【人間教育学専攻】大学院合宿:館山➁

館山で学びを深める!教育現場と地域に学ぶ ― 2日目・3日目

昭和女子大学大学院・人間教育学専攻の合宿レポートでは、2日目・3日目の様子をお届けします。学校での実践に触れる視察や、館山の歴史・文化・自然を体感するフィールドワーク、そして先生方による講義を通して、教育の可能性を探究しました。

 

子どもが自ら学ぶ姿を支える工夫 ―まなびの杜房南小学校を訪問

合宿2日目は、2026年度に開講、館山市初の小規模特認校である「まなびの杜房南小学校」を訪問し、探究学習や自由進度学習の取り組みを視察させていただきました。
同校では、一斉授業に加え、子どもたちが自ら課題を設定し、情報を集め、発表や協働学習を通して学びを深める実践が展開されています。学習に対して自分のペースで取り組むことで、主体性や実行力を育む工夫が随所に見られました。特に印象的だったのは、子どもたちの「自分で学ぶ」を支える仕組みです。スプレッドシートを活用し、一人ひとりが立てた学習計画と実際の進み具合を照らし合わせながら、学習を支援していました。
また、毎時間の振り返りには「まなびログ」を活用。子どもたちが自身の学習状況や学びの手応えを記録し、次の学習へとつなげていました。子どもたちが自ら学びを進めるためには、主体性を尊重するとともに、一人ひとりの状況を捉え、必要な支援を届けることが欠かせません。今回の訪問は、そのための環境づくりを具体的な実践から学ぶ機会となりました。
開校の準備、日々の実践に根ざしたお話からも多くの示唆をいただき、院生たちにとって、これからの教育のあり方を考える有意義な時間となりました。視察を受け入れてくださった同校の皆様に、心より感謝申し上げます。

 

地域を歩き、歴史・文化・自然に触れる

フィールドワークでは、青木繁「海の幸」記念館・小谷家住宅、根本海岸、沖ノ島、みなとオアシス“渚の駅”たてやま・渚の博物館などを訪れました。博物館には、ミニ水族館やさかなクンの展示もあります。地域に残る歴史や文化、海辺の豊かな自然に、実際に足を運んで触れるひととき。地域の場所や資源を、学びの場として捉える機会となりました。

 

多彩な講義から、教育を多角的に考える

合宿中には、人間教育学専攻の先生方による講義が行われました。それぞれの専門分野から示される視点から、現代の教育が直面する課題や、学びの可能性について議論を深めました。

 

・沖ノ島の見どころや教材としての価値(白數)
・多様な学びを支える授業づくり ― UDL(学びのユニバーサルデザイン)の視点から(遠藤)
・教育とテクノロジー(森)
・カリキュラムの「過積載」問題(緩利)
・比べてわかるヒトらしさ(中村)
・「歌唱」から音楽活動・音楽教育を考える(赤塚)

自然を教材として捉える視点、多様な学習者を支える授業づくり、テクノロジーと教育の関係、そして人間の特性や音楽活動への理解。それぞれの講義が、教育を多角的に見つめ、自身の研究や実践を考える手がかりになったと思います。

 

合宿での気づきを、研究と実践へ

3日間の合宿は、大学院での学びを地域や実践と結びつけ、教育に対する視野を広げる機会となりました。現地で見つけた問いや、講義・対話を通して得た気づきを、それぞれの研究や教育実践へ。今回の経験が、院生一人ひとりの学びをさらに深める機会となりました。