SNSをかしこく使っていますか? [2017年08月04日(金)]

 最近は、電車の中で新聞を読んでいる人をあまり見かけなくなりましたね。私たちが接するメディアが変わってきています。SNSや検索型のサイトで世の中の出来事を知ろうとする人たちが増えてきました。

 新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどのマスメディアは、各社の価値判断に従って、世の中で起こった事実を良いことも悪いことも含めて伝えますが、SNSなどのネット系の情報は、「この人はこういう情報に興味があるだろう」というものを見せてくれる仕組みになっています。例えば、Facebook、Twitter、Instagram、LinkedInなどのSNSは共通の興味や趣味を持つ人同士の交流を目的としているサービスサイトですから、自分の知りたい情報をすぐに手に入れることができるのが特徴です。最近では、SNSとそうでないものの区別が難しいように思いますが、CookpadやLINEなどもSNSの一種と考えて良いのではないかと思います。

(様々な人々がインターネット上で繋がり合うSNSのイメージ図)
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 しかしSNSで得る情報は、情報としての質が高いものばかりとは限りません。利用する人達は、質よりは、情報が速い・自分が興味を持っている等の点に、より価値を置いているのではないでしょうか。時間をかけて、真実を詳細に語ることや、状況を正確に分析することなどの情報の質を人々があまり大切にしないようになっているのかもしれません。

 ですから、ネット上で流れている情報は、最低限の事実チェックすらされていないものもあります。そのため、多くの人々に利用されるようになったコミュニケーションツールとしてのSNSは、便利ではあるのですが、トラブルにつながる事例も少なくないのではないでしょうか。

 「デジタルタトゥー」という言葉を聞いたことがありますか。SNSに投稿した画像や発言などが、投稿者本人の意思とは関係なく、タトゥーのように永久にWeb上に残り続けることをそう呼ぶそうです。アメリカの企業の中には、採用面接の際にブログやSNSを利用しているかを尋ね、利用している場合は、過去の書き込みがチェックされることもあり、それで採用されなくなってしまうことも現実にあるのだそうです。

 東京都教育委員会では、LINE株式会社と共同でSNSに関する情報モラル教育に関するプロジェクトに取り組み、2017年3月に『SNS東京ノート』を発表しています。(東京都教育委員会 考えよう!いじめ・SNS@TokyoのHP
 都内の公立学校の全生徒・児童にすでに配布されました。現在、在学中の大学生は、多分その冊子を誰も手にしていないのではないかと思います。その冊子には、ネットでのコミュニケーションの特徴を以下のように説明しています。

  1. 文字だけで伝えるので、その時の「感情」が伝わらず、相手に誤解されることがある。
  2. 「知っている人しか見ないだろう」という認識の甘さや「不適切な写真」の認識にずれがある。

 また、使用する場合に、特に注意しなければならないことを4点挙げています。

  1. 世界中の人が見ることができる:ネットへの書き込みやアップロードした写真などは、世界中からいつでも見ることができる。「カギをかけているから」と安心していても、その中の誰かが転送すれば、世界中に公開される。
  2. 一度出まわった情報は絶対に消せない:そして調べれば誰が書き込んだか、容易に分かる仕組みを持っている。「この書き込みは将来自分にとってマイナスにならないか」ということを常に考えて発信する。
  3.  情報をそのまま信じてはいけない:ネット上には誰でも情報を書き込めるので、いい加減な情報や相手をだまそうとする情報もある。1次情報を確認すること。必ず複数のページで調べたり、本や新聞など別のメディアでも確認したりする。
  4.  面と向かって言えないことは書かない:顔が見えないネットのコミュニケーションは誤解が生じることが多い。対面のコミュニケーションや電話を大切にする。ネットは、誤解やトラブルが起こりやすい仕組みを使っていることを意識し、時には無視するなど冷静に対応する。

 最近、LINEはビジネスでも利用されるようになり、今までメールやFAXで行っていた連絡をLINEで行う場面も増えてきています。授業やゼミで学生同士、あるいは、教員と学生が連絡用等に使用する場合も、こうした点を十分注意することが必要ですね。

