授業紹介

現代教養学科ブログリレー-丸山先生-オンラインのプロジェクト学習って、楽しいじゃん!(^。^) [2020年08月27日(木)]

オンラインのプロジェクト学習って、楽しいじゃん!(^。^)

 

皆さん、こんにちは。丸山です!

2020年度前期は、オンライン授業が、全国の大学で、一挙に駆け巡りました。しかし、その中で、プロジェクト学習(PBL)を、オンラインで展開した大学のケースは、とても少ないです。

 

そのチャレンジに、「クリエイティブ創発プロジェクト」(通称:クリプロ)は、挑みました!(笑)。

 

 

現代教養学科の学生の参加人数は46名、2年生から4年生まで希望者の参加とし、1年生は、学生の皆さんの負担を考え、募集を書類審査の上、10名に限定しました。

1年生の皆さん、3倍を超える応募があったのに、申し訳ございません。2年次からは希望者は全員参加可能です(笑)。

就活を終えた4年生から、昨年度から再チャレンジの3年生、そして、新しく参加してくださった2年生と1年生を交え、皆さん、個性溢れるメンバーが、オンライン型プロジェクトのクリプロに参画してくださいました!

 

オンライン型のプロジェクト学習を企画設計するにあたって、今年度は、運営事務局を務めてくれる、「まるゼミ」生が、喧々諤々の議論をしてくれました(笑)。

当然のことながら、単純に、オフライン(対面形式)でやっていた内容を、オンラインに切り替えても仕方ないからです!

 

オンラインならではの特性、デジタルソリューションならではの価値を120%発揮するのには、どのようにプログラムに再編すればいいのか?

これは、オンラインとオフラインの価値とは?を見つめ直す絶好の機会(チャンス)です。

参加者のモチベーションと、学びのインプットとアウトプットを、楽しみながら取り組んでもらうのには、どのように、このプロジェクトをデザインすればいいのか?

気づきと問いのツールは、何を使えば効果・効率的なのか?

などなど、プロジェクトの企画設計のフェイズで考えることは、通常の3倍以上ありました。

 

そうなんです!(笑)

この検討プロセスそのものが、じつは、プロジェクト学習の本質に迫る、学びと気づきの連続でした。

改めて、このプロジェクの本質的な目的は、

・新しい価値を想像&創造する!

・企画力を養う!

このシンプルですが、深~い目的を、パートナー企業様にご協力いただいて、「女子大生がつくる女子大生のための新商品企画プロジェクト」を、ものがたりを紡ぐように編みながら、将来、社会人として活躍する際に役立つ『企画の実践』について体験をしながら、学んでいくプロジェクトです。

 

 

新たに、プロジェクトのキャラクターも考えました(笑)。

パートナー企業である春日井製菓様とのミーティングも、もちろん、オンラインです!

目的の共有、意志の疎通、プログラム内容のブラッシュアップ、まさに、コミュニケーションデザインを、社会人のマーケティングのプロフェッショナルの皆さんと、ご一緒できることで、学生の皆さんに、実践の場を実感してもらえたと確信しています!

 

2020年度前期のこのプロジェクトのテーマは、「グミの新商品企画を考える!」に設定しました。

第1回目のプロジェクトは、企画を考える際に重要な「インサイト」について、春日井製菓様から、実際に取り組んでおられるお話をいただきました。

その一部を紹介すると、

インサイトとは、消費者も気づいていない潜在しているニーズであり、そのニーズを刺激することによって「この商品欲しい!使ってみたい!食べてみたい!」などを思わせることができる考え方です。

 

「インサイトとは『心のホットボタン』である!」

その潜在的ニーズを顕在化し刺激することで「『心のホットボタン』を押す」ことができるのです。

 

それを実体験するために、事前学習として、2週間分の自分が食べたお菓子を分析する「お菓子日記」を準備しました。

お菓子ごとに食べた日時やお菓子を選んだ理由などを記していく日記型データ帖です。

まず、その自分のお菓子日記を客観的に分析し、選んだ理由などから何度も出てくる内容や共通項を見つけていきます。

次にグループに分かれて、お菓子日記を共有し、グループ間での共通項や、一見異なるように見えるけれど根本的理由は似ている、といったものをグルーピングしていきます。

最後に、全体に向けてグループで出た意見を情報共有しました。その中には、女子大生ならではのものも多く、どのグループでも同じような共通項があることを発見し、それが、潜在的なニーズである「インサイト」であることに気づかされました。

 

情報交換グループワークの様子

 

第2回目の開催の前には、約1週間をかけて、プロジェクトメンバーで「グミアンケート」を実施し、280名に回答していただきました。

アンケートの結果、学生の皆さんのお菓子を食べる要因は豊富で、グミを食べるタイミングは何かをしている合間にという「ながら派」が多かったことが明らかになりました。また、すでに味を知っているものを選ぶ傾向の「安定リピーター志向」が多いこともわかりました。

 

「クリプロ グミアンケート調査結果」の一部抜粋

 

第2回目のプロジェクトのテーマは、

「インサイトをコンセプトに活用して、新しいグミの新企画コンセプトシートを考えましょう!」です。

 

先述のアンケート調査や、グループディスカッションによって得られた内容と、春日井製菓様から、実際に企業内で活用されている「新商品企画コンセプトシート」をご説明いただき、企画作成の準備に入りました。

 

オンライン型プロジェクトの様子

 

第3回目のプロジェクトは、「とにかくアイデアを考えてみようワークショップ」というテーマで、

 

「とにかく、新しいグミのアイデアを、デジタルボードを使って付箋で出し合う!」です。

 

本来ならリアルの教室のホワイトボードに、実際の付箋を使ってアイデアを出し合うのですが、新型コロナウイルスの影響でオンラインでのリモートプロジェクトとなっているため、デジタルボードプラットフォームを活用して、デジタル上にアイデアを付箋に書き込んで出し合いました。

 

このデジタルボードが、とても楽しくて、メンバーみんなが、ペタペタとアイデアを湧かせ合いながら、貼っていきました。

目標は1人3件で、「あったらいいよね」と思うグミのアイデアを出し合うことだったのですが、いつのまにか、1人10件近くものアイデアが沸き上がっていました(笑)。

このデジタルボードが面白かったからなのか、それとも、みんなが楽しみながらアイデアを考えられたからなのか、味や形、特徴など、ユニークで面白い意見が多く出ました。これも、オンラインならではの効果かもしれません!

