2026年度 福祉社会学科特殊研究講座が開催されました

2026年4月9日(木)、愛知文教女子短期大学/全国こども福祉センター理事長の荒井和樹先生をお招きし、グリーンホールにて特殊研究講座が開催されました。本講座では、「支援する/されるを超えて―共同体自治が拓く新しい福祉実践―をテーマに、全国こども福祉センターでの実践を踏まえたご講演をいただきました。

荒井先生は、児童養護施設での勤務経験の中で感じられた「善意」「管理」に対する違和感を出発点として、全国こども福祉センターを設立されました。
公的機関の利用に高いハードルがある現状に対し、子どもや若者とともに、被支援者の立場から従来の支援のあり方を問い直す取り組みを行っておられます。

全国こども福祉センターでは、路上で子どもや若者に声をかけ、「押し付けない」関わりを大切にしながら支援を続けています。さらに、声をかけられた子ども・若者たちが、やがて支援する側へと立場を変えていくことで、「支援する/される」という関係を超え、尊厳の回復につながっているとのお話がありました。

本講演を受講した福祉社会学科の学生から寄せられた感想を、以下にご紹介いたします。

・全国こども福祉センターは支援する側と支援される側ではなく、みんな仲間であり子どもたちが人の役に立てるよう活動している様子を見てこれが目指すべき支援の仕方だと感じた。支援される人は支援する人と比べて立場が下のように感じてしまうと思うし、申し訳なさとか劣等感を感じてしまうと風俗などのたくさんお金が稼げる所へ行ってしまったり孤独を選んでしまうと思われる。しかし支援される側の子どもが人に感謝される経験をしたり自分と似たような環境の仲間がたくさんいると自然と相乗効果が生まれて頑張ろと思えたり助け合う関係が築けるのだろうと考えた。


・ニーズの誤解を解くためには、支援者が当事者との関わりを持ち、当事者が置かれている現状やそれに対する当事者の考えを理解することが重要であると学んだ。私は、実際に児童養護施設で実習を行ったことで、施設にある物資には何が足りないのか、反対に、何が足りているのか、以前よりも明確に理解することができた。この経験からも言えるように、荒井氏の「当事者との実際の関わりなしで、本人たちを理解するのは難しい」という考えは正しいと感じた。


・福祉だと支援される側とする側で立場がはっきりしているため、支援されている側はしてもらっているという劣等感に苛まれてしまうため、積極的に関わろうとしないだろうなと思ったし、社会福祉士などの資格を持っている人、どうせ理解してくれないとも感じてしまうかもしれない。そのため、公共の場で若者が着ぐるみを着ながら自分と同じ環境の若者やおじいちゃんなどに話しかける活動はとても素敵だと感じた。

荒井先生、ありがとうございました!