【推薦図書】『子どもに学ぶ言葉の認知科学』

毎年度,心理学科では入試合格者向けに推薦図書リストを紹介しています📕

2024年度推薦図書

毎年度公開している,心理学科推薦図書のリストを更新しました💁‍♀️ 昨今のデータサイエンスへの関心の高まりを反映し,今回新たに「統計・研究法」のカテゴリも新設しました💡 高校生や一般の方向けの本もありますので,ぜひご覧ください。[…]

リストに掲載された本の中には個別の推薦記事を作成しているものもあります💡

今回は言葉の法則や性質に関する新書の紹介と合わせ,入学予定者へのメッセージをお届けします🔽

子どもに学ぶ言葉の認知科学 広瀬 友紀 ちくま新書 2022

出版社書籍ページ

推薦理由

子どもはどのようにして言葉を身に付けるのでしょうか?

この本は,子どもの言葉のさまざまな「珍プレー」をもとに,人が言葉を操る不思議について,認知心理学発達心理学と関連する認知科学の視点から考える本です。

「のび」と書くはずが「のび犬🐶」になっていたり,小学生のころに「先生!」と呼びかけるはずが「お母さん!👩」と言ってしまったり…,その背景にはどのような心のはたらきや認知のしくみがあるのでしょうか。

心理学科の授業でも取り上げられる「伏魔殿モデルも登場します。

伏魔殿モデル…パンデモニウム(pandemonium)とも。Selfridge, O. G.によって提案されたパターン認知のモデルで、目から見た文字情報などをどのように認識しているのかについてデーモン😈を使った比喩的な説明がされている。詳細は授業で!

実際に著者の息子さんの「珍回答」が収録されており,とてもおもしろく読めると思います。

ぜひお時間のある時に読んでみてください😊

入学予定者へのメッセージ

合格おめでとうございます!心理学は日常生活と密接に関連する学問です。

そして,心理学を学ぶと,「あたりまえ」が「あたりまえでなかった」り,「ふつう」が「ふつうでなかった」り,「間違い」が「正しい」であったり,逆に「正しい」が「間違い」であったり…,さまざまな視点に気づかされます。

そして,今も解明されていない,心のふしぎはたくさんあります。みなさんと一緒に学べる日を楽しみにお待ちしております。

心理学科 木村 あやの


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