 SNSは大変便利なツールです。でも、人によって同じ言葉でもその使い方に対する受け止め方は色々。特に直接話をするのとは違い、話のテンポや表情、身振り手振りなどの手段が全く無いネット空間で、世代や性格も違う相手と、さらには、その相手とつながる人々がどういう人でどの程度いるのかもわからない世界でコミュニケーションを取るには、細心の注意を払う必要があります。ますます多様化し、複雑化していくネットコミュニケ―ションだけに頼らず、顔と顔を合わせてのアナログの対話も夏休み中には、充分楽しんでほしいものです。

※学長ブログは夏休み中更新をお休みいたします。次回更新は9月29日(金)を予定しています。

昭和の守衛さんに挨拶をしていますか? [2017年07月28日(金)]

 皆さんが正門や西門を入る時は、必ず守衛さんと顔を合わせるのではないかと思います。私は朝早い日は7時20分頃に渋谷からのバスを正門前で降りて、キャンパスに入りますが、大抵は、外に2、3名の守衛さんが立っていらして、「おはようございます」と入って来る皆さんに丁寧にあいさつをしてくださっています。そして、守衛室にも必ず、お二人位座っていらっしゃるようです。西門にもお二人程度は立っていてくださいますし、少なくとも10名近くの守衛さんが、朝早くから、昭和のキャンパスを見守ってくださっているのですね。でも・・・、ちょっと待ってください。登下校の際には、三軒茶屋の駅から、校門までの間で歩道の交通整理等もしてくださっている方もいらっしゃると伺っています。時間差はあるかもしれませんが、きっと、20名以上の守衛さんたちが、私たちやこのキャンパスを守ってくださっているのではないでしょうか。

(正門に立つ守衛さん)
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 守衛さんの隊長は、昭和にもう15年近く継続して勤務していただいているベテランです。そして最近昭和での勤務を始められた方まで、守衛さんの皆さんが、校門を入るといつも笑顔で迎えてくださるので、とても気持ち良く一日を始めることができます。

 大学生がたくさん登校する時間帯、特に、水曜日の8:30過ぎから1コマ目が始まる直前までは、きっと一人一人と挨拶を交わす時間もない程、西門も正門も混み合うことでしょう。登下校時が、混み合う時間帯にかかる方は、守衛さんと挨拶を交わしたことがない人もいるかもしれませんね。

 夜になると、各校舎の見回りもしてくださって、ゼミやコスモス祭の準備などで遅くまで残っていると、「終わりましたら、消灯をお願いします」と、声をかけてくださいます。

 ここ三軒茶屋のキャンパスには、こども園から大学院で学ぶ園児・児童・生徒・学生・院生の数は、8,300名を超えています。加えて、教職員、来客、キャンパスの施設利用者を合わせると、1日に何人が出入りするのでしょうか。私たちが安心して過ごせるのも、守衛さんたちがいつもしっかりと私たちとキャンパスを守ってくださっているからだと思います。混み合っていない時に正門や西門を通ることがあれば、是非、感謝の気持ちを込めて、「おはようございます」、「さようなら」と声をかけて通りたいものです。

どうして英語が話せないのだろう [2017年07月21日(金)]

