちらで行われたGlobal Weekで、シム先生が中学生・高校生を対象に授業を行うということで、その授業のサポーター兼ファシリテーターとして授業に参加しました!
今回の授業のテーマは「あなたはグローバル人材になりたいか-シンガポール人から見た日本のグローバル人材育成教育-」です。事前にゼミの時間にも、『グローバル人材』について考え、それを基に中高生の授業に加わり、議論を展開したのでした。

授業には、留学生2人を含む高校生7人・中学生1人、シムゼミ3年8人が参加しました。グローバル化を目指す現代社会において、グローバル人材とはどのような人を指しているのか、またグローバル人材になるためにはいつ何をどうすればいいのか、そもそもグローバル人材は本当に必要かどうかなどについて、順天中学・高等学校の生徒と私たちシムゼミ生でグループになり、活発にディスカッションを行いました。

私の班のメンバーは、シムゼミ生2人、中学生1人、高校生1人でした。私自身、教職課程を履修していますが、中学生や高校生の意見を直接聞く機会はほとんどありません。そのため、実際に会って討論をすることはとても良い刺激になりました。

特に印象的だった事は、日本の英語教育についてです。「日本の英語教師の発音が劣っている」という留学生の意見や「教科書学習ではなく、新聞などで国際情勢をもっと扱ってほしい」という日本人生徒の見解など、ウィットに富んだ意見がたくさん挙げられ、大変感銘を受けました。高校教師を目指す身として、改めて日本の教育制度や学校におけるグローバル人材育成方針について、考えを深める良い機会となりました。

これからの卒論執筆のための、新たな視点をいただいたような、実りのある時間でした!順天中学・高校の皆さん、ありがとうございました!また一緒に議論できる日を楽しみにしていますね!

(記事:シムゼミ3年・佐藤)

必修科目「現代教養入門III」より:Idea, Speed, Teamworkが肝心! [2019年08月17日(土)]

皆さん、こんにちは!今回の記事は2年生前期に履修する「現代教養入門Ⅲ」という授業についてご紹介しますね。現代教養学科では、学科独自の科目として座学だけではなく資料収集、ディスカッション、分析考察など能動的な学習を行う必修科目群があります。現代教養入門Ⅲでは、1年生時に履修した現代教養入門I、Ⅱで培った知識とスキルを活かし、毎年異なる研究課題のもとでグループワークに取り組んでいきます。与えられた研究課題に沿ってそれぞれのグループが具体的なテーマを設定したうえで、2ヶ月ほど議論し最終的には報告書提出および20分程度の発表を行います。

今年、私たちが与えられた研究課題は「自由」でした。報道の自由、愛のかたちの自由、嗜好品を楽しむ自由、人生のゴールを決める自由、容姿の自由など、個性的な切り口からフォーカスを当てて「自由」とは何かをそれぞれのグループで考えました。法的に禁じられている「自由」や暗黙の了解として存在し破ってしまうと世間から非難される「自由」など改めて自分たちの生活を見直して「なぜ?」と疑問に思うことを探し出し自分の問題意識がどこにあるのか理解ができるとともに、他人と意見を共有することで「そんな考え方もあったのか!」と新たな視点に気づくことも多々ありました。

自分たちの主張をより効果的に伝えるために本を読んで知識をたくさん身につけたり、学生にアンケートを行ったり、調査対象を選んでインタビューをしたりとグループによって課題への向き合い方と取り組み方は様々でした。さらに、論文構成、論理的な文章の書き方や効果的な発表方法についても調べ、客観的に論じながら賛同や共感を得るためにはどのようにしたらよいのかを自ら学ぶことによって、卒業論文やほかの授業にも応用できる発想力、検索・収集力、分析・考察力、表現・発信力および協働力を鍛えることができました。そして切磋琢磨の一環として、最後の授業には4つのクラスから選ばれたベストグループによる発表会が行われました。

私自身、ディスカッションや口頭プレゼンテーションが苦手でしたが、現代教養入門の授業を通して抵抗が段々と少なくなり、以前に比べ積極的に自分の主張を表現できるようになりました。これからもこの授業で学んだことをベースに小さいことから大きいことまで多様化した社会の「なぜ?」について考えていくことを大事にします!

