歴文ブログとは? [2015年08月02日(日)]

みなさま、こんにちは。こちらは2010年4月に立ち上げられた昭和女子大学 人間文化学部 歴史文化学科のオフィシャルブログ(歴文ブログ)です。

在学生のみなさまに学科内のアクティビティを情報提供して話題づくりをすること。

受験生のみなさまに歴文のことをもっと知っていただくこと。

卒業生のみなさまに歴文の今をお伝えして日々のご活躍にエールを送ること。

以上をモットーにして、歴文の最新情報を発信して参りますので、是非ブックマークをお願いいたします。

時系列順で記事が並んでおりますので、順番にご覧いただくと全ての記事がご覧いただけますが、こちらのリンク集「歴文ってどんな学科?―お役立ちリンク集―」もご利用くださいませ。

吉田律人先生のご講演のお知らせ [2019年05月22日(水)]

こんにちは、松田忍です。

2019年7月10日に開催される昭和女子大学近代文化研究所所員勉強会に、横浜開港資料館の吉田律人先生をお招きして、「京浜地域の浴湯業と担い手たち―都市移住者の視点から―」と題するご講演をお願いすることになりました。吉田先生は2018年度に横浜開港資料館に開催された「銭湯と横浜」展に中心的に関わられた方で、銭湯に関する奥深い知見をお持ちの先生でいらっしゃいます。

家にお風呂があることが普通の時代に生まれた、現在の学生のみなさんにとって「銭湯」は縁遠い存在かも知れませんが、銭湯は日本の近現代都市を代表する風景であり、今もなお多数の銭湯が都市地域にて営業され、人びとの憩いの場となっています。

銭湯を通じて日本近現代史にせまる、吉田先生のご研究のお話を伺ってみませんか?

「所員勉強会」となっておりますが、学生の参加も自由でございます。会場の都合がありますので、お越しになる方は松田までご連絡頂ければ幸甚に存じます。戦後史に興味ある学生、是非ご参集下さい!

「原典講読」で羊皮紙実習を行いました。 [2019年05月17日(金)]

西洋史の山本です。こんにちは。

前にも紹介しましたが私が担当している「原典講読」は、西洋史専攻を希望とする歴史文化学科の2年生(以上)を対象とした授業です。西洋史で卒論を書く上で必要となる外国語の文献の読解法のみならず、歴史史料がどのような状況で具体的にどうやって書かれているのかも学んでいます。

今回はそうした試みの一環として、「羊皮紙工房」として活動されている八木健治先生を講師としてお迎えして、「羊皮紙実習」を行いました。「羊皮紙」parchmentは、(ヒツジに限らず)動物の皮を原料とした中世における主要な筆記道具でした。また中世末期に「紙」が普及した後も、羊皮紙には特別な価値が置かれていました(例えばイギリスでは、つい最近まで法律は羊皮紙に記されるよう定められていました)。この羊皮紙はどうやって作られるのでしょうか。

論文、講演、ワークショップなど多方面で活躍されている八木賢治先生

今回の実習では、まず3つの動物(ウシ、ヒツジ、ヤギ)の皮から作られた羊皮紙に触れ、それぞれにどのような違いがあるのか、そして用途に応じた使い分けはどうであったのかを学びました。

羊皮紙の肌触りを確認します

その上で、八木先生にご用意いただいた羊皮紙のコレクションを見せていただきました。コプト語で書かれた7世紀の写本から19世紀アメリカの大学の卒業証書までと幅広い羊皮紙の使用例で、なかには非常に貴重な史料も含まれていました。しかも、これらをただ「見るだけ」ではありません。

八木先生「ぜひ、手にとって肌触りを感じてください。・・・みなさんは日本で一番おおく、羊皮紙に触れた大学生となるでしょう」

なんと、貴重の史料を直に触らせていただきました。美術館や博物館では、まずできないことです!

