【授業紹介】国際学部で資金調達ゲーム!?

国際学部で取ることのできる教養科目には色々なクラスがあります。
今回は、”会計とファイナンスⅠ”をご担当の山田隆先生より授業の様子をご紹介頂きました。

国際学部で資金調達ゲーム!?– 会計とファイナンスⅠ(教養科目)

こんにちは!会計ファイナンス学科教員の山田です。
今年度から国際学部でも教鞭を執ることになりました。よろしくお願い申し上げます。
国際学部でもこれからの人生に必要な「金融リテラシー」を高めようというコンセプトから
教養科目として「会計とファイナンスⅠ」がスタートしました。後期には「会計とファイナンスⅡ」もあります。いまや会計とファイナンスの知識は“グローバル”なビジネスにおける共通言語です。
私は20年以上にわたり金融業界で資産運用の仕事(ファンドマネージャー)をしてきた実務家出身の教員です。1,000億円の資金を株式に投資することで運用をしてきました。
さて、今回の授業では「資金調達ゲーム」を行いました。
基本は6人のグループになり、その中でCEO(経営者)2名銀行2名投資家2名に分かれます。
CEO、銀行、投資家それぞれ1人ずつに300万円が渡されています。
CEOはAからDまでの4つのプロジェクトから1つを選択し、プロジェクト実行のためには1,000万円が必要です。(※シールを一枚100万円として渡し、それを経営者は与えられたシートに10枚貼れたらミッションコンプリート!)
そのための交渉を銀行と投資家に対して行います。
AからDの各プロジェクトはリスクやリターンがそれぞれ異なります。
銀行はなるべくリスクの低いプロジェクトを希望します。貸したおカネが返ってこないと困るからです。
一方、投資家はリスクの高いプロジェクトを希望します。安全にもらえる金利よりも高いリターンを追求するからです。
さらに銀行は融資にあたり「金利」を決めないとなりません。
では、金利は何%にするのか?金利が機能する時はどのような状況か?これも交渉です。
投資家はリスクを享受してリターンを追求する経済主体です。
銀行が希望するようなプロジェクトでは納得いきません。これもまたネゴシエーションが必要です。
さて、CEOは時間内にそれら2つの経済主体(銀行・投資家)を説得して1,000万円を調達できるでしょうか!?また、CEOが使えるおカネはCEOのものでしょうか?そして、最後に、
CEOが選択したプロジェクトは果たして成功するのか・・・?失敗したらどうなるのか・・・!?
ネタばれになるのでここまでしか書きませんが、学生たちは非常に盛り上がりました。
まさにアクティブラーニングですが、
会計ファイナンス学科の学生よりも盛り上がってたことに私は驚きました。
国際学部の1年生中心の授業ですが、高校生の皆さん、国際学部に入学したら是非履修してみて下さい!
ワクワクしながら臨場感をもって体感的に金融が学べますよ!

山田先生、ありがとうございました!
本を読んだり、講義を聴くだけでは理解するのが難しいことも、
実際に手と頭を動かして、相手と交渉する難しさや投資の仕組みも体感できる面白い授業ですね。

今後も国際学部・国際学科で履修できる授業を紹介してまいります!