デジタルボードは、全部で、あっという間に10ページを超え、各ページにはアイデアの付箋が隙間なく貼られていて、驚きました!(笑)

 

デジタルボードによるアイデア付箋の様子(これが、10ページ以上)

 

そして、いよいよ、第4回目は、全員による新商品企画コンセプトシートの発表プレゼン会です!

この様子は、また、後日、ご報告したいと思います!

 

「オンラインのプロジェクト学習って、楽しいじゃん!(^_^)。」

それが、プロジェクト学習をオンラインで展開した、学生の皆さんの率直な感想です。

いま、高校生の皆さんも、現代教養学科で、ご一緒に、プロジェクトに取り組みませんか?

とっても、楽しいですよ!(笑)

 

私たちは、プロジェクト学習においても、いまだからこそできる新しいことを創ること、それを、私たちのミッションとして、新たなチャレンジを続けます!

#プロジェクト活動#オンライン#受験生へ#まるラボ#クリエイティブ創発プロジェクト

【授業レポート】「現代都市論」から見つける都市のあり方 [2020年08月06日(木)]

こんにちは。3年の植草です。今回は鶴田佳子先生の「現代都市論」という授業についてご紹介します。この授業について簡単に説明すると、日本や世界の様々な都市のかたちや在り方を学び知識を増やすと共に、自分の思う「都市論」を見つけることが目標だと私は思います。この授業の好きな所は、鶴田先生が毎回色々な地域の都市についてお話して下さったり、自分達で調べることで世界が広がる気がする点です。何となく旅をしているような気分になれるかもしれません。

パブリックスペースを考える授業時のスライド

私が履修した2020年度前期の授業は、新型コロナウイルスの影響で、オンライン授業の形で開講されました。この授業はプレゼンテーションや写真資料を多く使うので、遠くからプロジェクターで見るよりもPC画面でより間近に資料を見られましたし、チャットで気軽に先生へ質問ができるなど、対面の授業よりも壁を感じると言われるオンライン授業ですが、実はなかなか楽しく学べるスタイルだと思えました。

今期の現代都市論の授業で、発表や自分達で調べるもののテーマとして大きく取り上げられたものは以下の通りです。

①不特定多数の人が利用できる公共の空間「パブリックスペース」

②自分にとっての「居心地のいい場所」

③既存のものをより良いものに改める「リノベーション」と、廃校プロジェクトの活用提案

④東京の再開発、これからの東京について

私が作った資料の例をご紹介します。これからこの授業の履修を検討中の方はご参考程度にどうぞ!

Public Space 01

課題②「居心地のいい場所」のプレゼン資料

課題③廃校のリノベーションのプレゼン資料

【私の考える都市論】

私はこの授業で様々な都市のあり方や目的を学ぶことで、自分にとっての理想的な「都市論」を導き出しました。授業を通して見つけた私なりの「都市論」は「孤独ではないが、自分という1人の人間のある程度の身体的・心理的スペース確保が可能な状態」というものだと解釈しました。他者とコミュニケーションを取る場…他者との繋がりもありながら、自分なりに自由に過ごせる場…人それぞれが持つパーソナルスペースを物理的・心理的に保護できる空間が居心地の良い場所を実現できる場であり、私のイメージする理想的な都市像です。

【これから目指す都市像】

単に経済的に栄えた所や人が多い所ではなく、心を豊かにできる空間や空気感があるかどうかが大切だと思います。特にこれからの対コロナ時代では、あまり人が物理的に密集しない空間は勿論、家にいる時間が増えたことで自分と向き合う時間も増えたので、より心の健康のための場が求められてくると予想しました。

例えば、東京の魅力は圧倒的な経済的な面や利便性は勿論、自然にも文化にも手軽に触れられる点ですが、人が多く集まる場所だからこその課題もあります。

顕著なのが人の密集具合です。満員電車をはじめ地方の過疎化に繋がるなど「人が多すぎる」故に抱く不満や問題が多くあります。最近は政府の方針として、コロナ渦による在宅勤務の促進傾向から「必ずしも通勤し会社で働かなくても、オンラインでどこからでも仕事が可能である」と考え、人口の都市集中を緩和する計画が発表されました。

いつ実現できるかは分かりませんが、この課題が解決できれば地方から東京に来る人が従来よりも減り、地方の人口が増え最終的に地方活性化に繋がると予想します。家にいる時間が増えることで人の過密問題が軽減されるという予測から、個人個人のパーソナルプレイス(物理的かつ心理的)が確保でき、自分と向き合ったり、ゆったりと過ごせるような都市が実現できるのではないかと考えました。

また、格差問題や福祉的な問題にも目を向けたまちづくりが殊更求められると思います。エンタメ等で人々の楽しむ心を刺激するのも都市の魅力ではありますが、それだけでなく社会的意義=誰かの役に立つことも考慮すべき時代です。授業のグループワークの課題でも、廃校のリノベーションを活用する提案として、地域の特性をリサーチした上で社会福祉支援センターへの活用案を挙げていたグループがあり、印象に残ったのでご紹介します。

富多小リノベ提案

廃校を社会福祉支援センターにする提案のプレゼン資料

アイデンティティの多様化や、思想・表現等の自由促進的な時代が進んではいますが、障がい者の方への偏見は未だに残っていますし、そういった偏見によって障がい者の方々が被るアンフェアや働き方・生活のしやすさ等において格差が大きいというのが現状です。こういった社会の課題により目を向けて環境を作ることが、この先殊更求められるでしょう。私のグループを含めエンタメによる集客、経済活性化目的のリノベーション例が多かったのですが、これは娯楽を求める若い学生目線ならではの特徴なのかもしれないと気付きました。何かを作る時は多様な目線から考えなくてはいけないと心がけるきっかけにもなりました。

(3年 植草)

現代教養学科ブログリレー(小川):卒業論文での雑誌研究のススメ [2020年07月17日(金)]

みなさん、こんにちは。現代教養学科教員の小川豊武です。7月も下旬が近づき、教員・学生にとって初めての経験であった全面オンライン形式による前期授業期間が間もなく終了します。例年、この時期になると、4年生のみなさんは徐々に就職活動に目処をつけ、卒業論文の執筆を本格化させていきます。昭和女子大学では4年生の学びの集大成として、卒業論文、卒業研究の制作が必修となっており、卒業要件の単位を取得していることはもちろん、この卒業論文を完成させて合格をもらうことで、晴れて「学士」の学位を取得して卒業することができます。

