受験生の皆さんへ [2018年08月07日(火)]

〈受験生の方へ〉

話題になっている本『ざんねんないきもの事典』『続ざんねんないきもの事典』(今泉忠明監修 高橋書店)を読んでみました。
人間の当たり前の観点からは〈残念〉に見える、生きものの体の特徴や生態を紹介している本です。みな、進化の結果、その特徴や生き方を獲得したのです。
「ダチョウは脳みそが目玉より小さい」「ラッコは食べ続けないとこごえ死ぬ」「バンドウイルカは方言のせいで会話が通じないことがある」など。
この本を読んでみて、考えたことがありました。

1.発想の面白さ
正統な進化によって、この特徴、この生態を獲得しているのに、人間中心の狭い視点からは〈変なの!〉になってしまう。それを笑いに包んで提示したのは、猫の目で人間社会を風刺した、夏目漱石の「吾輩は猫である」に似ているな。

2.社会の特徴
「子ども向け」の「事典」だから、一項目が短くて、あっという間に読み終え、たくさんの情報を得られる。〈スピード〉と〈まっすぐ〉が信条。忙しい日本社会、無駄を削り、寄り道なしと似ているな。

受験生の皆さんも、現代文の問題をたくさん解くでしょう。
感情移入したり、味わったりしてはいけないと言われているかもしれませんが、時には読解のルールから離れて文章を読んでみませんか。自分の視野を広げてくれる発見があるはずです。
大学での学びは、広い視野と自由な観点を持つことが、とても大切なのです。

(FE)