2018年11月

2018年度 望秀海浜学寮研修(1、3年生)2-3 [2018年11月10日(土)]

こんにちは。田中(文化財保存学担当)です。

先日の望秀海浜学寮研修初日の国立歴史民俗博物館見学について、せっかくですので、少し詳しくご紹介したいと思います。

今回、まず最初に講堂で、歴博の展示に関するビデオを聴講させて頂きました。その後、情報資料研究系准教授の島津先生に、歴博の社会的役割や活動概要についてご講義頂きました。膨大な量の資料・情報を扱う歴博では、専門性が高いだけでなく幅広い視野を持つ研究者が必要とされている、というお話や、歴博が最近取り組んでいる「総合資料学」についてのお話など様々な貴重なお話を伺うことが出来ました。日本の歴史資料に関する情報を整理し、また構築したデータを活用することの事例としてみせて頂いた「洛中洛外図屏風」人物データベース(「歴博乙本」に登場する1172人の人物像をキーワードで情報を検索できる)は画期的で驚きました。

講堂でのビデオ聴講と講演のお陰で、歴博の理念や具体的活動、展示への理解が深まり、今回、学寮初日ということで限られた時間でしたが、興味深く展示室を見学することが出来ました。

 

その後、教員と学生10名程度を対象に、歴博のバックヤード見学もさせて頂きました。様々な設備や貴重な分析機器を拝見させて頂き、また、歴博における文化財の科学的分析事例についても詳しくご説明頂きました。歴史文化学科は学芸員課程を履修している学生が多いのですが、見学を通して、保存科学の深い魅力や文化財保存の重要性を改めて認識することが出来、大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。

今回、企画展示として「日本の中世文書―機能と形と国際比較―」が開催されていたのですが、歴史文化学科では、古文書の解読に取り組んでいる学生も多いため、皆真剣に企画展示に見入っていました。その他、常設展示も、各自思い思いに見学を楽しんでいました。

 

此のたびは歴博の皆様に大変お世話になり、また貴重な機会を頂きまして本当にありがとうございました。

2018年度 望秀海浜学寮研修(1、3年生)2-2 [2018年11月08日(木)]

前回に続き、望秀海浜学寮研修の話題です。今回は歴文独自のプログラムである「プレゼン&ディベート」についてご紹介します。

昭和女子大学の歴史文化学科には、実に様々な学生が所属しています。皆さん、おおむね真面目で歴史や文化が好きで、コツコツとよく勉強をされている印象です。

その反面、人前で自分の意見を述べたり、他人と議論することは苦手とする学生が多いのも事実です。そこで歴史文化学科では学寮研修の機会を活かして、アウトプットの能力を養うための活動を行っています。

今年度はプレゼンとディベートの二本立てで研修を行いました。まずプレゼンでは「性差に基づく歴史的・伝統的風習は今後も維持・継承していくべきか否か」という問いを立て、事前に学習し、レポートを書いてきていただきました。そして学寮では1年生と3年生で混合チームを作り、「KJ法」により意見を集約・整理し、賛成反対のどちらかの立場を選び、他の学生の前でプレゼンを行いました。

意見を集約・整理します

学生たちのプレゼンを一通り聞いてみましたが、「伝統」という概念や風習・慣習が生まれた経緯についてきちんと調べた上で、女性の社会進出が進む現代社会とどう折り合いを付けて伝統を新たに創造してゆくべきか、一生懸命に話し合っていて感心しました。またLINEを使って情報の共有や議論を行うなど、今時の学生ならではのIT技術の活用にも驚きました。

次にディベートについてですが、こちらは先ほどのプレゼンとは異なり、日常に密着したちょっとした問題を取り上げ、同じく1年、3年の混合チームで議論を戦わせるというものです。ディベートの判定は審判役の学生が行いました。

ディベートの作戦タイム

こうした活動を通じて学生も大きく成長したと思います。末尾ながら、様々な面でご指導をいただきました望秀海浜学寮の職員の方々には、厚く御礼を申し上げます。

2018年度 望秀海浜学寮研修(1、3年生)2-1 [2018年11月01日(木)]

山本(西洋史)です。こんにちは。

10月23日(火)から26日(金)にかけて、歴文の1、3年生とともに千葉県館山市にある「望秀海浜学寮」にて研修(いわゆる「学寮研修」)を行ってきました。「学寮研修」とは昭和女子大学独自の制度で、学生と教員が研修所で寝食をともにしつつ、与えられた役割を通じて様々なことを学ぶというものです。歴史文化学科ではさらに、学寮を通じて学生が一層成長できるよう、学科独特のプログラムも組んでおります。

23日はあいにくのお天気でしたが、午前8時過ぎに大学に集合し、バスで出発しました。最初の目的地は「歴博」の愛称を有名な千葉県佐倉市にある歴史民俗博物館でした。ここで所属の研究者の方に歴博と現在進められている「総合資料学」について、ご説明をいただきました。

その後、歴博の常設展と特別展を見学しました。日本でも屈指の規模を誇る歴博の展示を学生たちは興味深く見ておりました。また一部の学生はバックヤードも見せていただき大変よい経験をさせていただきました。歴博の関係者の方々には厚く御礼を申し上げます。

望秀海浜学寮は「秀き理想を望みつつ励む」という理念のもと昭和61年に創設されました。ギリシア語は「完璧の追究」の意味

その後、望秀海浜学寮に到着し、避難訓練や各係の打ち合わせ、交流会などを行いました。

2日はまず「労作」と呼ばれる奉仕活動を行いました。宿舎内花壇を整理したり、海岸清掃などを行いました。その後、1年生と3年生に分かれて、野外研修を行いました。

労作(海岸清掃)風景

私は1年生のプログラムに参加しましたが、まず避難訓練をかねて、近隣の古刹である那古寺に行きました。その後、館山城と館山市立博物館などを見学しました。

避難訓練をかねた那古寺散策

ちなみに3年生は鴨川の方に行き、日蓮ゆかりの地を巡検していたようです。次回は歴文ならではの室内研修のプログラムについてご紹介します。