私の担当する「マス・コミュニケーション論ゼミ」はその名の通り、テレビ・新聞・雑誌といったマスメディアと社会とのかかわりについて、社会学・メディア研究の観点から探求しています。毎回のゼミでは、学術論文を丁寧に読み込んで行くトレーニングに加えて、マスメディアを対象にした実地調査を通して、メディアの卒論を執筆するための具体的な調査方法や分析方法についても学んでいきます。昨年度の3年生(今年度の4年生)のゼミ生のみなさんは、3つのグループに分かれてそれぞれ、「若者のテレビ離れは本当か」「おひとりさま文化の実態」「大学生の結婚観の男女比較」といったテーマを設けて、アンケート調査を企画して実施しました。

さて、先述したように、こうしたゼミ活動を経て、4年生のこの時期になるといよいよ卒業論文の執筆を本格化させていくことになります。ゼミ生のみなさんの卒論テーマは様々ですが、毎年一定数の学生が「雑誌」を分析対象に取り上げます。中でも多いのが「ファッション誌」に関する研究です。昨年の春に卒業したゼミ生の先輩は、女性ファッション誌の『sweet』を対象に卒業論文を執筆しました。

近年、雑誌は冬の時代にみまわれています。インターネットの普及などにより人々の情報行動が大きく変化したことなどから、多くの雑誌が売れなくなり廃刊や休刊に追い込まれています。そのような中で『sweet』は2000年代に100万部売れていた頃よりかは減少しましたが、現在でも毎号十数万部を発行し、一定の支持を集め続けているのはなぜか。これが卒業生の先輩の卒論の問題関心でした。先輩は2009年から2019年の10年間に発行された『sweet』の記事分析だけでも大変なのに、さらには『sweet』の読者へのインタビューまで行って、この問いに対して自分なりの解答を出しました。

このように、卒業論文でもしばしばテーマになる雑誌というメディアは、これまで社会学的なメディア研究の分野で精力的に研究されてきました。試みに2015年以降に発刊された雑誌研究の書籍をピックアップしてみましょう(下図)。そこで扱われている雑誌は、総合誌(週刊誌・月刊誌など)、女性誌、男性誌、趣味・娯楽誌など多種多様です。ちなみに、私も『東京カレンダー』『東京ウォーカー』といったいわゆる都市情報誌について考察したエッセイを、昭和女子大学の紀要『学苑』に寄稿しているので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。(※「分断された都市の中の 「階層最適化されたリアリティー」」)

表 近年の社会学的な雑誌研究

 

スマートフォンやSNS全盛の時代において、若いみなさんからするとふだん雑誌なんてまったく読んでいないという人もたくさんいると思います。そのような流れを受けて、上で述べたように、近年、雑誌の廃刊ラッシュは進む一方です。にもかかわらず、雑誌というメディアはなぜ、社会学的なメディア研究の重要な対象であり続けているのでしょうか。

それにはいろいろな理由がありますが、最も重要なことの1つは、雑誌というメディアは「ある時代の特徴の反映」として読み解くことができるという点です。『sweet』のようなファッション誌であれ、『東京カレンダー』のような都市情報誌であれ、雑誌にはあるコンセプトに基づいた情報が選択・編集され、配置されています。『sweet』であれば、「28歳、一生“女の子”宣言!」というコンセプトに即した、モデル、洋服、コスメなどの情報が選択・編集され配置されています。『東京カレンダー』であれば、「アッパーミドル層の東京リアルライフ」といったコンセプトに即した、モデル、東京のスポット、グルメなどの情報が選択・編集され配置されています。そしてこのようなあるコンセプトに即した情報の配置は、ひとつのまとまった「世界観」を形成します。

この「世界観」は、その雑誌を読んでいる人たちが、読みたいこと、見たいこと、知りたいことで構成されています。これはいわば雑誌読者の「欲望の体系」と言えます。『sweet』を開けば、そのメインターゲットとされている「28歳」前後の女性が読みたいこと、見たいこと、知りたいことが体系だって配置されています。『東京カレンダー』を開けば、そのメインターゲットとされている「アッパーミドル層」が読みたいこと、見たいこと、知りたいことが体系だって配置されています。そして、このような人々の欲望は時の流れとともに大きく移り変わっていきます。このように、雑誌というメディアは、「時と共に移り変わっていく人々の欲望の体系を明らかにできる」という点から、「ある時代の特徴の反映」として読み解くことができるのです。

しかしながら、上で述べたように、近年は雑誌にとって冬の時代となっており、廃刊・休刊ラッシュが続いています。この流れは、新型コロナウイルスの影響でよりいっそう加速しています。コロナによるソーシャル・ディスタンシングに象徴されるような新しい生活様式は、人々に対面状況で人と会うことを控えることを要請します。対面状況で人と会う機会が減るということは、それだけ、ファッションを意識する機会や、グルメスポットに行く機会が減ることを意味します。マスコミではファッション業界や飲食業界の苦境について頻繁に報じていますが、それはそれらの業界の情報を選択・編集している雑誌というメディアの苦境にも直結します。

これは単に「雑誌というメディアの衰退」だけで済む事態ではありません。雑誌というメディアの衰退はすなわち、人々の日々の消費を中心とした生活から「欲望の体系」が失われること、すなわち「世界観」が失われていくことにつながります。人々の消費生活は、SNSのアルゴリズムで操作された雑多な情報によって、体系だった世界観のない、無秩序で味気のなものになっていってしまうかもしれません。

もうあと数年もすると、卒業論文で雑誌研究をやりたいという学生さんもいなくなってしまうかもしれません。そうならないように、学生さんたちには、少なくとも、過去のある時代までは、人々は雑誌を片手に「世界観」のある消費生活を送っていたのだということ、それはSNSの情報を中心とした消費生活とはまた異なる、それなりに魅力的で豊かな消費生活だったのだ、という事実を伝えていけたらと思います。

小川豊武

ギターはお好きですか?【授業紹介】「アート・マネージメント」 [2020年07月03日(金)]

こんにちは! 現代教養学科2年の安部です。

 

皆さんはギターを弾いたことがありますか? 私は高校の音楽の授業でアコースティックギターを少しだけ練習しました。その時はスピッツの「チェリー」を弾き語りしたような記憶があります。

ギターと言われると、バンドマンが弾いているエレクトリック・ギターや、私が高校時代に弾いたアコースティックギター(通称アコギ)を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、ギターはこの2種類以外にもまだあるのです。その一つが“クラシックギター”です。クラシックギターの音を動画で聴いてみると、優しい音色の中にも重厚感があって、とても複雑な表情を感じることができます。

 

なぜこんなにギターの話をするのかというと・・・

それは、私が現在履修している現代教養学科の専門科目「アート・マネージメント」で、クラシックギターのコンサートを開催するからです!