神聖ローマ皇帝カール5世発給の授爵証書(16世紀)に触れる

そしていよいよ羊皮紙の作成に入ります。羊皮紙制作の工程は、まず動物の皮を剥いで汚れを落し、それを消石灰の水溶液に漬け、アルカリにより体毛が抜けやすくする作業から始まります。今回はそこまでご準備いただいた上で、実習に入ります。

各班に配付されたヒツジの皮を手で抜いてゆきます。簡単に抜けるものもあれば、なかなか抜けない頑固なものもあります。工業製品にはない個性といったところでしょうか。

「押す」ようにして毛を取り除きます

体毛が抜けたら皮を木枠に縛りつけて伸ばし、ナイフや軽石で残った毛や脂肪を丹念に削ぎ落とします。なお、この木枠は実習用に八木先生がお作りになった特注品だそうです。

皮を張りつけ、毛や脂肪を削り取ります

ナイフや「千枚通し」など普段は触れることがない道具を使った作業ですが、さすが歴史文化学科の学生は日頃の実践型授業やプロジェクト活動で鍛えられているのか、なかなか器用にこなしていました。

皮に名前を付けていた学生もいました

この後、皮を乾燥させ、さらに研磨することで「羊皮紙」の完成となりますが、今回の作業はここまでです。

最後に羊皮紙への筆記の実習を行いました。羽根ペンはご存知だと思いますが、中世のインクはどのようにして作られるのでしょうか。原料となる虫こぶ、鉄(硫酸第一鉄)、ワイン、アラビアゴムに関する説明を受け(ワインがなぜ必要かわかりますか?)、実際に各自で調合して筆記を行いました。

千年以上も文字が残る驚異のテクノロジーです

このようにして「原典講読」の羊皮紙実習は終わりました。参加した学生の感想を載せておきます。

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こんな貴重な体験ができて本当に楽しかったです! 紙一枚作るのにこんなに手間がかかっていたことも分かったし、インクも長持ちさせるために知恵が詰まっているなぁと感じました!(歴文Aさん)

実際にやる前に羊皮紙の種類とか実際に昔の写本を見て比べたりしたことで実際に作るときに知識としてある方が作業しながら学べて楽しかったです。(歴文Bさん)

想像していたよりとても面白かった、この仕事がやりたいと思った。(歴文Cさん)

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八木先生を囲んで記念撮影

この授業の他にも、昭和女子大学の歴史文化学科では「手で考え、足で見よう」というコンセプトのもと、魅力的な実践的授業が数多く行われております。興味をもたれた受験生や保護者の方は、ぜひオープンキャンパスに足を運んでいただきたいと思います(オープンキャンパスについて詳しく知りたい方は、特設サイトをご覧ください。)。

末尾ながら今回、ご指導いただきました羊皮紙工房の八木健治先生に、あらためまして御礼を申し上げます。

「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト」説明会開催のお知らせ! [2019年05月10日(金)]

こんにちは、戦後史史料を後世に伝えるプロジェクトです。

2019年度新メンバー募集のための説明会をおこないます。

日時は2019年5月20日12時20分~、場所は7号館4L03です。

みなさまのご参加を振るってお待ちしております。歴文生以外も大歓迎です。

共同研究はたいへんだけども、充実感はありますよ!!一緒に研究しましょう♪

実践倫理の授業でプロジェクト紹介をおこないました! [2019年05月10日(金)]

こんにちは、「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト」担当教員の松田忍です。

5月8日1限の「実践倫理」の授業のなかで、本学のプロジェクト活動を1年生に伝える時間があり、3つのプロジェクトが紹介されたのですが、そのなかで私たちのプロジェクトもプレゼンの機会を得ました。

プロジェクトを代表して壇上に立ったのは、昨年度プロジェクトリーダーを務めた吉村知華さん(歴文4年)。プロジェクトにおいては、これまで学内、学外を問わずさまざまなところで、多くの人の前で話す経験を積んできていらして、最初の頃から比べると、本当にプレゼン技術が上達なさったと思います。

最近はパワポスライド切りかえの細かなタイミングの違いにこだわっていくのが楽しくなってきたとのこと笑 そうそう、そういう細かなところの気配りで、伝わり方って全然変わってくるよね!

