【2021年度新入生の皆さんへ】学科推薦図書のご案内(1)

  2021年度新入生の皆さん、合格おめでとうございます。
3月に入り、暖かい日も増え、花粉症の方にはつらい時期となりました。寒暖差も激しいので、体調管理にはご注意ください。
さて、今回は4月に入学する皆さんに向け、本学科教員が推薦する図書をご紹介いたします。管理栄養学科ならではの図書もありますので、是非お時間を見つけて
読んでみてください。


飯野 久和 教授

担当科目:
微生物学
微生物学実験
食品素材研究(院)ほか

 

 

ガリバー旅行記/スウィフト 著(岩波書店 他)

著者に興味を持ち高校3年生で初めて前篇を読みました。特に第3篇にある「空飛ぶ国ラピュタ」は搾取する側とされる側など読み方はいろいろあるかと思いますが、「空飛ぶ国」という特殊性から持続可能な社会構築のための科学技術での取り組み方など18世紀の著書の中に現代にも通ずる科学的命題があります。少なくともガリバーは江戸に寄り、長崎からオランダ船に乗り帰国したことを知ってほしいと思います。

石井 幸江 教授

担当科目:
栄養教育論
栄養教育論実習
応用栄養学各論Bほか

 

国民の栄養白書2020年度版「感染症の流行と栄養の今後」/中村 丁次 監修(日本医療企画)

感染症と栄養の関係や、感染予防に栄養が果たす役割など様々な専門の先生方が書いています。タイトルこそ白書ということで、難しいイメージですが、専門的な内容もやさしく書かれていて読みやすいです。

海老沢 秀道
教授

担当科目:
臨床栄養学各論
応用栄養学C
生体調節・栄養生理研究A

油のマジック-おいしさを引き出す油の力-/島田 敦子 著

著者は本学名誉教授、管理栄養学科元教員の島田敦子先生です。調理科学、特に油の調理特性について多くの研究論文を執筆されています。本書はわかりやすく丁寧に書かれており、一般書のような装丁とタイトルですが、内容はサイエンスそのものです。油のおいしさを極めたいヒト向きの1冊です。

横塚 昌子 教授

担当科目:
応用栄養学A
応用栄養学実習

 

国家の品格/藤原 正彦 著(新潮新書)

グローバルな時代を生きていく中で、英語のスキルや、アクティブに取り組む活動力も大切ですが、あなたは日本人としての誇りと自信を持っていらっしゃいますか。日本人としての「国家の品格」を考えてみましょう。

川崎 広明
専任講師

担当科目:
化学A
生化学
化学実験
生化学実験ほか

 

サイエンス・アイ新書 「食べられる」科学実験セレクション/尾嶋 好美 著(SBクリエイティブ)

食べ物や人体を、化学・生物学といった科学的な視点で捉えることが、入学後の学習で重要になります。この本は身近な料理や食材を例にとり、科学的な現象を易しく解説しています。化学・生物学が苦手な方は、この本を一読し苦手意識を払拭してもらえたらと思います。

桝田 和彌
専任講師

担当科目:
食品衛生学
食品と加工
食品衛生学・食品加工学実験

 

 

あなたの体は9割が細菌:微生物の生態系が崩れ始めた/アランナ・コリン 著(河出書房新社)

ヒトの体を構成する体細胞は37兆個ともいわれますが、ヒトの大腸に生息する細菌の総数はヒトの細胞よりも多い100兆個にものぼります。それらの細菌たちは新たな臓器とも呼ばれ、生体の恒常性維持に関わっていることが明らかになってきました。管理栄養学科に入学される皆さんはヒトの健康に少なからず興味をもたれているものと思いますが、はるかに多く存在する共生細菌も気にかけてみてはいかがでしょうか。

新入生の皆さんはもちろん、在学生にとっても学びとなる図書ばかりです。春休み中とはいえ外出しづらい今こそ、たくさんの本を読んでみるチャンスかもしれません。