 

Photo: Masashige Ogata

 

この授業は、前期にコンサートの企画や広報、運営などを講義で学び、後期に学んだことの実践として受講生の企画・運営によるコンサートを開催する、という授業です。

今年度の「アート・マネージメント」主催のコンサートは、2021年1月にクラシックギタリストの木村眞一朗さんをお招きして行う予定です。

7月2日のZOOMの授業では、ギタリストの木村さんにも参加していただきました!

 

木村さんにはまずクラシックギターについて、楽器の基本的なことから説明していただきました。パソコンの画面越しではありましたが、説明をしながら奏でてくださったクラシックギターの音色の美しさに、本当にうっとりしました。早く生の演奏を聴いてみたいと思うばかりです! ウクレレとギターの中間の楽器“ギタレレ”というのがあることも初めて知りました。

 

次に、コンサートを開催するにあたって受講生から出た様々な疑問や質問について、木村さんに答えていただきました。とても丁寧に説明してくださいました。プログラムに関する話題が一番多かったのですが、その中でも参考になったのは、木村さんのレパートリーの幅がとても広いということです。

 

Photo: Masashige Ogata

 

木村さんは4歳のときからギターを始められたそうですが、そもそもギターを始めたのはビートルズの影響だそうです。お母様がビートルズ好きで、小さい頃からずっと耳にされており、ロックなどクラシック以外のジャンルの曲もお好きだそうです。また、現在、小さなお子さんにもギターを教えていらっしゃるので、ディズニーの曲などもレパートリーにあるとのこと。

クラシックのギタリストということで、少し近寄りがたい雰囲気なのかなあと勝手に思っていましたが、木村さんの年齢が20代ということもあって、とても身近な存在に感じられてきました!

 

また、ご自身のコンサートが近づいてくると、開催される時間帯に合わせて練習をされるということでした。つまり、19時開演のコンサートであれば19時からプログラムどおりに練習をして調整をしていく、ということです。演奏家にとって楽器は体の一部分のようなものだと思うので、私たちの想像以上にデリケートな部分があるのだろうなと考えさせられました。

 

今後の授業で私たちはどのようなコンサートにしていくか、具体的に内容を詰めていきます。木村さんのやわらかなお人柄や雰囲気、クラシックギターの音色の素晴らしさを最大限に引き出せるよう、様々な提案を受講生のみんなで考えていきたいと思います。

新型コロナウイルスの影響が心配されますが、コンサートの形式なども含めて、開催に向けて議論を進めて行く予定です。

 

 

木村眞一朗さんのクラシックギターの音色を聴いてみたい!と思った方はぜひ木村さんのYou Tubeを見てみてください。個人的には「ムーンリバー」がおすすめです!

https://www.youtube.com/watch?v=grKdVp5zGTY&t=0s

 

木村さんのホームページはこちら

 

(2年B組 安部葉南)

【志摩ゼミ3年生】講演会「コロナ後の世界はどうなるか?」を聴いて感じたこと [2020年06月17日(水)]

こんにちは、志摩ゼミ3年ゼミ長の堺ひなのです。
今回は、先日行われましたオンライン講演会「コロナ後の世界はどうなるか?」について、国際関係について学んでいる3年ゼミメンバー7名全員が意見・感想を交えて学科ブログに書かせて頂きます。6月8日の4年ゼミ生の白藪さんのブログでもご紹介されましたが、講師は、日本総合研究所国際戦略研究所理事長の田中均先生です。外務省での外交経験など、たくさんの興味深いお話を聴くことが出来ました。
その中でも特に印象的だったお話は、新型ウイルスのパンデミックは、それぞれの国や地域の政策や文化などによって、収束や蔓延が異なってくるというお話でした。感染者や死亡者が特に多い国や地域を見てみると、より人々の自由な思想などを尊重する国や地域が多いと思います。そこで思い出すのは、先日、アメリカにて小規模でしたが「マスクの着用義務」に対するデモが行われていた事です。彼らの主張は、マスクを着用するのもしないのも個人の自由である、というものでした。私たち日本人は、風邪をひいたら必ずマスクをつけたり、風邪をひいていなくても予防のために着用する風潮があります。ましてや今では、逆にマスクを着用していないと良くない注目を浴びてしまう時があります。もし日本でこのような義務化が進んだ場合、アメリカのようなデモが起きるかと言われれば、恐らく起きないのではないかと思います。マスクを着用する事によりウイルスから完全に身を守れるかということは分からないですが、このアメリカのデモの件は、新型ウイルスの収束や蔓延に関連しているのではないかと思い、またひとつ自分の中で考えるという力が身についたかと思います。
まだ日本でも完全に収束には向かっていませんが、「日本が世界のロールモデルに」という田中先生のお言葉を胸に、自分が出来る事を最大限にやりながら、しっかりと自分の身を守っていきたいと思います。

