第4期生・上海交通大学留学便り ~4月編・その2~

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下記は学生の留学体験談です。

<一番大変な授業は何ですか>
 聴力の授業です。
前学期の聴力のテストでも、いちばん振るわなかった科目でした。2週間前の中間テストでも、やはりいちばん難しかったと感じました。上海に留学していて、毎日中国語が耳に入ってくる環境にいるのになぜリスニングが苦手なのか、とても不思議に思います。自分で心がけて中国語を話したり、聴いたりしているつもりですが、やはり足りないのだと思います。それと、考えられる原因としては、実生活の中で本当に使われている中国語と試験や検定(HSK等)の中の中国語は別物なのかなとも思います。
次のテストではいいスコアが出せるように頑張ります。とにかく、留学生活はあと2か月なので、できる限り成果を出せるようにしたいものです。

<寮・ホームステイ先で楽しいことは何ですか>
 寮の仲良しの人たちとみんなでご飯を食べに行ったり、ホームパーティーのようなことをしたり、クラスメイトたちと上海のいろんなところに散策、探検してみたり…、上海で出会った友人と一緒にお出かけしたりお喋りするのがとても楽しいです。ここで出会う人たちは、本当にいろいろな人がいて、毎日のように新鮮な出来事や話を耳にします。
この間は、寮の友人たちと「手巻き寿司パーティー」をしました。カルフールや日系のスーパーマーケットで材料を買ってきて、私たち日本人で準備を進めました。美味しくできて、みんなに喜んでもらえてよかったです。

<清明節・労働節はどのように過ごしましたか>
 以前、友人と「上海の“海”はどこ?」という疑問を発端に、清明節を利用して大体の行き方を調べ、実際に確かめに行きました。なぜなら上海の本当の“海辺”は上海に住む人はほとんど見たことがないのです。上海の“海”だというイメージが持たれがちな「外灘(あるいはThe Bund)」は黄浦江という川の西岸沿いの全長1.1kmほどの地域のことを呼び、海ではありません。調べてみると、本当の“海辺”は上海とは呼べないくらい遠い地域にあり、上海中心部からは電車やバスで2時間以上かかる場所でした。幸運なことに、最近はやっと目的地付近まで鉄道が通り、(驚くべきことに上海にはすでに16の鉄道ラインが開通、20年前は2つのラインだけ。上海政府は2年後までに20のラインの完成を目指すそう。) その終点駅から徒歩、タクシーなどで行きました。


[上海の海] 郊外に行くにつれて、マンションの数がまばらになりつつも、中国南方の伝統的な一軒家や広い畑の景色の中にこれから建てるという高層ビルの工事が進んでいました。終点駅で電車を降りると、そこもまだ工事の途中で、瓦礫や岩が散乱していました。こんなにも都市部から離れた場所まで、近代的な街を創るのか、と驚きでした。本当に上海の発展はすさまじい速さなのだと思います。その反面、伝統的な家々が壊されている場面もよく見かけました。そして、その廃墟なのか家なのか分からないようなところで生活している中国人も目にしました。そこでは上海の発展のメリット,デメリット、矛盾を手に取るように感じられました。


[街の様子] 駅から歩くと、そこは確かに “海”がありました。そこの海は日本の海と同じくらい綺麗な青で、空気も私たちが住んでいるところよりクリーンな気がしました。私たちはそこで海の写真を撮ったり、散策をしました。近くの公園ではバーベキューやピクニックをしている家族連れがいて、カイトが多く上がっていて綺麗でした。帰り際に電車を途中下車し、小さな水郷を散策して帰ってきました。少し残念なことは、土地が開拓されていないため“海辺”まではいけなかったことです。


[カイトが上がっている様子] 清明節のこの日は、上海のいろいろな部分を見て感じることが出来た。

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