5年生 安芸・古都の旅 3日目

ホテルの方が一足一足丁寧に磨き上げて下さった革靴に、驚きと歓声を上げた、修学旅行3日目の朝です。心のこもったおもてなしに感激しつつ、足取りも軽く、法隆寺へと向かいます。今日は奈良で法隆寺・奈良公園・東大寺を巡り、京都の天龍寺へと移動していきます。

多くの国宝を見ることができる法隆寺に到着。五重塔・講堂・金堂・大宝蔵院・夢殿を中心に、見学を行いました。

【五重塔】


世界最古の木造建築である塔の美しさと、地震や台風に耐える強さに、先人たちの技術の確かさを見ました。

【金堂】

中には釈迦三尊像・薬師如来像・阿弥陀如来像が安置されています。昨日見学した飛鳥大仏と同じく、鞍作鳥の作とされている釈迦三尊像には、飛鳥大仏を彷彿とさせるアルカイックスマイルが浮かんでいました。

【夢殿】

聖徳太子の遺徳を偲んで739年に建てられた伽藍・上宮王院の中心となる建物です。中央には、聖徳太子の等身大とされる、秘仏救世観音が安置されています。

昼食は、名物柿の葉寿司をいただきました。法隆寺の見学で、比較的長い距離を歩いて疲れた体に、エネルギーを与えてくれました。

奈良公園では、ガイドさんに案内をしていただきます。

鹿との触れ合いでは、「可愛い」という歓声が上がっていました。同時に、鹿せんべいをねだる鹿たちに囲まれて、驚きの声を上げる生徒も多く見られました。

壮大な大仏殿と、そこに鎮座する盧舎那仏の存在感に圧倒されました。


奈良に別れを告げ、京都・天龍寺へと向かいます。将軍足利家と後醍醐天皇ゆかりの禅寺として、壮大で格式高さを誇る天龍寺。こちらでは、お坊様のお話を伺い、座禅体験を行います。お坊様の「世の中には、苦しいことがたくさんある。そういった時も、自分の中にある力を信じ、諦めずに全力で取り組む姿勢が大切である。」というお話に、勇気と意欲が湧いてきました。座禅体験では、希望して警策をいただいた生徒も多数見られました。

座禅で心を落ち着けた後には、天龍寺精進料理をいただきます。一汁一飯五菜の、美しく美味しいお料理を、目と舌で味わいました。

奈良から京都へ移動することで、日本の歴史の流れを体感することができた一日でした。天龍寺で正座をして伺ったお話や、座禅や警策の体験は、一生の思い出となることでしょう。