心理学科では,目に見えない人の心を解き明かすために,実験法や調査法などの各種方法論を段階的に学んでいきます。
3年次の「心理実験法実習」では,各自の関心をもとに研究計画を自ら立て,実験実施~データ分析~研究発表を進めていくプロジェクト型学習(PBL)が行われます。
今回,認知心理学が専門の松野 隆則先生が担当する「心理実験法実習A」において,2つのグループが研究報告会を行いました。
前回の報告記事は以下をご参照ください。
心理学科では,「心理学実験」(1年次)「心理学研究法」(2年次)などの方法論科目を通して,目に見えない心を測るための実験法や調査法などの方法を学んでいきます。 3年次に履修する「心理実験法実習」では,これまで学んできた心理学実験に関す[…]
今回もう一つのグループもご紹介します💡
皆さんは、飲食店や電車などで座席に座る際にどこに座ることが多いでしょうか。
私たちは、目の前に人がいる場合は対面を避けたりなどその時の状況や、パーソナリティ特性※1である文化的自己観※2が座席の選び方と関連しているのではないかと考え実験を行いました。
実験の結果、先に誰かが座っていた場合でもそうでない場合でも奥の座席が好まれることや、相互独立的自己観※2のうち他者に配慮することなく自分の判断で決める「独断性」が高い人は先客の斜向い手前の椅子を選びやすいことなどが分かりました。
※1 パーソナリティ特性(personality trait)…「陽キャ」などある特徴的な個人差を表す性格(character)に対して、「内気な」「穏やかな」などさまざまな状況を通じてある程度一貫して見られる特徴の1つ1つのこと。
※2 文化的自己観(cultural self-construal)…「私/人は~という存在だ」という自己や他者についての考えのうち、特定の社会において歴史的に作られ、また共有されるもの。例えば「日本人は真面目」など。アメリカなど北米諸国では、人は他者とは区別され独立した存在で、自分の考えや行動によって周りに影響を与える存在と考える「相互独立的自己観」が優勢で、日本などの東アジア諸国では、人は他者と繋がった存在で、自分の考えや行動は周りの人と和を保つように決められると考える「相互協調的自己観」が優勢とされる。
みなさんと心理学科でお会いできることを楽しみにしています😊
(3A 増田)
心理学科では、1年次の「心理学実験」や2年次の「心理学研究法」などの方法論科目を通じ、目に見えない人の心を解き明かすための実験法や調査法などの各種方法論を学んでいきます。 その中で、3年次に履修する「心理実験法実習」では、これまで培っ[…]
心理学科では,目に見えない人の心を解き明かすために,実験法や調査法などの各種方法論を段階的に学んでいきます。 3年次の「心理実験法実習」では,各自の関心をもとに研究計画を自ら立て,実験実施~データ分析~研究発表を進めていくプロジェクト[…]
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これまでの心理実験法実習の実施模様に関してはタグ「心理実験法実習」をご覧ください。
その他の方法論科目についてはカテゴリー「方法論」をご覧ください。