(記事:2年・鈴木)

専門科目「現代社会と社会学」より:スポーツに潜む差別について考える… [2019年07月16日(火)]

「現代社会と社会学」という授業では、毎回はじめに身近な社会問題についてグループディスカッションをしながら、多角的な視点をもって現代社会に対する「疑う力」を養いつつ、その後担当のシム先生から社会学の基礎を学んでいます。7月9日にはゲスト講師としてローレルゲート株式会社代表取締役の守屋先生がいらっしゃり、「女性とスポーツ」についてディスカッションを中心に講義が進みました。また、このディスカッションの内容は3テーマあり、1つのテーマにつき2グループが議論し発表する形で行われました。

1つ目のテーマは「ルールと個人の権利に関する課題」です。「南アフリカ共和国の陸上選手キャスター・セメンヤ(戸籍上は女性、身体的には両性具有の特徴を持つ)は、リオデジャネイロ五輪で女子800メートルにおいて金メダルを獲得;しかしその後国際陸上連盟は、テストステロン(男性ホルモン)値が高い選手は400〜1600メートルの種目において、数値を薬などで基準値以下にするよう求めた新規定を導入すると発表した」というものです。これはある意味ドーピングの薦めなのではないか、と。

2つ目は「ルールと伝統に関する課題」です。「2018年、京都府舞鶴市で実施された大相撲春巡業で、土俵上で倒れた市長の救命処置をした女性に対し、土俵から下りるように場内放送で促した;土俵の女人禁制という伝統に固執するあまり、人命軽視とも受け取られかねない結果に;日本相撲協会の理事長が不適切だったと認めて謝罪するなど、不測の事態への対応の見直しを厳しく迫られることになった」ことについてです。そもそも土俵への女人禁制の相撲はスポーツなのか、それとも宗教と見なすべきか、と。

3つ目は「ジェンダーバイアスと役割に関する課題」です。「日本には、選手の水分補給補助、用具管理補助、スコアつけなどチームを支える役割として『女子マネージャー』が存在している;アメリカなどでも同様に役割は存在しているが、名称は『スチューデント・マネージャー』であり、男子学生も女子学生もその役割を担っている」という内容です。なぜ日本は「女子マネ」にこだわるのか、と。

それぞれのテーマに関して、何が問題なのか、そこにはどんな背景があるのか、どうしていくべきなのか、という観点から私たちのグループは3つ目の「マネージャー」について議論しました。まず、これは「女子マネージャー」という単語そのものが、「女子は男子を支えるもの」というような意味を持っているのではないでしょうか。さらに、女子だけではなく「男子は管理ができない、支えられない」という男子への差別ともとれます。この背景としては、家庭内での「男性が働き、女性は家事をする」などのステレオタイプの意識が強いこと、漫画などで女子マネージャーがアイドル的存在として描かれることによる影響が挙げられました。家庭内での男女差別は少しずつ見直されてきてはいますが、学校教育や職場、そしてスポーツなどのあらゆるフィールドにおいて差別をなくさなければいけないと考えます。

来年には東京オリンピックが開催されますが、今回の授業によってスポーツを見る視点が大きく変わるキッカケとなりました。この「現代社会と社会学」は日頃生活している中で塗り固められた常識など、小さなことでも疑問を持つことの大切さに気づかされる、刺激のある授業です。今回も学年、学科を超えたディスカッションを通して、自分の考えを提示し相手の意見も聞くことで物事の今までとは違った見方の発見に繋がりました。最後に、ご多忙の中、いろいろ考えさせられる材料をいただいた守屋先生に心からありがとうございました!

