2012年12月

もう12月も残り少なくなりました。 [2012年12月20日(木)]

大学の授業も今週末で終わりますが、4年生は卒業論文の追い込みで睡眠時間不足の毎日です。就活もあるし、レポートもあるし、大変な忙しさだと思っていることでしょう。
でも、力を入れてまとめ上げた卒論はかならず、体のどこかにしみ込んで、社会人になってからじわじわしみ出す教養になります。歴史と文化は文字通り歴史が長い分野です。新たなテーマが見つかるのは、様々な書を読みあちこちの行事、展覧会に足を向ける中で見つかります。楽しみにして下さい。
増田勝彦

暗号解読 ――ロゼッタストーンから量子暗号まで [2012年12月12日(水)]

こんにちは、松田忍です。

先日の授業で紹介して好評だった本、『暗号解読 ――ロゼッタストーンから量子暗号まで』を今日は紹介します。

我々人間は生きているうちに、本当にたくさんの情報を他の人とやりとりします。ただ、ある人がある人に送るメッセージというのは、紙に書かれていたり、有線や無線で飛び交ったり、なんらかのメディアに載せて届けられるわけですから、情報漏洩の危険性はつねにあるわけです。それが「今晩の夕食なに?」「すき焼きだよ」みたいな他愛もないやり取りなら問題はないわけですが、困る場合もあるわけですよね。たとえば戦争を戦っている相手に軍事機密がもれたり、レジスタンス活動が時の政府に感づかれ一網打尽にされたり、そして(切実な問題として?)道ならぬ恋がバレて泥沼の危機を迎えたり。

そうした事態を避けるために人類は暗号を生み出すことになります。

しかし暗号というのは生み出された瞬間、暗号解読者の挑戦をうけることになります。

日本近現代史の授業をしていても、ミッドウェー海戦の話題などに登場する暗号というのは学生のみなさんの興味を引く話なんですよね。 今日紹介するのはそうした暗号作成者と暗号解読者の熱きバトルの歴史を描いた本です。

どんな内容ですかって?↓↓↓↓↓↓な内容です。

  • 僕たちの間では「L」を「A」に、「O」を「C」に、「V」を「X」に、「E」を「Y」って具合に、アルファベットを別のアルファベットに置きかえて書くルールを作ろうよ。たとえば「LOVE」は「ACXY」っていう感じにね。そうすると他の人には絶対読めないよね?2人だけの秘密だよheart04

お熱いところ申し訳ございませんが、それ、読まれてますよ!!

どうやって??答えはこの本に!!

  • 第一次大戦に負けたドイツは、次こそは情報戦で劣勢に立たされないために暗号機エニグマを開発します。その脅威の暗号作成メカニズムとは?そしてエニグマがつむぎだす暗号の解読に果敢に挑戦し始めた国はイギリスでも、フランスでも、アメリカでも、ソ連でもない。果たしてどこの国なのか?

↑暗号解読をめぐる息詰まる歴史がそこに!答えはこの本に!!

  • ネットの時代に作られた暗号は理論的には解けても実用的には解読できない。それってどういうこと?

↑数学と暗号との密接な関係とは?答えはこの本に!!

10年以上前の本ですが、充分今でも楽しめますよ。実は昭和女子大学図書館にも入っています。是非読んでみて下さい。

サイモン・シン著、青木薫訳『暗号解読 ――ロゼッタストーンから量子暗号まで』(新潮社、2001年)

地理研修旅行 [2012年12月12日(水)]

地理を中心に担当しています田畑 久夫です。
今回は毎年実施しています「夏季研修旅行」を紹介します。
行先は4月末頃決定しますが、学生の要望も大いに参考にします。
過去の例では、国内では男鹿半島、国東半島など、海外では台湾、
韓国などに出かけました。今年は出雲大社、石見銀山、足立美術館など
山陰地方でした。その中でも多くの学生に大変興味があったのが境港。
そこに何があるか知っていますか?今夏は一緒に研修旅行に行きましょう。

昭和女子大学文化史学会のご案内 [2012年12月07日(金)]

昭和女子大学文化史学会 
   第29回大会
【日 時】平成24年12月8日(土) 13:30~16:50
【会 場】昭和女子大学 
      80年館6階 オーロラホール
【参加費】無 料
《プログラム》
【大会講演】
 増田 勝彦(昭和女子大学)
 「日本における手漉き製紙術の発展-8世紀から20世紀まで-」
【調査報告】
 小林 寛子(昭和女子大学院生)
 小泉 玲子・山本 暉久(昭和女子大学)
 「山梨県北杜市諏訪原遺跡 2012年夏季発掘調査報告」