次は、白谷舞です。
今回の講演会で特に思うことがあったのはアメリカについてでした。アメリカはすぐ先の選挙といった近い未来しか見ていない、短期的な目でしか見ていないということは、田中のご著書『見えない戦争』(中公新書ラクレ、2019年)を読んだ際にもありました。しかし改めてこの話を伺って、アメリカファーストは、真の意味でのアメリカファーストではないのではないかと感じました。このように実際にお話を聞くと、本を読んでいた時には気づかなかったこと、新たな考えや意見が出てきました。
また、お話の中で、物事の本質を見ることが大事だとおっしゃっていました。世の中のことは知らないことばかりの無知な自分には新たに事実を知るのが手一杯なところがあります。普段の課題等でも「疑問を持つこと」や、「批判的にみること」はよく言われますが、それは十分に理解できていない部分もあったと思います。しかしこの自粛期間にオンライン授業を受けていると、普段より冷静に、じっくりと社会について考えてみることができていると感じます。物事の本質をみるということに段々と近づけている気がしています。
コロナウイルスの感染拡大によって、原則すべてオンラインでの講義となっていますが、このため通常より課題が重くなり、負担に感じる部分もありました。しかし、新たに何かを発見でき、また時間に追われていた時には出てこなかった内容に関する疑問が出てくるようになりました。大変ではある分、以前よりも多くの知識を身につける意識が高まったと思います。
今回の講演会では、事前に本を読み関連した知識を身につけて臨んだことで、非常に興味関心を持って聞くことができました。実際に国際社会の現場で仕事をされてきた方の意見は、豊かな知識や経験が含まれたものであり、非常に説得力がありました。多くを吸収することができたと思います。またこのような機会には積極的に関わりたいです。

次は、有馬瑞穂です。
コロナウイルスが世界中で感染が広がり、このような新しい生活が始まってから世界のコロナ対策などを考える機会がありましたが、今回の講演会では自分な中でもやもやしていた部分や、疑問に思っていた部分への考えの手助けとなるお話を聞けたと思います。
まず、私がコロナ後で起こるのではないかと疑問に思っていたことは、世界の社会主義化についてでした。日本のコロナ対策は「自粛要請」であり、それを破ったところで特に罰はありませんでした。中国では「信用スコア」などにより、常に政府に国民が「査定」されています。そういったことにより、社会主義国の方が感染症対策においては強制力があることで優位に立つことができ、今後社会主義化する国が多くなるのではないかと考えていました。また、EUでリーダーシップを取ってきた国々が甚大な被害を受けていることにより、社会主義への帰化が起こるのではないか。さらにコロナにより世界恐慌以来の不況に陥ると言われていることもそう考えた理由です。社会主義化とは言わなくても、何らかの監視社会になるのではないかと考えていました。例えば世界ではキャッシュレス化の風潮がありますが、電子マネーはどの人に渡りどこで使ったのかがわかります。それを監視するようになったら、ある程度その人の行動等がわかってしまいます。
田中先生のお話でも、このパンデミックでの被害は同じではなく、対策で頭出た国は今後の価値が変わってくるとお話されていました。社会主義国のベトナムでは死者数ゼロで、もう既にスポーツ観戦などの日常を取り戻しつつあります。やはり今後世界が社会主義化しない為には、日本が成功モデルになることが非常に大事であることがわかりました。
しかし日本の役割はコロナの成功モデルになり資本主義の立場を守ることだけではなく、米中関係の仲介をすることまでには、私は全く考えていませんでした。
よく考えたらわかることですが、今は世界的危機であり、どの国も全く無傷というわけにはいかず、他国に目を向けるよりも、どれだけ傷を負わずにこの状況を切り抜けるかが重要になってくると思います。このような状況では、これまでトランプ米大統領が掲げていた「アメリカファースト」に拍車がかかるのも当然であり、また大統領選挙があるため必然の結果であると考えます。一方中国ではコロナウイルス発生地として隠蔽疑惑まででており、賠償請求の訴訟が起こっていると報道されています。
アメリカにとっては急速に経済成長し、目障りであった中国をこのタイミングで経済的に打撃を与えて潰してしまいたいのだと思いますが、そうなってしまうと中国以外の国も被害を受けてしまいます。
今世界が置かれている状況は、コロナウイルスによって引き起こされた一朝一夕なものではなく、第二次世界大戦後作り上げてきた国際社会の集大成のように感じています。今後国際関係を学んでいく上で、「コロナ前後」で分かれるような、より良い社会への転換点になればよいなと思います。より良い社会を目指す上で田中先生が最後に仰っていた「もはや自国だけで生きていける社会ではない。長期的に見よ」という言葉が心に響きます。

次は、星名杏美です。
実際に国際社会の第一線で活躍されてきた田中先生のお話を聞くことができ、貴重な経験になりました。戦略的な考え方をもつ大切さについて最初にお話しがあり、情報を得て分析・評価することや、広い視野で物事をとらえるなど、今後学習していく中で意識していきたいと思いました。また、世の中の動きに敏感になり、状況は日々変化していくので、常にアンテナを張り巡らせることで、多くの情報を取り入れ、新たな発見や学びにつなげていきたいです。
コロナ後の世界はどうなるのかについては、国の分断や内向き傾向になるのではないかというお話がありました。コロナウイルスの感染が世界中で広がり、自国での被害を減らしたい、いち早く元の生活が送れるようにしたいなど、自国のことだけで精いっぱいになってしまうのは当然です。しかし、こんな状況だからこそ、自国のことだけでなく、他国にも目を向け、国際協力が必要不可欠であるとおっしゃっていたのが印象的でした。コロナウイルスの感染がここまで広がった理由にグローバル化がありますが、世界はつながっていることを改めて示された気がしました。また、社会主義国のコロナウイルスの感染被害が少ないことから、今後、世界は社会主義化するのではないかということも言われています。しかし、そうならないためにも日本が成功モデルとして世界に示すこと、そして、国際協力に向けて日本が先導していくことが重要だと分かりました。
今話題の米中対立についてのお話もあり、とても気になっている内容だったので、興味深く話を聞くことができました。田中先生のお話を聞くことで、自分がまだまだ浅いところまでしか見ていなかったことに気が付き、本質をとらえ、多角的に物事を見ることの大切さを改めて感じました。日本が米中関係の仲介として機能する必要があるなど、日本にとって決して無関係な問題ではないので、今後の動向にも注目していきたいです。そして、批判的にとらえることや、その問題に対して自分の意見や疑問を持つことなどを実践しながら、より深く国際関係を学んでいきたいと思います。