 グローバル人材育成の推進に力を入れている日本。しかし、随分長い間、学校で勉強しているのに、どうして英語が話せないのだろう、と聞くことがよくあります。
 小学校は2020年度から、中学校は2021年度から新学習指導要領で学ぶことになり、外国語(英語)は、小学校では現在、5年生から行っている「聞く」「話す」を中心に英語に親しむ外国語活動を、3年生に前倒し、5、6年生では新教科「英語」を置き、「読む」「書く」を加え、教科書を使い成績もつけることになります。そして、授業は現在の週1コマから2コマに増やして行われます。CEFR(Common European Framework of Reference for Languages;ヨーロッパ言語共通参照枠)で示される、どのような機能が果たせるかという標準に従って、小学校ではPre-Aレベルを、中学校ではA1レベル、そして高等学校では、A2以上、B1レベルまでの力を付けることを狙っています。B1レベルで、ビジネス英語の入門程度が使える程度と考えて良いでしょう。
 これまで小学校での英語活動が、クラス担任が中心となって、英語話者の補助を得るなどしながら、主に英語で指導されてきたことや、高等学校では現行の学習指導要領から、英語で指導することが基本となっていることから、中学校の外国語(英語)新学習指導要領では、「授業は英語で行うことを基本とする」と明示されました。
 中学・高校の英語の授業が英語のみで行われてきたという現役大学生の数はそう多くはないと思いますが、特に英語に力を入れている学校では、それが普通だったかもしれません。そもそも、どうして英語で指導することが必要なのかは、「文法は知っているのに、どうして英語が話せないのだろう」という疑問への答えに直結しています。
 私も含めて、日本のほとんどの学校では「意図的」に英語を学んできました。教科書に出てくる単語の意味を理解し、読めて、言えるようにし、文法事項も、ルールを学びます。これらの事項を勉強して繰り返し練習し、英語が使えるようになろうと努力してきました。先生も英語を使って教えてくださり、典型的な教室英語と言われるような、少々パターン化した英語を駆使して教えていただいという方もあるでしょう。このような学びを「意図的学習」と呼びます。暗記、練習を繰り返し、暫く使わないと忘れてしまうことが多い学び方です。
 「意図的学習」に対して、「偶発的学習」というタイプの学習があります。これは、特に学ぼうと思っていなくても、はじめは、「何のことを言っているかな」程度しかわからなくても、何回も耳にしたり、目にしたりすると、つまりインプットが繰り返されるうちに、「だいたい~ということかな」と思うようになり、さらには「あっそうか、きっと~ということだ」と推測できるようになり、そのうちに自分でもその語彙や表現を使うようになって、相手が理解してくれると、「ああ、こう言えばいいんだ、わかったぞ」と確信を持つというプロセスを通る、学習です。母語である日本語の学習でも、特に小さい子供は、ほとんどをこうして学ぶのだと思います。
 小学生でも高学年になると、偶発的学習だけでなく、意図的な学習も得意になります。一方、大人になっても、偶発的学習は続いています。教科として英語を勉強する環境にあると、指導者も学習者もどうしても意図的学習のみに偏重し、偶発的学習を忘れがちです。言葉を学習するうえで、特に年齢が低いうちは、この偶発的学習が効果的だと言われています。英語という言葉を学ぶことよりも、コミュニケーションを取ることに専念して、相手が伝えようとしていることを理解し、それについて、なんとか、自分の思っていることを伝えようとするからです。英語の教師が英語を使って指導するのは、意図的な学びが中心となりがちな授業の中で、偶発的な学びの機会をできるだけ作りたいという目的があります。これからの、日本の英語教育で一番大切にしなければならないのは、日本語を介さないで、英語で考えをまとめ、伝えることが出来る力の育成ではないでしょうか。どうして英語が話せないのか、それは、偶発的な学習が起こるような、何とかして英語の話し手や書き手の気持ちや考えを理解しようとしたりすることや、とにかく聞き手や読み手に自分の気持ちや考えを理解してもらおうとしたりするような、“必死になる”環境にほとんどいることがないからです。留学することは、こうした意味でも、とても大切な経験になりますよね。
 とにかく、あらゆるチャンスをみつけて、英語を使ってみること。できれば、相手がいて、コミュニケーションがとれたかどうかを確認できる環境がいいのですが・・・。技術が発達して、定型文ではない英語で対話をしてくれるロボットなどが登場するといいですね。

(「英語学習用の絵本」 金子学長のホームページより)
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「冠奨学金」のことを知っていますか [2017年07月14日(金)]

 昭和女子大学にはいろいろな種類の奨学金があります。日本学生支援機構奨学金第一種、二種に加えて、大学からの奨学金も人見記念奨学金(給付型)をはじめ12種類があります。また、同窓会からも三種類の奨学金の給付をしてくださっています。(2017年7月14日現在)

