2023年2月9日(木)、心理学科の卒業論文発表会が開催されました。
私たちの心理学科では、卒業論文の提出を4年間の学びの集大成と位置づけ、卒業のための必修要件としています。
このため今年の4年生も、1年生のときから様々な領域の心理学の知識を学びつつ、並行して心理学の研究するための実験や調査の方法とデータ分析のスキルを身に着けてきました。
そして、3年生からはゼミに所属し、専門の知識を深めながら、各自のテーマを決めて卒業研究を行ってきました。
ほとんどの学生にとって初めての経験ですが、ゼミの教員の指導を受けながら、またゼミの仲間と議論したり、助け合ったりしながら研究を進め、がんばって論文を執筆しました。
今年も、4年生全員が卒業論文を提出することができました🎉
卒業論文発表会では、一人ずつ自分の卒業研究の成果を発表しました。
- なぜその研究テーマに関心をもったのか
- 調査や実験をするときにどんな工夫をしたのか
- 研究協力者がどのような回答や反応をしたのか、そこから何を考えたのか
そういった研究成果を聞くのはとてもワクワクする楽しい時間です。
しかし、研究は必ずしも期待した結果を出せるわけではありません。それどころか、ほとんどの卒業研究では、期待とは違う結果が得られます。
ここで、期待した結果にならなかった理由を考えたり、研究方法について反省したりすることになるのですが、実はこのプロセスは、よい結果を出すのと同じか、それ以上に大きな学びといえます。
卒業後の人生では、そのような失敗から学ぶ力がとても大事だからです。
期待する結果が得られた人も、そうでない人も、発表する4年生からは、研究をやり遂げた達成感と充実感が伝わってきました。下級生からの質問にしっかり答えている姿も印象的でした。
この発表会を終えると、4年生はとうとう卒業です。心理学科を巣立ち、次のステップに進んでいくことになります。
4年間の心理学科での学びを生かして、自分らしい人生をしっかり歩んでいってほしいと思います。
(学科長 松澤 正子)