授業紹介「ソーシャルワーク演習Ⅰ」

今回は「ソーシャルワーク演習Ⅰ」の授業をご紹介します。

この授業は、2年生が履修する社会福祉士課程・保育士課程の専門科目です。今年度は13~14名程度のクラスに分かれ、4名の教員が担当しています。講義形式の授業とは異なり、具体的な援助場面を想定したロールプレイや、グループワーク等の演習形態によって、理論と実践を結びつける実践的な科目です。

信頼関係の構築、受容、傾聴、といった対人援助の基礎知識は、他の授業でも学習していますが、どのように実践するかについては、実際に行ってみなければ、その難しさは実感できないかもしれません。

授業では、ソーシャルワークの基礎的事項を理解しながら、ロールプレイをとおして面接技法を学びます。同時に、自分自身の行動や価値観を俯瞰することを繰り返し、自己覚知やコミュニケーション能力の向上をめざします。利用者役、援助者役等を決めて面接場面を演じるロールプレイは、当初は恥ずかしがっていましたが、回を重ねる度にそれぞれが援助職としての態度を意識したものになっていきました。

また、マッピング技法(ジェノグラム、エコマップ)についても学びました。援助者が、利用者の抱えている課題やニーズについて、どのような社会資源があるかを図示することでその関係性を捉え、解決の手がかりにしていきます。今回は前期授業のまとめとして、グループで事例を検討し、エコマップを作成したうえで支援方針を発表しました。