日本近現代史ゼミ・プレゼミイベント ~皇居西側を歩く~

こんにちは、松田忍(日本近現代史)です。

4月から日本近現代史ゼミに入ることを希望している学生たちと一緒にプレゼミイベントを行いました。これからゼミで一緒に学ぶ学生たちの懇親と日本近現代史の勉強とを目的として、松田がまだいったことのないところを組み込みつつ、開催してきたこのイベントも、2011年度に青山霊園ツアーをおこなって以来、2012年度に江戸東京たてもの園ツアー、2013年度に横浜山手散歩、2014年に東京下町散歩、2015年に横浜みなと散歩と続けて参りまして、今回で6回目です。

今年度は日本の近代を歴史として考える上で、極めて重要な施設が建ち並ぶ皇居の西側を歩きました。

集合場所は国会議事堂前駅。「歩きまくるから全員スニーカーで来い!」の厳命をしっかり守り、みなさん遠足スタイル。

まずは国会議事堂を左手に見ながら、憲政記念館にむかいます。最初に訪れたのが日本水準原点標庫です。日本の水準測量の原点が収められた建物です。かつての測量は参謀本部陸地測量部がおこなっており、その敷地内に設けられたのがこの水準原点になります。現在もなお機能し続けています。

そして憲政記念館へ。国会議事堂の歴史や政治史の転機となった貴重な史料などが多数展示されていました。宇垣一成の日記や浅沼稲次郎が刺殺されたときの演説原稿などの展示もありましたね。初代国会議事堂の設計図は実は昭和女子大図書館の貴重書庫にあって、日本建築史をご担当になっていらっしゃる堀内先生がご研究になったんだよ~なんて話をしつつ、1階の議場体験コーナーへ。とりあえず写真撮りますよね。やっぱり笑

天気は上々です。おしゃべりに花を咲かせながらお堀沿いに三宅坂をのぼり……

半蔵門の手前で記念撮影。菜の花が咲いていて春らしさもたっぷりでした。

そして千鳥ヶ淵エリアに入ります。ソメイヨシノの開花情報がでて、期待していたのですが、あと数日早かったようです。

う~~~~~む、残念!!もうライトアップの準備などもされていて、満開だったらさぞ美しかっただろうに。。。

そして、さらに北上。戦没者の慰霊の地へと歩みを進めます。

千鳥ヶ淵戦没者墓苑です。六角堂(上の写真)に無名戦没者が安置されています。パネルをみながら戦没者の遺骨収集事業の歴史などを説明する音声解説を聞きました。

さらに九段の高灯籠をみながら(写真左の屋根は日本武道館ですね!)、靖国神社へ。ニュースなどでは目にしながらも実際に訪れたことのある学生は少なく、大鳥居をみて、その巨大さに何度も驚いていました。

そして本日最後の訪問地は東京大神宮です。東京における伊勢神宮の遙拝殿として有名な神社です。主祭神もまた伊勢両宮の祭神である天照皇大神・豊受大神となりますね。

神前結婚式発祥の地として縁結びの御利益があるとされている東京大神宮。みなさんも恋結びのおみくじなどを引いていたみたいでした笑 おみくじの内容は果たして!?

今日歩いた総行程は約5㎞です。その間施設の見学もおこないましたので、さらに歩行距離は長いです。帰宅すると、スマホの万歩計アプリは19,648歩となっていました。いやぁ、よく歩いた!

最後に参加者による記念撮影を。

教員からみると、日本近現代史の授業を一緒にとってきて、同じ学年だとお互いに知っているのかなぁと思っていたのですが、顔と名前はわかっているけれど話したことのない学生が意外にいたようでして、今日のイベントをきっかけに、新しい交友を深めることができたみたいですよ!

いやぁ、今年も開催して良かった!プレゼミイベント。

【おまけ】そのあとのお食事会もとても楽しく盛りあがりました。なかなか個性的なメンバーが揃っていまして4月からのゼミでの議論が楽しみです!