この写真は登壇直前の吉村さんの楽屋袖待機の様子。最後まで入念に原稿チェックをなさっていました。1年前のプレゼンではワタワタしていたのが、今ではこの落ち着き。

吉村「これでも緊張しているんですよ~~!」

そして舞台に登場!会場は人見記念講堂。1500人以上の学生が聞く1年必修授業はさすがのど迫力!

持ち時間を完璧に使いきって、プレゼンは終わりました。1年生もしっかり聞いていて下さったと思います!

吉村、大役おつかれ!!

『栗原淑江氏談話速記録』を発表しました! [2019年05月06日(月)]

こんにちは、戦後史史料を後世に伝えるプロジェクトです!

すでにブログ記事にしておりますが、2018年9月20日に、長年被爆者運動に関わっていらっしゃった栗原淑江さんへの聞き取り調査をおこないました。そのときのお話しいただいた内容は、被爆者運動の流れや、運動に関わるなかで栗原さん自身の考えが深まってきたことを理解するために、たいへん重要なものでありました。

そこで私たちはインタビュー内容を「栗原淑江氏談話速記録」としてまとめ、2019年3月発行の『文化史研究』に発表いたしました。PDFファイルを添付いたしましたので、どうぞお目通し下さいませ。

戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト『栗原淑江氏談話速記録』(PDFファイルはこちらからクリック)

「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」 [2019年04月27日(土)]

最後は展覧会のご案内です。

3年間かけて準備してきました「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」が、410日に長崎県美術館で開催されました。19世紀半ばからスペイン内戦までの約80年間のバルセロナの芸術を紹介する展覧会で、ガウディ、ピカソ、ミロ、ダリの作品をはじめ、絵画、彫刻、ポスター、建築、家具、工芸、宝飾までさまざまのジャンルの作品が展示されています。

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(長崎県美術館HP http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/1306

展覧会図録は、390頁余りある大部のものができあがりました。バルセロナ新市街の街区をデザインしたオシャレな表紙です。

この展覧会は、長崎の後、姫路、札幌、静岡と巡回し、来年2月に東京ステーションギャラリーで開催予定です。機会がありましたら、ぜひご覧ください。

ヨーロッパ歴史演習 [2019年04月27日(土)]

今年の217日から31日まで、ヨーロッパ歴史演習で26名の学生の皆さんと一緒に、スペインとイタリアに行ってきました。その集合写真をいくつかご紹介します。

最初の6日間はアルカラ・デ・エナーレスの大学寮に滞在し、授業を受けるほかに、マドリードやトレドに出かけ、歴史的建造物や史跡、さらに美術館などを見学しました。

それからバルセロナに移動し、ガウディのサグラダ・ファミリア聖堂やカタルーニャ美術館のロマネスク壁画などを見ました。

 

その後、ローマに移動し、コロッセウムやパンテオンのほか、今回はフォロ・ロマーノにも入場しました。ローマの2日目は、ヴァティカン宮殿とサン・ピエトロ大聖堂を訪れました。

 

今回は初めてフィレンツェまで足を延ばし、ウフィツィ美術館を訪れ、最終日はミケランジェロの「ダヴィデ像」を見て締めくくりました。

大きなトラブルもなく、体調を崩す人も出ず、全員元気で帰国しました。

Sanchart活動報告書が完成しました [2019年04月27日(土)]

西洋美術史を担当しています木下亮です。久々に学科ブログに投稿しました。

このたび2018年度のSanchart の活動報告書を出しましたのでご紹介します。Sanchart(サンチャート)とは、昭和女子大学と世田谷美術館と三軒茶屋をアートでつなぐプロジェクト活動です。

