昭和女子大学福祉社会学科には、卒業生・在学生・教職員が福祉について多角的に生涯にわたり学び、研究しあうための「学内学会(正式名称:昭和女子大学社会福祉学会)」という組織があります。
2025年2月22日に行われた第18回大会では、「孤立・孤独の予防と支援~私たちにできること~」というテーマで、シンポジウムを開催しました。
基調講演は本学客員教授で元内閣官房孤独・孤立対策担当室長の山本麻里先生にお願いしました。
山本先生からは「孤立と孤独について考える」という題で豊富な資料と政策的観点からのご講演をいただきました。
続くシンポジウムでは、朝日華子さん(NPO法人茨城居場所研究会理事長)から「ひきこもりがちな若者が『つながり』を求める時~居場所でのいくつかの取り組み~」、道下亜子さん(昭和女子大学専門職大学院院生、社会福祉士・保育士)から「地域と親子のつながりづくり~今、保育所ができること~」、岩井未来さん(社会福祉士・児童指導員)から「トゥレット当事者の歩み~社会福祉士と取るまでの道と取ってからの想い~」について、それぞれ報告をいただきました。
フロアディスカッションでは、トゥレット当事者の会の谷 謙太朗代表にも登壇いただき、孤立・孤独の状態にある人と支援者あるいは官民の水平的連携のあり方や居場所にくる人たちとのかかわり方などについて、活発な議論が行われました。
また、シンポジウムの最後には登壇者の皆様からフロアの学生たちに向けて、お仕事のやりがいについても一言ずつ頂戴することができました。
シンポジウムの後は登壇者の皆様、教職員、在学生、卒業生との懇親会が行われ、親睦を深める良い機会となりました。