【研究発表】
 松田 忍(昭和女子大学)
  「新生活運動研究の現状と可能性」
 
 植松 勇介(昭和女子大学)
 「法隆寺献納宝物「海磯鏡」について」

 木下 亮(昭和女子大学)
 「アントニオ・ロペスのマドリード都市景観作品について」
★☆終了後、懇親会を行いますので、ご参加下さい☆★
【時 間】17:00~18:00
【会 場】研究館5階 学生ホール
【会 場】500円(学生は無料)
※お問い合わせ先:昭和女子大学歴史文化学科教授室
        TEL:03-3411-5373 e-mail:rekibun@swu.ac.jp
交通案内:東急田園都市線「三軒茶屋」駅下車 徒歩7分

文研ーピアノ・ソナタ楽しみました。 [2012年12月07日(金)]

歴文教員の掛川典子です。
早いものでもう12月に入り、アッという間に1週目も週末になってしまいました。大学の構内の銀杏並木も本当にきれいに黄金色に燃え立っていましたが、落葉が始まり、月曜日に大学に来たときには土の上に一面に散り敷いていました。附属校の子どもたちも歓声を挙げていましたね。
11月には秋桜祭があり、1・3年生の学寮研修もあり、通常授業も回を重ねて着実に進んでいます。秋桜祭での「歴文サロン」には、第一回卒業生を始め、お子さん連れの方も多く、両日とも大勢の卒業生が来てくれていました。嬉しいです。歴文はほのぼのした温かい学科です。
さて、ごく最近の文化研究講座のお話をしましょう。昭和女子大学では全学の学生に、創立者講堂(旧人見記念講堂)でのクラシック、民俗音楽、オペラ、雅楽、ダンス、演劇、ミュージカルなどの鑑賞を、年度ごとに規定数をこなすことを義務づけています。私は特にクラシックが好きなので、喜んで聞かせていただいています。世界最高峰の演奏家が、学内で本学の学生のためだけに演奏してくれるなんて、とてつもない贅沢を味わっているのです。学生の鑑賞態度もよく、音響も大変良いためか、演奏家の方たちはたいそう気持良く音楽を奏でてくださっているように見受けられます。先日はゲルハルト・オピッツさんのピアノ・コンサートでした。ベートーベンのピアノ・ソナタばかり4曲も集中演奏してくださいました。4曲も続くとさすがにベートーベンの音というものが分かったような気がしてきます。またその前には、ウィーン四重奏団の演奏も聞かせていただきました。皆さん素晴らしい音色を響かせてくださっていました。私にはピアノの音がことに柔らかく聞こえて、あれっと気になったのですが、本学講堂にある2台のグランド・ピアノのうちベーゼンドルファーで演奏されたものでした。調律師の方にお話を伺うことができました。20歳前後の若く感性の柔らかい時代に、本物の音、演奏を体験できる皆さんはとても幸せだと思います。

会津研修学寮 ―出会い― [2012年12月04日(火)]

4年生と会津研修学寮に行きました。原発の風評被害にいまだ苦しむ会津ですが、雪の磐梯山とみごとな波紋を広げる猪苗代湖は素晴らしく、会津学寮に来るたびに、歴史文化学科は会津に移転すればいいのになぁ、と呟いてしまいます。

初日の16日に湖畔の関脇に、「オンバサマ」を祀る優婆夷堂(うばいどう)を訪ねました。オンバサマは葬頭河原の脱衣婆がいつしか安産の神様として祀られたもので、猪苗代湖畔では各集落ごとに石像のオンバサマが祀られています。
関脇の優婆夷堂は昭和一桁の有志によって護持されていますが、この日ご案内くださったのは鈴木勘左衛門さんで、その丁寧な説明に学生たちも感銘を受けた様子でした。さらに驚いたのは、お暇をする際に、勘左衛門さんの姉上様が駆けつけてくださり、聞けばわが昭和女子大学の「古いふるい卒業生で、昭和で学んだおかげで38年間の教員生活を全うできた」と語られたことでした。これには一同緊張し、感激して涙ぐむ学生もおりました。昭和の卒業生でもある安藏先生は静かにうなづいておられました。天気もよく、出会いもよく、とてもよい一日でした。優婆夷堂でいただいたオンバサマのおふだを添えておきます。

次に訪れた野口英世記念館の英世くんロボットについても紹介したいのですが、今日はこの辺で止めておきます。(仏教文化史担当・関口静雄)