 最近、奨学金問題が取り沙汰されていますが、本学からの奨学金の内6種類を占める冠奨学金はすべて給付型で、主に個人の皆様からのご寄付を得て、大学等を通じて、本学の日本人学生や外国人留学生に支給しているものです。今回は、それらを紹介してみたいと思います。冠奨学金は、ご寄附くださる方のご意思を尊重して、金額、対象者、受給資格などが決まります。以下はその内容です。

  1. 学業以外のクラブ・サークル等の課外活動や、学生個人の自主活動で芸術・スポーツなどに於いて優れた業績をあげた学生、または団体への奨学金
  2. 初等教育学科、健康デザイン学科または管理栄養学科を卒業し、本学大学院修士課程に進学する学生への奨学金
  3. 日本語日本文学科の学生で、広く日本文化と関わりのある領域に於いて優れた活動あるいは業績を示した学生、または団体への奨学金
  4.  SWU Academic ProgramやSWU Intensive Japanese Language Programを利用して本学に留学する外国人留学生で、インドネシア・カンボジア・シンガポール・タイ・フィリピン・ブルネイ・ベトナム・マレーシア・ミャンマー・ラオス・東ティモールに国籍を有する学生、または上記の国の大学に在籍する者への奨学金
  5. ビジネスデザイン学科、または、現代教養学科の学生で1セメスター以上、ボストンを含む長期留学プログラムに参加する、ひとり親、または両親のいない学生への奨学金
  6. 申請時に卒業に要する単位を110単位以上履修済みで、就職または大学院進学が決定している者で、11月末時点で学費未納の学生への奨学金

(冠奨学金の1つ「平尾スカラシップ」の対象となる「SWU Intensive Japanese Language Program」での授業の様子)
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 こうして本学の学生のために、たくさんの奨学金を頂けることは、本当に幸せなことです。
冠奨学金だけではなく、どのような種類の奨学金であっても、精進と幸運の結果、奨学金を頂けることは、大変な名誉なことです。ご援助くださる方々に感謝して、必ず、さらなる成長を遂げて欲しいものですね。

「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」って何ですか? [2017年07月07日(金)]

 「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」は、2013年10月から文部科学省が、意欲と能力ある日本の若者に、海外留学などの新しいチャレンジに自ら一歩を踏み出す気運を醸成してもらうことを目的に開始したプログラムです。

 政府だけでなく、民間企業等からの支援や寄附などを基に、将来世界で活躍できるグローバル人材の育成を目指して、官民協働で行っています。「日本再興戦略~JAPAN is BACK」(2013年6月14日閣議決定)で掲げられた、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年までに、海外留学生数を、大学生12万人、高校生6万人へと倍増することを目指しています。

 「トビタテ!留学JAPAN」の代表的なプログラムが、「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~」で、これは2014年から実際の海外での研修がスタートしました。

 世界のあらゆる所でグローバル化が加速し、情報通信等の技術革新で、人間の生活圏がどんどん広がっています。また一方では、貧困や環境・エネルギーといった多くの課題も抱えています。日本も積極的にそうした問題に取り組まなければなりません。そのためには、異文化を理解し、尊重するグローバル意識を持ち、既成概念にとらわれず、チャレンジ精神を持つ人材が必要です。そのための有効な手段の一つが、海外留学です。若者たちが社会に出る前に日本から飛び出して、広い世界を肌で感じ、外から自分自身や日本を見つめ直すことは、これからの時代を生き抜く力を身に付けるためのかけがえのないチャンスです。

 2020年までに「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」では約1万人の高校生、大学生を派遣留学生として送り出す計画だそうです。

 昭和女子大学からは3期生を除いて、毎年日本代表が選出されています。
 

(採択された計画の詳細)