次は、椿森琴水です。
公演を拝聴し、米中対立、両国の亀裂が深まる中、その「中立」的役割ができるのは日本だけなのだなと改めて思いました。米中両国と程よい関係を築いてきた日本だから、中立的立場にたって話し合いの場を設けることができるのではないか、という田中先生の意見に思わず頷いてしまいました。
また、中国本土だけの問題だと思っていた香港問題・台湾問題も、事がさらに大きくなれば日本が一番被害を被るという、日本は国際情勢においてかなり「不利」な位置にいるのだなと感じました。そこに付随して、いま日本の貿易相手国として最大なのは、アメリカではなく中国ということにも驚きました。安倍首相は習近平よりトランプ米大統領とのほうが仲が良く、貿易の点でもアメリカを優遇していると思いこんでいただけに意外でした。
コロナの問題では、社会主義国であるベトナムはコロナ関連の死者が一人もいないという事を初めて知りました。アジア各国で感染が広まっているイメージがあっただけにこれも意外な気づきでした。
田中先生が繰り返しおっしゃっていた「物事を批判的に見る癖をつける」「自分のやることに確信をもつこと、確信がないものは中途半端になって失敗する」という2つのことを、胸に刻み、学んでいきたいと思います。

次は、柴田明香梨です。
まず今のコロナウイルスが流行している世の中で、より自由で放任された国ほど、致死率も高く経済回復も深刻な問題であるというお話でした。社会主義国ベトナムでは死者が一人もいなく、早期に中国からの入国を防ぎ、国境を閉じたことが大きいということでした。
現在、深刻な問題になっているのが国の分断です。アメリカでいうと、今のトランプ政権は国を分断することによって地位を確立しています。最近では、白人警官が黒人を殺してしまったというニュースが世界中で話題になっています。貧しい人や、マイノリティは医療確保が出来ず、多く亡くなってしまう世の中はあってはならないと強く感じました。
学生からの質問の中で、内需がある国が国際協力をするのは何故かという問いに対して、昔とは考えが変わってきているということを感じとりました。いくら自国で資源を調達することができても、産業の要であるITや金融は、諸外国との取引をベースに拡大していくものであり、自国にとどまっているだけでは成り立たないといいます。グローバルな社会である今、日本はアメリカの傘下で外交を進めるだけではいけないと思いました。日本の自由民主義体制を大切にしていくべきであると改めて感じました。

現代教養学科ブログリレー ―小川・オープンキャンパス学科紹介動画の制作模様― [2020年06月12日(金)]

みなさん、こんにちは。現代教養学科の小川豊武です。みなさんは、ふだん、大学教員がどのような仕事をしているかご存知でしょうか。講義やゼミなどの教育活動や、自身の研究活動をやっているということはみなさんご存知だと思います。これらが大学教員の本来の仕事であり、お医者さんが行う診察や手術、弁護士が行う法務にあたるものです。しかしながら、実際には大学教員はこういった本来の仕事以外にも、実に様々な仕事をしています。各種会議への参加、委員会の仕事、学生の面談、書類の作成などに加えて、様々な行事やイベントの企画・運営・実施、プロジェクト活動のマネジメント、オープンキャンパスの実施、高校など学外での出張講義、ホームページの制作、そして今回のようなブログの更新などなど。

今年度、私はアドミッション委員を担当しているのですが、その名の通り、学科の入試に係る業務全般を担当しています。先に述べたようなオープンキャンパスの実施に加えて、各種入試の調整、大学案内や学科パンフレットの制作などを担当しています。受験生のみなさんに、昭和女子大学や現代教養学科の魅力についてお伝えし、受験を検討していただくことが役目です。例年はオープンキャンパス内での受験相談や体験授業などで、受験生のみなさんと直接お会いする機会が複数回あるのですが、今年は新型コロナウイルス感染症への対応で、そうした機会が限られてしまう可能性があります。

そこで、昭和女子大学ではこのたび、「バーチャルオープンキャンパス」という、インターネット上でオープンキャンパスを体験してもらおうというサイトを作成しています。本公開は6月15日(月)を予定しており、下記のようなコンテンツの掲載を予定しています(変更の可能性あり)。

(1)動画で見る昭和女子大学
(2)スペシャルコンテンツ(受験対策講座など)
(3)デジタルキャンパスツアー
(4)学部紹介

この中の⑷学部紹介では、各学科ごとの学科紹介動画などの掲載を予定しています。現代教養学科では下記のようなコンテンツを掲載予定です。

①教員による現代教養学科の紹介
②学科の学生による特色ある科目の紹介(社会調査研修)
⓷学科オリジナルパンフレット

今回はこの中の「②学科の学生による特色ある科目の紹介」の制作模様についてご紹介したいと思います。この動画では、現代教養学科の特色のある科目の1つである「社会調査研修」という科目について、実際にこの科目を履修したことのある学生3名に参加してもらい、研修の内容や学んだことについて紹介をしてもらうというものです。この科目は東京・国内・海外のフィールドで、様々な現場を自分の目で見て分析をするという社会調査のプロセスを学びます。フィールドはこの3つが毎年入れ替わります。

参加してくれた学生は、2017年度の国内研修に参加した中村さん、18年度の国際研修に参加した山崎さん、19年度の東京研修に参加した浅倉さんです。いずれも4年生で卒論や就活などで忙しい所、時間を作って協力をしてくれました。

今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、協力してくれた学生3名と教員がいっさい直接会うことなく撮影することにチャレンジしました。使用したツールはいま流行りのZoomです。お三方それぞれ発表スライドを作成し、原稿を執筆して準備をしてくれました。現代教養学科の学生はプレゼンがうまい人が多く、今回の3名も最初は少し操作に戸惑いながらも、すぐに慣れて対応してくれました。私もふだんのリアルタイム配信での授業ではいっさい原稿は容易しないのですが、動画撮影となると意外とうまく話ができないもので、事前に原稿を用意しました。

おなじみの画面分割による完全オンライン制作の学科紹介動画が出来上がりました。シンプルな動画ではありますが、ここまで来るまでにリハーサルはもちろん、本番も何テイクも行って完成に至りました。編集などは最小限にしており、動画撮影時の雰囲気がそのまま伝わるような内容にすることを心がけました。本当は各研修のスライドを表示している際に、担当してくれている学生の映像も表示する形式にしたかったのですが、通信環境が安定しなかったため見送りました。オンラインでの動画制作も実際にやってみると色々な発見や学びがあります。

現代教養学科のバーチャルオープンキャンパスではこのほか、「①教員による現代教養学科の紹介」と「⓷学科オリジナルパンフレット」などもご用意しています。特に学科オリジナルパンフレットは、このようなパンフレットとしては珍しい20ページを超えるボリュームの冊子です。現代教養学科のカリキュラム、留学、プロジェクト活動、ゼミ、そして学生のみなさんの雰囲気が丸ごと分かる必読の内容です。ぜひとも、ご覧になってみてくださいね!!

