第89回卒業式

本日、第89回卒業式が無事挙行されました。3月3日、桃の節句のこのよき日に、今年もまた6年生が巣立っていきました。

卒業式の朝、2号館玄関は在校生と卒業生で溢れかえっていました。式前に先輩に手紙を渡す在校生、後輩との最後の写真撮影をする卒業生。毎年の光景ではありますが、たくさんの想いを感じる朝になりました。

   

そして卒業式。2部構成でおこなわれる卒業式は、まさに昭和ならではです。多くの先輩たちの歌声で迎えられた入学式からはや6年。その時と同じ人見記念講堂で、今度は在校生の歌声で見送られる時を迎えました。

卒業生の講堂への入場は、全校生徒と保護者の方々の待つなか、スポットライトを浴び、2人ずつ会場に入ります。

   

第1部は卒業証書授与・告辞・祝辞・送辞・答辞で構成されています。厳粛な雰囲気の中でおこなわれました。校長先生の告辞ではこれまでの中高部での学びを基盤にして、さらに培ってほしいことを2つあげられました。一つは「自分をアピールできる発言力」。そしてもう一つは、星野富弘さんの詩「もう一度」のコーラスとともに話された「もう一度やってみる気力」です。とても印象に残る校長先生からのメッセージになったようです。

 

そして第2部は「学燈・校訓額」の授受・燈火の受領・そして燈火をもっての退場と続きます。とくに「姉妹の合唱」「別離の賦」と学園歌が続く後半は、式のクライマックス。6年生の想い、会場の雰囲気も最高潮に達します。

  

 

記念講堂での卒業式が終わると、次は在校生・保護者の方々によって作られた花道を歩きます。卒業式の厳かな雰囲気とは打って変わって、卒業生は拍手の中を笑顔で照れくさそうに歩いていきます。

 

この後、記念写真の撮影・謝恩会をはさみ、いよいよ中高部最後の終礼に臨みました。在校生が心をこめて装飾をほどこした大教室で、6年生の担任の先生から、本当に本当に最後のメッセージが話されました。

 

今日の卒業で、昭和という海原での遠泳には完泳しました。そして今。大海原への新たな遠泳がスタートします。あの夏の遠泳の時のように、私たちはいつでもみなさんを応援しています。迷った時はいつでも母港(母校)に戻ってきてください。さあ頑張れ!!卒業生!!