(記事:2年新郷・中野)

必修科目「社会をみる目」より:ポジティブな自分を目指して! [2019年07月10日(水)]

現代教養学科には1年生全員が受ける、シム チュン・キャット先生の「社会をみる目」という授業があります。毎回社会に関するワードについてグループでデスカッションを行い、その後みんなの意見を聞き、先生の解説を受けて理解を深める楽しい授業です。今回は「『私』をみる」というテーマで、外部講師としてローレルゲート株式会社代表取締役・日本アクションラーニング協会認定コーチの守屋麻樹先生が講義をして下さいました。

 

 

お話の中で、ありたい自分で生きるためには「自分の価値観を尊重する」事が大切だというものがありました。そこで自分自身を知るために私達は今までの人生のアップ&ダウンを振り返って人生曲線を書きました。書き終わったあと、それを友達と共有することで、外から見た自分がどんなものかも知ることができました。

またお話を聞いて、考え方で物事が大きく変わることがよく分かりました。苦手な物はいつも「苦手だ」、「どうして苦手なんだろう」と考えがちですが、「どうしたらできるかな?」と前向きに考えると自分でも苦手な物に対して行動できるように思いました。私は英語が苦手なので、これからは「苦手だ」と思う前に「どうしたらできるか」を考えて行くことにします。ネガティブな言葉を使っていると、意識していなくても少しずつ自分自身もネガティブになってしまいます。ネガティブな言葉はポジティブな言葉に置き換えるだけで、前向きになれることに気づきました。「この言葉はポジティブに置き換えられるの?」と思うような言葉でも、視点・視野・視座を変えることによって置き換えられるのだと、講義を聞いて納得することができました。

 

 

私は将来やりたいことや明確な目標がないため、先生が具体的にどのようにして自分のやりたい事を知ったのかについて質問しました。守屋先生は他人と一緒にいることで自分の心が大きく動いたことで自分の事を知れたそうです。自分らしく生きるためには1人で頑張ることだけでなく、周りの人を巻き込むことも必要です。他人と接することでいろんな出来事があります。大きく心を揺さぶられたとき、ある感情を抱いたとき、「どうしてそう思ったのか」をよく考えると自分自身や他人について知るチャンスになり、自分がこれからできることの選択肢を増やしてくれると話して下さいました。回答を頂いて、やりたいことが見つからない今は自分にできることをまず増やすことで大学生活を充実させようという1つの目標を立てることができました。自分らしく生きるために一歩ずつ努力して行きます!それに気づかせていただいた守屋先生に心から感謝します!

(記事:1A・小島美紀)

現代教養学科、卒業論文中間発表会を開催! [2019年07月04日(木)]

こんにちは!現代教養学科3年シムゼミの豊田です!梅雨の季節、毎日どんよりとした日々が続きますね…。さて、先日6月29日の土曜日に4年生大学生活ラストを飾る卒業論文の中間発表会が行われました。私達シムゼミは常喜ゼミと合同で発表をしました。1人当たりの発表時間は3分でしたが、双方の4年生の報告は興味を惹かれるテーマが多く、各々の発表があっという間に過ぎてしまいました。

私が今回とても驚いたことは、4年生の先輩たちの発表の姿勢です!卒論概要集やメモを手にせず、自分の言葉で前をしっかりと向いて発表する姿は、とても堂々としており、自分のテーマに自信を持っている姿はとても格好良く、「私も来年このような姿を見せたい!」と強く感じました。テーマも十人十色で「酒が男女の関係性にあたえる影響とは」「痩せに囚われた日本人女性」「ラッコから考える水族館の未来」など個性的なものが多くありました。きっと3年生は今回の発表会を機に、今後の卒論のテーマ決定に気合いが入ったことでしょう…(笑)。

それぞれの発表後の質疑応答の時間には多くの質問がされ、とても活気のある時間でした。3年生も先輩たちの発表に感化されたのか、4年生に負けじと質問をしていました。他の会場を見る余裕はありませんでしたが、どの発表会もきっと同じ熱気に包まれていたに違いないと私は思います!

