【シムゼミ】今だからこそイスラム教についての学びを!

こんにちは、シムゼミ三年の黒崎です。
いきなりですが、皆さんは東京にとてもきれいなモスクがあるということを知っていますか?
私たちシムゼミは12月の上旬に、訪問時間の予約をとったうえ、代々木上原の駅から徒歩約5分のところにある「東京ジャーミイ」にお邪魔し、お話を伺ってきました。

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東京ジャーミイ(Camii=アラビア語で「人の集まる場所」という意味)は日本最大のモスクといわれており、同施設にトルコ文化センターも併設されています。
私たちは、東京ジャーミイの広報・出版担当をなさっている下山茂さんのご案内でいろいろ教えていただきました。

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壁のアラビア文字の意味まで丁寧に説明していただきました
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壺に描かれたチューリップもトルコ・中東原産です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下山さんのお話によると、東京ジャーミイは、1917年に始まったロシア革命から避難し、日本に移住した多くのイスラム教・トルコ民族の手によって1938年に建設されました。
こちらのモスクはオスマントルコ様式をとっており、シャンデリアから大理石までほとんど全部トルコ製だそうです。
モスクの上階にある礼拝堂は非常に豪華で、東京にいるということを忘れてしまうぐらいでした。

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大ドームの天井は大変きれいでまるでトルコにいる感じでした
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シム先生以外、全員スカーフを被っていました

 

礼拝堂には二階があり、男性は一階、女性は二階でお祈りをするそうです。下山さんは「このようなときは女性差別だと騒がれるが、これは女性に礼拝をさせないという『機会不平等』とはまた違う。
礼拝のときは額ずく(額を床につける)のにそばに異性がいたら集中できない。だから場所を分けているのだ」とおっしゃっていました。
日本にも女人禁制の霊山や風習などがあるのではないか、という話も聞かされ、いろいろ考えさせられました。

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二階の女性専用祈祷所にて
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礼拝堂の外にあるあずまやの前にて

 

 

 

 

 

 

 

 

実は、今回ゼミ生全員がモスクを訪れたのは初めてでした。イスラム教と聞くと、テロや女性差別などのイメージを持ちがちですが、それは偏見でしかなくほんの一部の人に限った話なのだと、考えを改めさせられました。
マスコミから流れてくる情報を鵜呑みにするのではなく、自分で正しい情報の取捨選択を行い、イスラム教についての理解を深めていく必要があるのだと強く感じました。

(記事:シムゼミ3年・黒崎)