授業紹介「摂食嚥下障害学」

言語聴覚士の仕事は「ことばのリハビリテーション」というイメージがあると思いますが、食べ物の飲み込みに問題を抱える方のリハビリテーションにも大きなニーズがあります。
話しことばを産出する過程は、肺からの呼気、声帯の振動(喉頭)、口唇や舌・歯などによる構音があります。
これらは本来、食べ物をうまく飲み込むための器官であり、食べ物が気管・肺の方に誤って入らないようにするための防御システムでもあるわけです。
このため発声発語器官≒嚥下器官の働きに詳しい言語聴覚士が嚥下障害の患者さんにも介入し、その障害の評価・訓練プログラムの立案と実施を担当しています。
この授業では、正常な嚥下のメカニズムをまず勉強し、嚥下障害の原因や病態、様々なリハビリのアプローチを習得します。