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※上記のバーチャルオープンキャンパスのコンテンツは6月15日(月)掲載予定です。

現代教養学科 小川豊武

【学生ブログ】講演会「コロナ後の世界はどうなるか?」を聴いて感じたこと [2020年06月08日(月)]

みなさんこんにちは。現代教養学科4年の白數です。
今日は6月4日にオンラインで行われた講演会「コロナ後の世界はどうなるか?」を聴いて感じたことを書かせていただきます。
講演してくださったのは日本総合研究所国際戦略研究所理事長の田中均先生です。外務省で北朝鮮やアメリカとの外交交渉をされた経歴もお持ちです。
講演の冒頭には「戦略的考え方、つまり、戦略観」についてのお話がありました。目的を持って行動することの大切さを改めて感じ、残り少なくなってしまった学生生活を有意義に過ごさなければと、身の引き締まる思いがしました。
コロナウイルスが国際社会に与える影響についてのお話では、コロナ後の世界で優位な立場を得るため、各国が被害の最小化に取り組んでいるという、新しい見方をすることができました。被害を抑えられた国が、コロナ後の世界で有利になることは確かだといいます。
コロナウイルスの影響で注目したいことの一つに、以前からアメリカで起きている国の分断が加速していることがあります。これには私も強い危機感を持っています。マイノリティを尊重し、国際社会と協力することは、長期的に見れば必ず国の利益となるはずなのに、なぜ反対方向へ進んでしまうのでしょうか。今だけ、自分たちさえ良ければそれでいいという考え方は間違っていると思います。
米中対立についてのお話も印象的でした。国家資本主義の下、特にハイテク産業に力を入れて経済成長している中国は、アメリカを経済的に、そして軍事的にも上回ろうとしています。中国は中国共産党による一党独裁の政治体制で、自由と民主主義を掲げる資本主義国家アメリカとは全く異なる社会構造を持っています。中国はアメリカにとって恐い存在です。今やアメリカの世論は対中強硬論でまとまっており、両国の関係は決して良好とは言えません。
今後香港や台湾の問題をめぐって、アメリカと中国が軍事的に対立したらどうなるでしょうか。日本は間違いなく被害を受けます。経済的ダメージはもちろんですが、日米同盟を理由に、日本が戦争に参加する可能性さえ否定できません。
そのような事態を防ぐために、日本に何ができるのか。田中先生は日本がアメリカと中国にきちんと意見を述べ、建設的な態度をとるように促すべきとおっしゃっていました。そのためにも私は、日本がもっと国際社会で発言力を持つことが重要だと考えます。発展途上国を支援することや、環境問題に取り組むことなどを通して、世界から信頼される国であれば、アメリカや中国に対しても、良い影響を及ぼすことができると思うからです。田中先生もおっしゃっていたように、現代において、もはや国際社会との関係を持たずして国は成り立ちません。
アメリカと中国、そして日本の力が、世界中の国々のために活かされ、人々の幸福につながるように、私たちは行動しなければなりません。

(現代教養学科4年の白數)

 

「エスニシティ」という概念について  -フフバートルゼミ- [2020年05月26日(火)]

現代教養学科には「エスニシティ論」という難しいイメージの科目があります。

「国家」「民族」「エスニシティ」ということばはこれまでも何気なく使っていましたが、正直その意味や本質が分かっていませんでした。この授業では、塩川伸明『民族とネイションーーナショナリズムという難問』(岩波新書)を使い、その内容に沿って調べ、発表をします。先生がそれにコメントし、要点をまとめ、また、学生の課題や質問にフィードバックします。この類の本は新書がたくさん並んだ図書館の棚で見てもなかなか手に取りづらく自分からは読みません。でも、この授業では自分が発表する部分は勿論のこと、他の学生が発表する分も読みこむので、講義や発表を聞きながら一冊読みこめば授業終了後に達成感が感じられるかなと今からワクワクしています。「民族」や「ナショナリズム」は難しいイメージがありましたが、『民族とネイション』は分かりやすく、発表する上でもまとめやすく心配無用でした!

先日から早速学生の発表が始まり、私はこの授業のもっとも基本的な概念である「エスニシティ」について、「民族」「国家」「国民」などの用語との関連でまとめ、プレゼンテーションをしましたが、「わかりやすかった」と履修生たちから好評でしたので、ここに「エスニシティ」という概念について簡単に紹介したいと思います。

「エスニシティ」は漢字語で「民族性」とも解釈されますが、そもそも「民族」が何かよく理解されていません。「民族」をただ説明し、定義してもわかりにくいです。「民族」についてもここに見るように「エスニシティ」や「国家」、「国民」に関連付けて説明するとわかりやすくなると思います。「エスニシティ」とはより厳密に言うと、血縁ないし先祖・言語・宗教・生活習慣・文化に関して「われわれは○○を共有する仲間だ!」という意識をもつ集団だと理解することができます。つまり、簡単に言うと「つながっているだろう」という漠然たる感覚をもつ集団です。そのため、明確な指標も存在せず、どのような集団がエスニシティかも確定できるものもありませんので、多義的、可変的、流動性、重層性とも表現できます。

このように、「エスニシティ」を図で表明すると次のようになると思います。

個々のエスニシティ集団は不確定ですが、それぞれの集団内では確固たる実在とみなされるような集団特性を持っています。

そして、「エスニシティ」を基盤として「われわれ」が一つの国、それに準ずる政治的単位をもつべき意識が広まったとき「民族」ができあがります。

逆に言うと、「民族」というのは自治や独立という強い政治意識をもつエスニック集団だと理解できます。「エスニシティ」について学んだから「民族」についても理解できたと思うと嬉しいです。しかし、どこまで、政治的一体感が強まったらエスニシティから「民族」になるのかという絶対的な基準はありませんが、独立ができれば「民族国家」(ネイション・ステート)が誕生して「国民」がつくられるから、ここで英語のネイションにあたる「民族」と「国民」が併存し、また「国家」が加わることで、「ネイション」がゴチャゴチャになってしまうから、日本語で「民族」はわかりにくいです。

今回は、「エスニシティ」、「民族」、「国民」などの概念についての発表でしたが、この後は世界の「国家」(近代国民国家)ごとに分けられたテーマから、国民国家の登場の実例を踏まえながらより詳しく「エスニシティ」について学べることが楽しみです。

みんなが調べてきた発表を聞くだけでなく、本を読んでも分からない部分は先生の講義とフィードバック資料から学ぶことで難しいテーマながらもこれまで知らなかった知識が身に付いています。私のこの授業での目標は『民族とネイション』の1冊を深く理解し、「民族」「エスニシティ」「ネイション」「ナショナリズム」というこれまで知っていても理解できていなかった用語を国際問題の実践で説明できるようにすることです!頑張ろうと思います。

フフバートルゼミ4年  飯坂

【学生ブログ】入学してからのリモート大学生活について [2020年05月26日(火)]

みなさんこんにちは! 1年の青木です。

自粛生活が長引くなか、みなさんはどのように過ごされていますか?

