「せたふくみんなで学び隊」からの発信!(第4回)

福祉社会学科と世田谷区が連携・協力して、より多くの人に福祉活動への理解と関心を高めてもらうために、世田谷区の主に保健福祉領域で実施されるシンポジウム・講演・住民が参加できるイベント等を学生(せたふくみんなで学び隊)が紹介します。

世田谷区は保健福祉の領域で先進的な事業を多く実施しています。また、色々な企画も行われています。本学科がそうした先駆的な保健・福祉を学べる世田谷にあることのメリットを活かして、学生目線で世田谷の福祉(せたふく)を紹介したり参加したりすることで、学生が学びを深めるとともに、多くの方とつながり、まちづくりにも貢献できることを願っています!(学科長)

(第4回発信)

学校や仕事に行きながら、家族のケアに追われる子どもや若者がいること知っていますか?

このような若者や子どもたちの18歳未満を『ヤングケアラー』、18歳〜30歳代までを『若者ケアラー』といいます。
『ケア』と学校、または仕事を両立できず、どうしたらよいかわからないといったことはありませんか?
相談したいけど、誰に相談したら良いかわからないといった悩みはありませんか?

そんな方はぜひ各地区の「あんしんすこやかセンター」(地域包括支援センター)にご相談してみてください。ここでは、社会福祉士、主任ケアマネジャー、保健師などの専門知識を持った職員が、みなさんをお待ちしています。

また、ピアサポートといい、同じ悩みを持つ方と交流や情報交換をできる場所があります。
さらに、ケアラー自身だけではなく、ご本人以外の周りの方などどなたでも「あんしんすこやかセンター」にご相談することができます。周りの方々が手を差し伸べることでケアラーの方は救われるかもしれません。
もちろん相談は無料ですることができます。

私たちはこれを見て初めて、ケアラーが抱えている課題があるということを認識しました。社会全体に「ケアラー」という存在がいることが広まっていないように感じます。そのため、そもそも自分自身がケアラーであることに気が付いていないということもあるのではないかと思います。ケアすることに慣れ、それが当たり前になっている人にとっては、自分の事ができなくて困っているという意識も感じにくいのではないかと思いました。ケアラーという存在が広まり、あんしんすこやかセンターへ相談にいくことや、地域で助け合うといったことがもっと身近になるとよいのではないかと感じます。ケアラーの周りの方々が気づいてあげたり、サポートしていくことも大切なのではないかと感じました。

(せたふくみんなで学び隊 齋藤文菜・杉山菜月)

※世田谷区からの広報については、こちらからご覧ください。

「ヤングケアラー・若者ケアラー」を孤立させないために