精神保健福祉援助実習・帰校日指導について

毎日暑い日が続いていますが、みなさん、お変わりございませんか? 今日は精神保健福祉士の実習について少しお伝えしたいと思います。
精神保健福祉士の資格取得を目指す学生は、4年次の夏休みに精神科医療機関と障害福祉サービス事業所等の2カ所で併せて210時間の実習を行います。今まさに、9名の4年生が現場に出て、精神障害のある利用者さん達と交流しながら障害特性や地域生活の実態を知り、精神保健福祉士の業務理解をしています。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、病棟に入れなかったり、利用者さんとの交流時間が限られているなど、制限のあるなかでの実習となっていますが、みなさん、一生懸命に実習に取り組んでいます。
実習中は、教員が実習先を訪問して学生の学習状況をふまえて指導する巡回指導のほか、学生が大学に戻ってきて指導を受ける帰校日指導があります。
帰校日指導では、同じ時期に実習している学生が顔をあわせ、お互いの実習体験を報告、共有し、今悩んでいることを分かちあったり、お互いの体験から学びあうことをしています。また、実習計画に沿って教員が適宜助言を行い、実習が有意義なものとなるように指導を行います。

  

「閉鎖病棟で治療をうけている患者さんから、生きづらさのお話を聞かせていただき、精神保健福祉士に求められていることを考えさせられた」

「精神障害があっても、地域で自分の強みを発揮して生活している方にお会いして、誰もが生きやすい地域社会を作っていくことへの関心が増した」

など、学生は現場のリアリティに触れ、多くの気づきを得ています。
福祉専門職を目指す者として、この実習を通して一皮むけてほしいと願っています。
(教員 坂入)