ワルシャワ便り~万聖節~

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10月よりポーランド政府奨学生としてワルシャワ大学へ留学中の現代教養学科の卒業生からお便りが届きました。

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11月1日は万聖節。(日本で言えばお盆…?語弊があったらすみません。) ほとんど全てのお店が閉じるとのこと、家でじっとしてようかなと思っていました。しかし、昨年ポーランド語教室で先生が万聖節の景色の写真見せてくれたのを思い出したのと、それと同じタイミングで中国人の友人が誘ってくれたのとが重なって、とりあえずPowązkiという地域へ行ってみることに。バスのダイヤがいつもと違うので道に迷ったりしましたが、優しい警察のおじさんのおかげで無事にたどり着けました。肝心の墓地はというと、なんていうのか、とっても優しい光で溢れていて、それはそれは幻想的な光景でした。墓場で写真なんて不謹慎かな…なんて思ったけれども、あまりの美しさにほれぼれして数枚とってしまったので載せます。解説してくれたおじさんによると、このお墓はRyszard Kuklinskiという方のお墓だそうです。彼はポスト冷戦期に活躍したスパイで、ポーランドの英雄だということです。私はこの方について全然知らなかったので、こんどきちんと調べてみようと思っているところです。

そして私たちも第二次世界大戦で犠牲になった人の共同のお墓にキャンドルを置いてきました。ここでもやはり、そこで立ちすくむ人を見て、歴史とともに生きる、後世に残す、伝えるとはどういうことなのかを考えたのでした。