厚生労働省社会・援護局基盤課 福祉人材確保対策室長!

11月20日(水)の「ソーシャルワークの理論と方法」の授業の外部講師として、厚生労働省社会・援護局基盤課 福祉人材確保対策の川端裕之室長をお招きしました!

社会福祉士(ソーシャルワーカー)の仕事には、ミクロレベルの対人援助の仕事はもちろんのこと、マクロレベルでは政策の立案もあります。そうしたことから、今日の授業では、導入として、国家公務員としてのお仕事の内容とともに、法律(予算)ができるまでのプロセスについてもお話を頂きました。

 

その後は、昨今の福祉・介護・医療分野の課題や政策動向についてと、保健医療福祉の専門資格の養成課程見直し(保健医療福祉の共通基盤課程の検討)や社会福祉士のカリキュラム改定のことなど、社会福祉士のあり方に直接かかわる事項についてご説明を頂きました。

そうしたお話の延長で、将来にAIにとって代わられる仕事と残る仕事の話題にもなり、ソーシャルワーカーの仕事はなくならない、むしろコーディネートやネットワークづくりなど、ますます必要とされるようになると言って頂きました。また、相談援助に必要なコミュニケーション能力は、福祉の現場ではもちろんのこと、どの世界でも必要とされる能力であり、それは大きな強みとなるというお言葉も頂きました!

さらに、川端室長からはたくさんの資料をもとに、丁寧な政策説明や上記のような勇気づけられるお話を色々と頂いたことで、学生のリアクションペーパーには、「遠い存在だった国家公務員が身近に感じられた」「国家公務員の仕事に関心をもった」「将来の仕事の候補の一つになった」というように、国家公務員への関心が高くなったようでした。

そのほかにも、「普段は制度を利用する側からの視点で考えることが多かったので新鮮だった」とか「社会福祉士へのニーズが高いということから、勉強に励み、社会に貢献していきたいと思った」とか、「高齢者が増えることをプラスに捉えて、できることは存分にやってもらい、上手に共生していくことが大切だと思った」、「福祉職を身近に感じてもらうために、番組(BS)を通して魅力を伝えていくことは大切だと思った」など、色々な観点からの感想が出ました。

普段、国家公務員の方からお話を伺う機会のない中、今回は川端室長から、直接様々な最新の福祉政策や現状についてお話を頂いたことで、学生たちはたくさんの刺激を受けたようでした。川端室長、貴重なご講義をありがとうございました!!(北本佳子)