年度 所属学科 内容 期間 留学先
2014 1 歴史文化学科 国内外のより多くの人々に日本の伝統芸能・文化業界を繋ぐ橋渡しに貢献する。 9カ月 イギリス・アメリカ・インドネシア
2015 2 健康デザイン学科 「和牛」を海外に広めるための方策を考える。 8カ月 イギリス
2016 4 ビジネスデザイン学科 日本の働くママが輝く社会を実現するために。 9カ月 イギリス、デンマーク
2016 5 初等教育学科 カンボジアの子ども立の生活の質向上のため、小学校の教材を開発。 13カ月 カンボジア
2017 6 歴史文化学科 ユニバーサル・ツーリズムを学び日本で奨励促進する。 6カ月 カナダ
2017 7 ビジネスデザイン学科 Cacao Angel Project~1粒が創る子どもの未来~チョコでちょこっといい明日を。 3カ月 フィリピン

 既に帰国した学生達は、それぞれの専門を活かして、たくさんの収穫を得ています。第6期の学生は、今年の5月に日本を出発しました。卒業後はユニバーサル・ツーリズムの会社を起業するのが夢だそうです。頼もしいですね。国際交流課(CIE)のホームページに第8期の募集が掲載されていますので、興味がある方は、是非チャレンジしてみてください!

 国際交流課(CIE)のホームページに第8期の募集ページ

 昭和女子大学附属高等部の生徒も、是非、挑戦してくれることを願っています。

昭和女子大学のプロジェクトって、どんなことをしているの? [2017年06月30日(金)]

 昭和女子大学は、グローバル教育とキャリア教育に大変力を入れています。その両方で大きな成果を出しているのは、学生の皆さんが、自分の夢に向かって力いっぱいチャレンジしてくれているからです。

 そのチャレンジ精神を培うプログラムが昭和女子大学の様々なプロジェクトです。現代ビジネス研究所、昭和デザインオフィス、地域連携センター、サービスラーニングセンター、そして授業のゼミの中でもいろいろなプロジェクトが行われています。今年は、全部で110以上が進行中です。

 本学のプロジェクトでどんなことをしているのかを知っていただくために、今日はその中から2つをご紹介しましょう。

 まずは、現代ビジネス研究所の「キャリアママインターンシッププロジェクト」です。2016年の12月から始まったこのインターンシップは、大学生が共働き家庭を訪問して育児を体験し、夫婦で仕事と子育てをどう両立しているかを学ぶものです。まず本学の附属初等部に通う子どもを放課後の児童クラブにまず迎えに行きます。そして、習い事があればそこに、なければ自宅まで送って、親が戻るまで一緒に過ごします。学生たちは、そうした中で、母親が仕事と子育てを両立している姿に接しながら、その方法を直接母親に聞いたりするなど、ワーキングマザーと出会うことで人生の選択肢を広げる気持ちが芽生えたりするのだそうです。自分の子ども時代の家庭やその頃の友達の家庭を思い出すと、子どもが出来たら、自分も仕事を辞めることになるのかなと思っていた学生も、夫婦が互いに協力し合えば、仕事と子育てを両立できそうだと考えるようになったそうです(参考:朝日新聞)。

(キャリアママインターンシップの様子)
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 このプロジェクトは日本経済新聞、朝日新聞で報道され、韓国のKBSテレビの取材も受けたそうです。また、来年度の「内閣府少子化社会対策白書」にも掲載される予定になっています。

 また、昭和デザインオフィスでは、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社と健康デザイン学科『輝け☆健康「美」プロジェクト』チームとのコラボ企画の商品を5月31日から発売しました。「たっぷり野菜のチキンラップ ごぼう&ひじき」(三軒茶屋店、新宿店、新宿南口店、新宿西口店で販売)と、「たっぷり野菜のチキンラップ チェダー&ハニーメイプル」(三軒茶屋店、恵比寿駅前店、渋谷道玄坂店、中野店で販売)です。『輝け☆健康「美」プロジェクト』チームでは、次から次へとヘルシーでしかもおいしい物を企画して、様々な企業とのコラボで世に送り出しています。

(日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社とプロジェクト参加学生の打ち合わせの様子)
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 もちろん、プロジェクトは、すんなりと一筋縄で簡単に完成するものではありません。しかし、課題にぶつかる事こそが、学生達の成長のきっかけになります。どんなプロジェクトでも経験を積んだ社会人や、企業人からみれば、厳しいコメントをいただくこともあるでしょう。苦しいけれども、そこを乗り越えて、目指しているものを達成した時、それがたとえ小さな成功でも、学生達を大きく成長させてくれます。こうした経験が、それぞれのキャリアをグローバルな視点で考える力になっている一つの大きな要因ではないでしょうか。

