昭和女子大学には「学寮」という1年生から3年生までの必修プログラムがあります。
3泊4日の学寮では学生と教員が海と山にある大学の寮でとも生活し、各学科が独自の特色あるプログラムに取り組みます。現代教養学科の特色あるプログラムに「スピーチ・プレゼンテーション」があります。つまり、スピーチコンテストです。「コンテスト」ではありますが、希望者だけがエントリして行うものではありません。ここでは学生全員がプレゼンテーションをすることになっています。学年によって一人ずつやる場合とグループを組んでやる場合があります。
今年の学寮で2年生はそれぞれ自分が読んだ本についてプレゼンテーションをしました。学生たちが読んだ本には次のような本がありました。
加藤昌男『テレビの日本語』(岩波書店)
斎藤孝『頭が良くなる議論の技術』(講談社)
平野啓一郎『私とは何か:「個人」から「分人」へ』(講談社)
春日武彦『自己愛な人たち』(講談社)
信濃毎日新聞取材班『認知症と長寿社会 笑顔のままで』(講談社)
梶原しげる『即答するバカ』(新潮社)
これらの本は実際各教室の優秀賞受賞者たちが読んだ本です。学部2年生にはちょっと難しい本もありましたが、「自分の意見として何を主張したいのか」、「自分の意見の根拠は何か」、「自分の主張の根拠となる資料やデータを示しなさい」といった厳しい審査基準をクリアするためにみんな真剣に取り組んでいました。プレゼンテーションは学寮の最大の山場。終わるとほっとした表情に変わります。中には、「今回はちょっと残念でした、3年の学寮でまたがんばろう」という人たちもいたようです。
期待していますよ!
(記事:F)