私は今回、司会を務めさせて頂きましたが、時間を計っていることを忘れてしまった程、思わず夢中になってしまう発表会となりました。しかし!4年生の卒業論文作成はまだまだ始まったばかり…。次回は2月の卒業論文審査会!4年生の皆さん、今後も引き続き頑張ってください!3年生の皆さん、4年生の先輩方に負けないように今後もゼミ活動や学問的探究に気合いを入れていきましょう!!

(記事:シムゼミ3年・豊田)

【図書館学課程】児童サービス論:読み聞かせの体験について [2019年06月24日(月)]

「児童サービス論」では、授業の一環として、受講学生に「読み聞かせ」の体験をしてもらっています。当該科目は、司書の資格を取得するための必修科目です。

昨今、兄弟・姉妹の人数が少なく、読み聞かせを「してもらった」記憶はあるようですが、小さな子どもに読み聞かせを「する」機会が随分減っているようです。受講学生も絵本を実際に読むのは久しぶりとあって、喜々として、お互いに読み聞かせをしていました。

① さあ、何を読もうかしら?

② 懐かしいなあ。

③この度は、大型絵本も使いました。

④さあ、いよいよ始まりました!

⑤ 読み手も聴き手も一所懸命!

⑥ 大型絵本は意外に重い・・・

学生の感想を一部紹介します。

・絵本の読み聞かせと言っても、あらかじめ練習が必要だと思った。

・絵本はひらがなばかりで、思いのほか、読みにくい。漢字が便利なものであることが

よくわかった。

・懐かしい絵本がたくさんあって、面白かった。また読み聞かせの体験をしたい。

・大型絵本を実際に触れることができて、よかった。

 

後期の12月頃に同じ授業で読み聞かせの体験をしてもらう予定です。

I.M

現代教養学科専門科目「地域社会のデザイン(都市)」を受講して [2019年03月25日(月)]

こんにちは。現代教養学科2年の若泉です。

まもなく春休みも終わり、新学期になりますが、今年度後期に履修した科目を紹介します。

 

この授業は、人とまち、そして地域とのつながりを多角的に捉え、体感できるプログラムが充実しています。後期授業が始まってまだ間もない10月中旬、私たちは大学のある太子堂界隈を街歩きして地域を観察し、まちづくりの在り方を実践的に学びました。そこから、地域における公共の場の機能や役割を見つめ直し、中でも人々にとって身近な存在である”公園”についてさらに学びを深めていきました。

11月には、世田谷公園やその周辺にある「IID世田谷ものづくり学校」を見学し、本授業の目玉である「世田谷サービス公社の方への提案」のための材料集めをしました。この提案は、よりよいまちづくりに向けて”公共の場から変わる”ということの大切さを知り、”地域社会をデザインする”という観点からも、私たち大学生のような若い世代の意見を発信するためには非常に良い機会だと思います。

12月に入ると、それまでのフィールドワークを踏まえて、世田谷サービス公社様への最終プレゼン&企画書の作成に取りかかりました。12月中旬に行われた中間発表会では、途中段階ながらも企画書の大枠を決め、実際に公社の方々から有意義な意見を頂くことができました。

冬休みを挟んで企画のブラッシュアップを進め、最終発表へ向けてパワーポイントのデザインなど、細かな調整を行いました。

 

1月下旬、世田谷サービス公社の方を授業に招いて最終発表会を行いました。私たちの案がしっかりと伝わるように、目線を合わせながら話すことを心がけました。「本当に伝えたい」と思っていれば、メモを見なくても自然と自分の言葉で話すことができます。

また、見る人にとって飽きの来ないパワーポイントの色使いや文字の大きさ、わかりやすい図などを効果的に合わせることで、より”伝わる”プレゼンができるのだと思います。

自分たちが考えた企画を、実際に企業の方々に提案できるのはとても貴重な経験となりました。

(記事:2年 若泉)