 是非、皆さん、これからも昭和女子大学のプロジェクトにご注目ください。

昭和女子大学大学院ってどんなことをしているの? [2017年06月23日(金)]

 昭和女子大学の大学院は男女共学です。文科系と生活科学系を軸に、多彩な専攻や、柔軟性に富む博士課程が開設されています。

(昭和女子大学大学院構図)
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 文学研究科には、博士後期課程として、文学言語学専攻が、博士前期課程として、日本文学専攻、英米文学専攻、言語教育・コミュニケーション専攻、があります。博士後期課程の文学言語学専攻も実は日本語日本文学領域、英語英米文学領域、言語教育学領域に分かれていて、言語教育コミュニケーション専攻ならび文学言語学専攻には、日本語教育講座と英語教育講座がそれぞれ置かれています。

 また、生活機構研究科には、博士後期課程の生活機構学専攻と、修士課程として、生活文化研究専攻、心理学専攻、福祉社会研究専攻、人間教育学専攻、環境デザイン研究専攻、生活科学研究専攻があります。生活機構研究科の生活機構学専攻も、生活文化研究領域、人間社会研究領域、生活科学研究領域の3領域に分かれています。また、修士課程のうち、心理学専攻には、臨床心理学講座と心理学講座が、環境デザイン研究専攻には、建築環境系研究コース、プロダクト系研究コース、衣環境系研究コース、デザイン企画研究コース、生活科学研究専攻には、食・栄養コースと実践栄養コースがあります。すべて合わせると11専攻に加えて、さらにそれぞれの専攻の多くが、コースや講座、領域を持っていることになります。

 また、大学院附属の研究機関として、近代文化研究所、女性文化研究所、国際文化研究所、生活心理研究所、女性健康科学研究所も設立されています。

 平成元年大学院文学研究科に博士課程が、生活機構研究科博士後期課程が開設されて以来、
 文学研究科では課程博士12名、論文博士14名を、生活機構研究科では、課程博士67名、論文博士60名を輩出しています。文学研究科では『人口内耳装用児の言語学習活動 事例による授受表現の学習』とか、生活機構研究科では『イレズミの近代史―日本、台湾、沖縄、アイヌにおけるイレズミ禁止政策―』等、いったいどんな研究だろうと興味を惹かれる研究もたくさんあるようです。本学の図書館には、提出された修士論文と博士論文が収集されています。学生の皆さんは是非、一度、ご覧ください。卒論を書く方は、チェックしてみる価値がありますよ。

 少人数の徹底した指導を受けることができ、夜間でも受講生の都合によって開講時間を合わせることが可能な場合もあります。仕事をしている方でも、うまく時間を作れば、自分のテーマを追求することが出来ますよ。卒業生の皆さんにも、もう一度、学んでみたいと思われたら、是非、下記のWEBのホームページをご覧いただければと嬉しいです。

昭和女子大学大学院ホームページ

昭和女子大学大学院デジタルパンフレット

一芯二葉 [2017年06月16日(金)]

 先日、東明学林のお茶を学長室にいただきました。東明のお茶を味わうのは初めてでしたが、新茶の香りと甘みのあるとてもおいしいお茶でした。このお茶がどのようにしてできたのかを知りたくて、関係の部署から情報をいろいろいただきました。
 
 昭和52年に東明学林が開設となり、お茶の木を植え、昭和57~58年ごろから、附属の中学1年生の5月上旬の学寮の労作奉仕で茶摘みを始めたそうです。それから今日までずっと茶摘みは恒例行事になっているとのこと。初等部の児童も田園学寮で少量ですが、茶葉を収穫して、学寮のホットプレートで炒って新茶を味わうそうです。また、大学の生活科学科で、かつてはこの茶葉を利用してティーバックを作ったこともあったのだそうです。