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この活動報告書は、2018年度にSanchart に参加した18名の活動を歴文の3年生3名が中心となってまとめたもので、表紙のデザイン、テキストの執筆、ページのレイアウト、編集と校正を、学生だけでおこないました。

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報告書の後半には、2012年度から2017年度まで過去6年間分の記録も載せています。

 
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懐かしいと思われた卒業生の方には報告書をお分けしますので学科までご連絡ください。

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また興味のある方は、オープンキャンパスの歴史文化学科ブースで、お手に取ってご覧ください。

被団協運動に関する研究報告をおこないました! [2019年04月14日(日)]

こんにちは、松田忍(日本近現代史)です。

2019年4月13日に主婦会館プラザエフにて開催された《被爆者運動に学び合う 学習懇談会》シリーズ12におきまして「被団協運動の「再生」を問う―被団協関連文書№8の史料解読を通じて―」と題する研究報告をおこなって参りました。

集まってくださった方は、被爆者に加えて、戦後の運動にご興味がある方、日本史研究者など約30名。「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト―被団協関連文書―」に参加している学生も5名が聞きに来てくれました。

内容としては、1960年代における日本被団協の運動の停滞と「再生」を扱いました。年配の方でしたら、おそらく「原水禁運動が分裂して社会党系と共産党系に割れて、ごたごたしていた時期」としてご記憶の時代ですね。国際情勢としても、安保問題、米ソなどの核実験競争、ベトナム戦争の進展など大きく揺れ動く時期です。

この時期に作成された被団協文書(特に内部対立を如実に示す議事録や書簡など)を年代推定しながら読み込み、原水禁運動の分裂に連動して被爆者運動も内部対立する中、日本被団協の組織のロジックが変わり、被爆者の日常に根ざす新しい組織原理をつかみ取っていく点を論じました。

この勉強会で報告するのは2度目でありますが、私の方では被爆者運動の歴史的展開と戦後史における意義を議論しようとしているのに対して、聞き手の被爆者の皆さんは報告で示された歴史像からアイデアを得て「どのように現在の運動に生かしていくか」に主たる関心があり、どんどん話が「脱線」していくのはもはや「お約束」!!

しかし「脱線」のなかから、研究には欠かせない当時に関する重要なご記憶がどんどん掘り起こされてきたりして、非常に不思議な感覚です。とても楽しく議論ができました。

参加した学生たちには、議論を聞くことによって、「運動史を研究する立場」(松田)と「運動する立場」(被爆者)との違いを体感してもらい、現代に近い生々しい時代を研究する近現代史の「難しさ」と「面白さ」を感じとってくれていると嬉しいなぁと思いました。

また被爆者以外の方からも有益なご助言を多数いただきました。ここに記して感謝申し上げます。

歴文教員による英語授業が始まります! [2019年04月12日(金)]

西洋史の山本です。こんにちは。

皆さんもご存知のことだと思いますが、昭和女子大学は英語教育や国際化に、たいへん力を入れています。歴史文化学科でも今学期より、すべて英語で行われる授業「グローバルリベラルアーツC」がスタートします(開設は英語コミュニケーション学科)。

登壇される田中先生・鶴岡先生・牧野先生

登場されるのは、文化財学(保存科学)がご専門の田中眞奈子先生、日本史美術史がご専門の鶴岡明美先生、東洋史がご専門の牧野元紀先生、そして西洋史の山本成生です。なお、英語コミュニケーション学科の重松優先生には、コーディネーターを務めていただいております。

今日は初回授業でしたが、歴史文化学科、英語コミュニケーション学科の学生以外にも様々な専攻の学生がおり、また留学生も多く履修していました。「歴史文化」を英語で学ぶことへの需要の高さを感じました。

それぞれの先生がどのような授業を展開されるか、期待されます。