2022年度 紀要論文紹介:BGMが作業への印象に与える影響 ―ながら習慣に焦点を当てたオンライン実験による検討―

心理学科では,学生一人ひとりが関心のあるテーマをもとに,ゼミ教員の指導を受けながら実験や調査を行い卒業論文を執筆しています。
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今回,大学院附属の生活心理研究所が発行している研究紀要の最新号に,2020年度卒業生・髙久美月さんの卒業論文の研究をまとめたものが掲載されました。

高久 美月・池上 真平 (2022). BGMが作業への印象に与える影響 ―ながら習慣に焦点を当てたオンライン実験による検討― 昭和女子大学生活心理研究所紀要,24,111 – 126.

紀要論文の掲載に際して,髙久さんに紀要論文の内容や研究テーマの決め方などをインタビューしました。

在学生は卒業論文の研究テーマを決める上でぜひ参考にしてください。また,心理学科の受験を考えている方には,ゼミにおける研究活動の紹介となれば幸いです。

現在のお仕事を教えてください

食品メーカーに勤務しており、主に納品伝票の発行や仕分け作業・得意先に計上の督促をする等の業務を担当しています。

紀要論文の内容(研究テーマ)を教えてください

BGMが作業成績や作業への印象にどのような影響を与えるのかを、日常的に音楽を聴きながら勉強をする習慣である「ながら習慣」に着目して研究しました。

大学生にとって身近に感じられる環境に近づけるべく、J-POPを用いた文章課題を行い、歌詞の有無による比較も行いました。

BGM(歌詞あり/なし)あり条件と比べ,BGMなし条件で誤答率が高まるという結果が得られました

研究テーマはどのようにして決めましたか?

学習時に図書館のような静かな環境を好む人と、カフェなど少しざわついた環境や音楽を流しながら行う人がいますが、この違いは何から来るのだろうとBGMの効果に興味を持ったことがきっかけです。

先行研究を調べていくうちにその効果が一定ではないことを知り、私自身が音楽を流したいタイプということもありBGMの有効性を示せるのではないかと考え研究テーマにしました。

研究を行う上で大変だったこと,研究をして良かったと思うことを教えてください

コロナ禍で、本実験を予備実験と同じやり方で実施できず、文章課題をオンラインで行えるように変更したことが大変だったと感じています。

しかし、音楽を聴きながらの勉強は良くないという一般論とは違い、歌詞のない音楽がストレス軽減のために有効であるという結果が得られ、少しでもBGMの良い効果を示せてよかったです✨

歌詞なしのBGMはBGMなしの条件と同程度に集中できたという結果が得られました

最後にこれから心理学科を目指す方に一言お願いします

研究テーマの自由度が高く自分の興味のあることや日頃感じていた疑問をとことん研究できること、それをサポートしてくれる先生がいることが心理学科の特長だと思います😊

心理学の知識は日常生活で活かせることも多いので、楽しく学びを深めることができます。受験勉強を乗り越えたら楽しいキャンパスライフが待っています、頑張ってください!

(2020年度卒業生 髙久美月)


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