(附属中学校の生徒による茶摘みの様子)
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 「一芯二葉」とは1本の枝先から2枚までの柔らかい葉を摘むことを指します。お茶の木の枝には、先端にまだ葉が開いていない「芽」のままの「芯」と呼ぶ部分があって、そこから下方に交互に葉がついています。とても新鮮で柔らかい葉です。紫外線をあまり浴びていないので、カテキンがまだできていないので、渋みもありません。だから、甘い味のするお茶になるのだそうです。新茶は生まれたばかりの茶葉2枚しか使わない贅沢なお茶なのですね。玉露や高級な煎茶も一芯二葉で作られるそうです。「一芯三葉」、「一芯四葉」、「一芯五葉」と続き、次第に一般的なお茶になるのだそうです。
 
 生命力の強いお茶の木は、一度芽を摘んでも、また新しい芽を出します。通例、1年に3回程茶摘みを行うそうです。先に玉露や煎茶の高級品は「一芯一葉」で摘んだものと書きましたが、その条件に加えて、京都では4月下旬から5月下旬の一番茶のみが高級な玉露となり、6月中旬から7月上旬の二番茶は煎茶と呼ばれるようで、いろいろと厳しい約束があるようですね。

 最近は、健康に良いという評判から、海外で日本茶がブームになっています。日本では急須で入れる日本茶よりもペットボトルのお茶の方を良く見かけるようになりました。アメリカではスターバックスがティバーナというお茶の店を2013年にニューヨークに出店し、煎茶や玉露なども提供し、アメリカ国内で良く見かけるようになり、日本でも2016年からスターバックス店内にティバーナがオープンしたそうです。

 私がサンフランシスコに留学していた時に、お世話になっていたアメリカ人のお宅の家族の皆さんに、日本から持参した抹茶をバニラアイスに混ぜ込んで、これはとてもおいしい日本のアイスクリームだからと勧めた時、ヒキガエルのアイスか?と気持ち悪がって全く手を付けなかったことを思い出します。

TUJって何のこと? [2017年06月09日(金)]

 TUJはTemple University Japan Campusのことで、1982年開校のアメリカの「外国大学の日本校」です。Temple Universityは1884年創立のペンシルベニア州立の総合大学で、4万人に近い学生数で全米の公立4年制大学中31位の規模だそうです。TUJでは本校から承認された教授陣が、本校と同じカリキュラムで教え、本校の学位が取得できます。

 実は私はTUJの卒業生でもあります。1992年に、昭和女子大学の勤務を続けながら、その頃は高田馬場の近辺にあった校舎で、夜間や週末に学び、英語教育学の博士号を取得しました。TUJにおいて、英語教育の分野では、日本人初の博士号取得者だったそうです。

 そのTUJが2019年の秋に、昭和女子大学の西にキャンパスを移転することが6月5日にプレス発表されました。現在の西キャンパスの新体育館とプールを取り壊し、新たに地上6階立ての校舎を建設して、その3分の2程度をTUJが使用します。もちろん、新しい体育館も、プールもできます。

(6月5日記者会見の様子)
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(2019年9月完成予定の新校舎完成予想図)
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 本学は1920年に教師5名、学生8名で始まった大学ですが、現在は、大学生約5,600名、こども園からBSTまで合わせると、約7,000名が集うキャンパスになりました。1988年には、アメリカ、マサチューセッツ州ボストンにShowa Boston Institute for Language and Cultureを設立し、以来、毎年500名近い学生がShowa Bostonに留学しています。また、文科省から私立の女子大学で唯一、「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援」に採択され、昨年までの5年間数々のプログラムを実施しグローバル化の進展に拍車がかかりました。

 TUJの移転に先立って昨年の秋学期から、単位互換プログラムも始めています。プログラムはTUJに在籍する「認定留学」と、本学に在籍したまま空き時間を利用して科目等履修により単位を得る2つの方法があり、もう既に昭和の学生が現在のTUJ麻布校舎で学んでいます。TUJには世界60カ国から学生が集まっているそうで、男子も含めて様々なバックグラウンドを持つ学生さん達に、本学の授業、例えば、日本の歴史や文化、日本語等を昭和の学生と一緒に学べるような仕組みも検討中です。TUJが西キャンパスに移転すると、本学の飛躍的なグローバル化はもとより、伝統的な女子大学の文化を保ちつつ多様化を図るという、新しい大学の教育スタイルの提案になるであろうと様々なメディアからも期待されています。