【授業紹介/現代社会論】宗教はグローバリゼーションと関係ないと思っていませんか? [2019年02月15日(金)]

シム チュン・キャット先生による「現代社会論」という授業では、毎回学生たちが気になる国を一国取り上げ、その国の基礎データ、教育制度や社会問題についてディスカッションをしながら、さらに日本の教育と社会について考えていきます。教員になることを目指している受講生も少なからずいますが、そうでない学生も世界へ目を向けることで自らの「当たり前」に疑問を持つことができます。疑問は学びのスタートです!

さて、この授業の最終回に、外部講師として本学附属小学校の専任講師でもあり、お父さんがインド人でお母さんは日本人というグローバルな経歴をお持ちのジョージ・クマザワ先生にお越しいただき、「宗教」をメインテーマとしてご講演いただきました。

 

 

日本では、宗教に対する考え方が著しく欠けていると思いませんか。それは、一方では、宗教間の争いがないことや、多宗教を受け入れているという面で、ポジティブに考えることもできますが、アイデンティティという観点においてはマイナスであると気づかされました。日本では、宗教を表明することに対して、センシティブです。それは、多くの日本人が人生を考えるうえでルーツとなる宗教を持たないから、また宗教に対して深く考えていないからなのではないでしょうか。七五三は神社へ、結婚式は教会で、亡くなればお寺のお世話になる、というのがその最たる証拠でしょう。ちなみに、このようなことは海外では考えられないことなのです。

 

 

さらに、日本人は「変化」を嫌う傾向があると私は思います。まして、宗教ともなると一生変えてはならないという固定概念があるのではないでしょうか。しかし、ジョージ先生もおっしゃったように、考えることで変化していくことは、変化を恐れてとどまり続けることよりも、今後生きていくうえでずっと有意義だと痛感しました。グローバル化が叫ばれて久しいですが、「英語が話せる人材」がグローバルなわけではなく、自分の宗教観も含め「自らの立場をはっきりと表明できる人材」がグローバルであるという先生のお話は、私たちが今、何をすべきかを教えてくださいました。

 

 

日本人であること、日本の伝統や文化は確かに私たちのアイデンティティを形成しており、世界から評価されている要素も多くあると思います。しかし、それに安住せずに、常に世界から新しい感覚を取り入れていくことこそがグローバル化の真意だと感じさせられました。それを気づかせてくださったジョージ先生に心から感謝感激です!

 

(記事:2年・大塚)

【授業紹介】図書館情報資源概論(図書館学課程) [2019年02月13日(水)]

この授業は、図書館司書の資格取得を目指す「図書館司書科目群」のうちのひとつです。

この授業では、従来の文字で記録された資料、映像・音声の記録、さらに印刷や出版、近年のデジタルの資源など、様々な資料が図書館でどのように扱われているかについて学びました。司書資格取得のための授業なので、難しそうに感じられるかもしれませんが、実際の授業内容はとても興味深いことばかりです。

担当の横谷先生は、授業中に様々な実物の資料やレプリカを持ってきて、見せてくださりました。実際に手に取ることが出来る機会はなかなか無いので、貴重な体験でした。

 

また、この授業でわたしが一番楽しみにしていたことが、図書館のバックヤードツアーです。普段はなかなか入ることが出来ない図書館の裏側を、図書館で実際に業務をしているスタッフの方々が、細かな説明をしながら案内してくださいました。

図書館に保存する図書を選ぶ場所、それを整理する場所、そして地下にある書庫にも降りて、資料の保存されているところを実際に見ることが出来ました。図書館の書庫のイメージは、薄暗くて埃っぽいところ…というものがあったのですが、実際に足を踏み入れると近代的な書棚が並び、驚きと発見の連続でした。ぜひ履修して、図書館の裏側を見に行ってみてください!

(文・S.A)