2021年度 各論「青年心理学」~青年期の私たちが悩みを抱えやすいのはなぜ?~

心理学科のブログでは,各種行事の紹介だけでなく授業紹介も行っています🙋

特に最近では1年次に履修する授業の紹介記事を掲載しています。
いずれも1年生のクラス委員が原稿を書いています。
2021年度 1年次必修「臨床心理学概論」~生活に役立つ臨床心理学~
2021年度 1年次必修「社会心理学概論」~対人関係における心のしくみ~

今回は発達心理学領域各論科目「青年心理学」増淵 裕子先生)を紹介します💡

※心理学科では「心理学概論」「発達心理学」「社会心理学概論」「臨床心理学概論」の概論科目をベースに,発達・社会・認知・臨床の4領域からなる多彩な科目を「各論科目」として用意しています。

「青年心理学」ではどんなことを学んでいますか?

青年期特有の悩み葛藤を心理学の目線から紐解いていきます。例えば、アイデンティティ(自我同一性)の確立という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

私たちが高校生から大学生、さらには社会人になっても、「私はどんな存在か」「何がしたいのか」などのアイデンティティに関する悩みを多く抱えます。

青年心理学の観点では、こうした悩みは「アイデンティティの確立」のために必要なことであると考えます。他にも、恋愛友人関係などの対人関係に焦点を当てて、青年期とは何かを考えていきます。

恋愛関係に関する心理も学びます
青年心理学をもっと知るには

心理学科では心理学の主要4領域(「認知」「発達」「臨床」「社会」)が学べるカリキュラムを用意していますが,心理学には特定の対象や年齢層を対象にしたより専門的な分野もあります。 今回,臨床心理学・青年心理学が専門の増淵裕子先生に,「青年[…]

参考になったこと,印象に残っていることを教えてください。

青年心理学の授業内容は、私たち大学生の誰にとってもためになるものだと思います。まさに青年期の真っ只中にある私たちの身近なテーマが取り上げられるため、さまざまな知識に触れることで『こんなこと考えるのはおかしいのかもしれない、私だけかもしれない』という不安が和らいでいきます

私に関して言えば、「アイデンティティには拡散と統合があり、青年期に統合を目標することがtask(課題)ではなくtheme(主題)である」という増淵先生の言葉が印象に残っています。これを聞いて、『悩むことは悪いことではないし、焦る必要もないのだ』と安心した覚えがあります💡

心理学科を目指す受験生に一言お願いします。

心理学というと、ネットや雑誌に載っている占いのような心理テストを思い浮かべることが多いと思います。

しかし、大学で学ぶ心理学は科学的方法に基づくもので一般的なイメージとは少し異なります。そのため、実際に講義を受けるまではどんなものか想像するのは難しいかもしれません。

ですが、心理学を学ぶことで自己理解他者理解が深まっていくなど、自分の人生に活かせる何かしらの知識を身につけることができます

大きな期待と希望を持って、最後まで頑張ってください😊

(1B 和田)


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