国際学科は、10月16日(水)から19日(土)まで神奈川県の東明学寮にて3泊4日で学寮研修を行いました。台風の影響で世田谷出発が、夕方17時になりましたが、バス5台に分乗して無事に東明学寮に到着しました。1日目は、移動と夕食で日程は終了しました。
【1・2年生の言語別調査】
学寮研修2日目・3日目に1・2年生は履修言語別に分かれて、各言語圏の地域文化に関するパネル作りを行いました。具体的には、学生が主体となり各言語別に、5項目(1.言語・簡単な会話表現 2.文化 3.食事 4.ファッション 5.音楽)の調査がなされました。言語別の調査は、前期からの課題でしたが、この学寮期間中にまとめてパネル作りをしました。
[言語別作業の様子]
言語別調査の目的は、履修言語の文化・歴史・社会事情などの背景を知ることと、各言語間での知識や情報の交換にあります。各言語グループは、項目別に5枚パネルを作成しました。スペイン語は、履修者の数が多いので、15枚分のパネルを作成しました。パネル作りを通じて、学生は自分の履修言語に関する知識や教養を得ることができて、語学学習へのモチベーションがさらに高まりました。
学寮研修3日目の夕刻には、各言語別でのパネル内容の発表会がありました。ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語の順に、15分ずつプレゼンテーションが行われました。各言語グループが調べた内容のエッセンスを発表して、全員で多様な文化圏について学ぶ機会を共有しました。
[言語別の発表]
言語別調査は、国際学科の「英語プラス1」という理念を再認識して、さらに履修言語の文化圏を知り、他の言語とも比較するという意義がありました。
【労作】
東明学寮内の梅やミカンの木に肥料をやり、さらには庭園の手入れを行いました。こうした地道な作業があってこそ、その努力が「実を結ぶ」ということを実感しました。地道な作業なくして収穫物だけ手に入れることはありません。
[みかん畑の草取り]
【ボストンとの遠隔授業】
2日目の夜に、「ボストンのとの遠隔授業」がありました。これは、昭和女子大の学寮では初めての試みでした。世田谷から来た技術スタッフの準備のおかげで、衛星回線は無事につながり、フランス語30分、スペイン語30分のクラスが順次行われました。遠隔授業に参加した1年生は、最初はネイティブ教員の問いかけに戸惑っていましたが、時間とともに慣れていき楽しんで授業を受けました。スペイン語に参加した学生は、皆で助け合いつつも活発に授業に参加しました。この遠隔授業は、ボストン留学の際の授業を想定できるのでとても有意義でした。
【大掃除】
学寮最終日は、大掃除をして学寮室内をきれいに清掃しました。細かいところまでチェックされましたが、このような経験は今後の糧になると思います。清掃に関しても他者への細やかな配慮と協力が重要であることを学びました。
10月19日(土)の午後、世田谷キャンパスに戻りました。初日は台風の影響を受けましたが、国際学科の学寮は無事に終わりました。今回は、学生主体で各行事をこなしたことで、国際学科の学生は、少し成長して帰ってきました。また、今回の学寮は、学生間の仲間意識を強め、各言語別に学習へのモチベーションが高まる良い機会となりました。
廣田