2026年8月13日に大学院博士後期課程・博士前期課程を目指す現職教員等に対し研究指導を行いました。そして翌日14日にベトナムのフエ外国語大学において、昭和女子大学国際文化研究所とフエ大学外国語大学日本語日本文化学部共催による日本語教育学国際シンポジウムが開催されました。
「日越学術・教育交流の歴史と現在」をテーマとしたシンポジウムでは、冒頭でフエ外国語大学日本語日本学部副学部長のニャット先生の開会宣言、次に昭和女子大学人間文化学部・大学院文学研究科教授・国際文化研究所所員/協働実践研究会委員の近藤彩から開催の趣旨説明や国際文化研究所の説明、その後、フエ外国語大学のニー先生のご講演、近藤の講演が続きました。午後は池田玲子氏(協働実践研究会共同代表・昭和女子大学大学院文学研究科非常勤講師)の講演に続き、フエ外国語大学の日本語教師3名(バン先生、ラン先生、ハー先生)の実践報告がありました。これらについて質疑応答、意見交換会、そして近藤・池田による講評を行いました。
8月15日~17日は、フエ外国語大学教員室において、近藤・池田を講師とする「実践研究」「質的研究」をテーマとした日本語教師研修を行いました。講義とWS、教員(ハイン先生)の研究発表において、フエ外国語大学の教師たちは非常に熱心に参加してくださいました。 日本の日本語教育界では、近年、社会の変化に応じて日本語教育や日本語教師の位置づけが大きく変わりつつあります。とくに登録日本語教員制度が話題として注目されています。一方、ベトナムでは大学で働く日本語教師たちの資格として「学位取得」条件が厳しくなっています。教師が日々の教育実践を改善していこうと思うのは、実はどの教師も同じだと思います。しかし、実践環境や学習者状況、教育をとりまく社会制度は、国や地域、学校によってもそれぞれ違います。だからこそ教師一人ひとりが自分自身の実践環境をよく把握し、観察し、深く分析し、改善していく態度と力が必要となります。
今回の学術交流会、教師研修では、教師が自らの実践を改善していくための「実践研究」「質的研究」のあり方について学び合いをする場となりました。
ベトナムの日本語人気は、今年はやや低下傾向にあるのは残念ではありますが、それでも海外には多くの日本語学習者と熱心な日本語教師たちが日々の学びを進めてくれています。海外の日本語教育が今後も持続的発展的であってほしいと願う思いで、今回の学術教育交流会、研修会が実施されました。フエの日本語教育からベトナムの各地域への発信が今後期待されるところです。ベトナムの日本語教師の方々が、協働的な学び合いを通じて日本語教育を支えていってほしいと思います。
記事:近藤彩