「まなびの広場」って知っていますか。 [2017年06月02日(金)]

 昭和女子大学では、いつも100件以上の学生主体のプロジェクトが進行中です。現代ビジネス研究所、地域連携センター、コミュニティサービスラーニングセンターやゼミ授業などを中心に進められています。その中で、地域連携センターは、教員・学生の地域研究・活動を推進すると同時に、地域の人的資源を活用し、産官学連携を推進することを目的とした機関です。昭和女子大学の教育研究資源を提供して、地域や企業と共同で教育研究活動に取り組み、社会と一体となり、信頼・支持される学園を目指すもので、大学の地域貢献の一環でもあります。「まなびの広場」は地域連携センターの活動のひとつ。世田谷区と昭和女子大学の包括協定に基づいて、世田谷区教育委員会と提携して進めています。

 外国につながる中・高校生の日本語や教科の勉強をサポートする活動が、「まなびの広場」です。学生が執筆したブログ(https://content.swu.ac.jp/chiiki-renkei/category/community_pj/manabi/)によると、専門が異なる学科の学生や院生が平日の夕方や土曜日の午後に、漢字の学習や日本語の理解不足のために解くのが難しい数学、社会、理科等の問題の答えを、生徒と一緒に考えるボランティア・グループです。教員免許取得の見込みが無い学生でも参加が可能で、得意な科目だけ、たとえば、英語とか国語などを教える学生もいたそうです。勉強のサポートだけでなく、子どもたちと一緒の体験活動も、とても楽しく、教える者同士が学び合いながらみんなで学習の場をつくっています。

(2016年度の活動の様子)

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 具体的に、どんなことをするのかは同上のブログに次のように書かれています。日本とニュージーランドで公式の覚え方が違う三角関数を教えたり、問題文を読んで、教科書の中から該当部分を自分で探せるようにしたり、読めない漢字や文章の意味を掴みきれないところを解説しました。指導したメンバーは、前学期に比べると生徒が、漢字が書けるようになっていて成長したことがとても嬉しかったという感想を書いていました。また、レポートや日記を書くときに、日本人が学ぶ場合はあまり苦労しないことかもしれませんが、書き言葉と話し言葉が混ざってしまうところがあり、その区別を教えることも多かったようです。

 夏休みには、宿題でわからない所を指導します。因数分解や展開は、ちょっと難しく、かつて自分も勉強したことを思い出しながら、頑張ったということです。数学をもっと勉強しておけば良かったと思ったとブログに書かれています。

 地域連携センターのグローカル・プロジェクト「三茶子育てファミリーフェスタ」は、毎年昭和女子大学のキャンパス内で開催されます。昨年「まなびの広場」では「世界の遊びを体験しよう!」コーナーを作りました。

・ジャガイ(羊の骨を使ったモンゴルの伝統的な遊びと占い)
・カンボジアのジャンケン、マフラー落とし(ハンカチ落とし)
・ダックダックグース(ニュージーランドのハンカチ落とし)

 を、外国につながりのある子ども達や大学院の留学生が来場者に教えました。カンボジアとニュージーランドのハンカチ落としは大人気で、とても盛り上がりました。

 生徒たちの保護者の方からも「日本語が分からず辛い学校の勉強も、まなびの広場の皆さんのお陰で頑張って続けることが出来ます。」と嬉しいコメントもいただいています。

 同窓生の方で、お時間に余裕がある方も、是非、ボランティアにご参加ください。また、お知り合いで外国につながる方がいらして、大学生や、大学院生に勉強のお手伝いをしてほしいと考えていらっしゃる方がおいででしたら、是非、この活動を紹介してくださると嬉しいです。

 興味がある方は、地域連携センター(03-3411-5522)までご連絡ください。