私たち1年生の大学生生活の始まりは、入学式もなく少しさびしいものとなりましたが、私としては、ネットが発達した今ならではの講義や友達とのやりとりができ、自分なりに楽しい大学生活が送れていると思います。せっかく買った春服でみなさんと会えないことが心残りですが…。

 

さて、入学式もなくぶっつけ本番のオンライン講義が始まってもう一か月が経ったわけですが、先生方のご尽力もあり、現代教養学科での学びはとても刺激的で楽しいです。

リアルタイムのオンライン会議サービスを用いた講義は先生と学生で共に講義を作っていく感覚があって面白いですし、動画配信タイプの講義は分からなかったところを何度も見直せるので、飲み込みが遅い自分はとても助かっています。この形式が今後も部分的に定番化しないかな、と思うぐらいの講義もあります。

 

その中で、私が特に楽しいと思う講義が、現代教養学科特有の講義である「みる目」シリーズです。現代教養学科をめざして入ってきた私ですが、講義を受けてみて「昭和女子大の現代教養学科に入ってよかった」と改めて思いました。

普段暮らしているなかで気づかなかったことを、先生方が疑問を投げかけてくださることで可視化でき、それ以外の、生活の中にある何気ないことにも少しづつ目を向けられるようになってきたと思います。

 

そして、もうひとつ「昭和女子大に入ってよかった」と思った理由が、図書館のオンラインサービスが充実していることです。

私は、講義の課題でも活用する機会がたくさんある、新聞などをネット上で閲覧できるサービスを一番頻繁に使っています。キーワード検索だけだとうまく探せない、自分がよく知らない話題のこともジャンル検索で探せたりするので、とても便利です。

詳しい使い方を知りたい方は、以下の「情報活用ガイド」を見てみてください。

〈昭和女子大学図書館「情報活用ガイド」〉

 

大学の図書館にはディスカッションをできるスペースもあるらしいので、本格的に校舎での学生生活が始まったら…と想像がふくらむ日々です。

スタディルーム外観(図書館ブログより写真拝借)

スタディルーム内部(図書館ブログより写真拝借)

グルーブスタディルームの詳しい説明はこちら(昭和女子大学図書館ブログ)

 

ここまで長々と語ってしまいましたが、やっぱりはやく大学の校舎に通って、友達と会って、講義を受けて、いま使えていない施設をたくさん使いたいと思いますし、はやく平穏な学生生活がおくれるようになるといいな、と願っています。

 

読んでいただきありがとうございます!

 

(1年 青木)

専門科目「社会問題概観」より:大学国際化の重要なポイントの1つは授業形態! [2020年02月18日(火)]

シム先生が担当する「社会問題概観」という学生主導型授業では、各々の受講生が関心を持つ社会現象や社会問題について発表し、その内容と考え方について皆で議論をしています。今年1月下旬の特別授業では、テンプル大学ジャパンキャンパス・生涯教育プログラムのディレクターであられるJustin Scott Sanders先生をお招きして、「大学の国際化」について講義をしていただきました!

皆さんは「大学の国際化」と聞いて何をイメージしますか?外国語を学ぶこと、留学生との交流や外国人教員による授業などが挙げられると思いますが、果たしてそれだけでしょうか。

はじめに、Justin先生は高等教育についてお話いただきました。簡単に言えば、高等教育とは、大学や専門学校など、高校卒業後の教育のことです。Justin先生がご専門の一つとされている生涯教育(社会人向けの教育)もそうです。教育・研究・社会への奉仕を目的に行われています。また、「大学」という場所には、いろいろな人(学生、教授、研究者、管理者)や社会的要素(政治、学問的寡占、市場)が影響していることを、図を用いて分かりやすく説明していただいたことがとても印象に残っています。

私は教職課程を履修しているので、教育現場における国際化についてはとても関心が高かったです。そのため、Justin先生が「日本の教育の特徴は、伝統的である・あまり他国に興味がない」と仰っていたことは特に胸に刺さりました。確かに、自分自身が今まで受けてきた教育を振り返ると、対話型のアクティブラーニングや実践型の授業よりも、知識を詰め込む教育が主流であると感じました。

さらに「自分の親の世代と自分が受けてきた教育は違うと思う?どのように違う?」という質問には、なんと「結局あまり変わっていないと思う」と考える学生が多かったのです。加えて、「同じ学問なら、どの国でも学ぶことは同じだろうか?」という先生からの問いかけには、学生から様々な意見が出ました。「例えば別の授業で、留学生の意見を聞いて自分にはない考えを持っていると感じさせられた」「シム先生との議論はいつも良い刺激になる」など、ポジティブな意見が目立ちました。国際化によって、異なる視点から物事を見ることができたり、日本についての理解が深められたりするきっかけになると気づくことができました。

このことから、教育現場の国際化において、たとえ留学生や外国人の先生を積極的に受け入れても、教員が一方的に話すという従来の授業形態のままでは、留学生と日本人学生との交流ができないため、それほど効果がないのではないかとも考えました。

昭和女子大学では、テンプル大学が隣接しているだけでなく、留学生や外国人の先生も身近に多くいます。しかし同じ授業を受けても、意見交換をするといった機会が少なければ「国際化」も形骸化してしまうのでしょう。グローバルな環境を活用しつつ、積極的に交流をすることによって、大学での学びがより深く、充実したものになると強く感じさせられた特別な授業でした。Justin先生、お忙しい中、貴重なお話をしてくださり本当にありがとうございました!Thank you so very much!

記事:3年・千葉